明石家さんま「芸能界で婿を探し、結婚したら辞めるのが女の幸せ」にドン引き

wezzy

2018/11/22 00:05


 明石家さんまがまたも古い「女性観」「家族観」を語った。

その発言は2018年11月17日放送『ヤングタウン土曜日』(MBSラジオ)内の和田桜子(こぶしファクトリー)とのトーク中になされたもの。将来設計に関する明石家さんまからの質問に、<私は昔から母親になるという夢がありまして><いずれお母さんになりたい>と答えた和田桜子へ、さんまはこのようにアドバイスした。

<ここで婿探しができたら一番ええやないか。 いまの間に。俺はそれが一番ええと思うわ。 芸能界楽しいなと思いつつ、気がつけば23、4歳になってて、ほいで、いい彼氏ができたら『辞~めた』いうのが、女の子の幸せではトップレベルやで。俺らみたいに必死でな、首に筋つくりながら40何年しゃべってきたけどもやな、そんなのより『辞~めた』とか言うて『楽しかった。芸能界』とか言いたいわ。そういう感性で来てないからな>

「結婚して仕事を辞めるのが女の幸せ」と決めつけたうえ、「簡単に仕事を辞めて専業主婦になれる女が羨ましい」と言わんばかりの発言は、どう考えても時代錯誤。

明石家さんまがこのような旧時代的な価値観を語りだすのは珍しいことではない。が、この機会にさんまの女性観を振り返ってみたい。
「家事」の捉え方から見える明石家さんまのジェンダー意識
 たとえば、2018年8月14日放送『踊る! さんま御殿!!』(日本テレビ系)では「家事」をめぐりこんな一幕があった。

番組のなかではまず、ゲストのりゅうちぇるが「いまやっぱり(子どもが)生まれたばっかりだから、僕がつくるようになりました」と、長男のリンク君が産まれたのを機に料理をするようになったと語る。一方で、結婚してから料理教室に通い始めたぺこの料理の腕前はかなりのものらしく、「ぺこりんがなんでもできすぎちゃうから、僕がじゃあなにができるか、みたいな」と、家庭内における家事の役割分担に悩んでいると明かした。

そんなりゅうちぇるの悩みは耳に入らなかったのか、さんまはこともなげに「料理教室、(女性には)結婚前に行っておいてほしいなぁ~。俺らの時代はそやで~」と発言。

さんまの発言を受け、SHELLYはたまらず「料理教室に通ってほしいのはお互い様ですよ」「りゅうちぇるの言っていること、ホント正しいなと思って。産後はそれどころじゃない日々が続くわけじゃないですか、そのとき旦那さんがちゃちゃっとつくってくれたら、二人でうまく生活できるのに」と反論。このSHELLYの意見に、さんまの反応は芳しいものではなかった。

セクハラ」を「笑い」に変えようとする
 さんまの時代錯誤な考えは、「セクハラ」にもあらわれる。

2017年12月24日放送の『行列のできる法律相談所 クリスマスザンゲSP』(日本テレビ系)では、桐谷美玲がさんまにセクハラをされたと告発した。

桐谷がセクハラされたと主張するのは、「FIFAクラブワールドカップジャパン2016」の特別番組で共演した時のこと。試合前に試合会場のエレベーターで2人は顔を合わすが、その際さんまは「桐谷。今夜、(クリスティアーノ・)ロナウドに抱かれておけ。未来の日本代表のためにロナウドのDNA、ゲットしてこい!」と進言したという。

バックステージで行われたひどいセクハラを責められたさんまは「俺は真剣に言うたんや。ロナウドのDNAが日本サッカー界に必要や、と。下ネタでも何でもないねん」「芸能界の先輩の言うことを聞いてくれたらいいねん」と弁明。桐谷はたまたま告発の場を与えられたが、同様の被害に遭ったままそれを明かすことのなかった女性タレントは少なくないだろう。

一方、さんまはカメラが回る場面ではもっと露骨にセクハラで笑いをとろうとする。

2017年5月23日放送の『踊る! さんま御殿!! パパママ芸能人SP』(日本テレビ系)に、当時はまだ離婚から数カ月しか経っていなかった小倉優子がゲスト出演したのだが、その際は、同じくゲスト出演していた当時妊娠中の潮田玲子を紹介しながら、「(妊娠が)うらやましいか、ゆうこりんは」「子どもをまた産みたいとか……」「新しい旦那さんどや?」と話を展開。小倉は困惑気味の表情を浮かべていた。
それでも明石家さんまを重用するテレビ業界の問題
 さんまはこうしたトークを「笑い」のネタとして捉えており、そのネタが女性側にとって公開セクハラとなり得るという認識はまったくないようだ。

大御所お笑い芸人と若手女優・アイドルの権力の差は明白で、女性側がさんまの発言にはっきりした抵抗を示すことのできない構図は、セクハラであると同時にパワハラでもある。

彼は現在63歳。40年以上の長きにわたって旧態依然としたテレビ業界に身を置いていると、上記のような発言がもはや一般社会で通用するものではなくなってきていることに気がつかないのかもしれない。また、さんまほどの大御所芸人に対して進言できるようなスタッフは、吉本興業にもテレビ業界にもいないだろう。

さんまに対していまさら「ジェンダーの感覚をアップデートしろ!」と言うのも野暮な話である。むしろ問題なのは、テレビをはじめとしたメディア側だ。彼の発言が一般常識とズレはじめていることをわかったうえで、いまだに第一線の芸人として起用し続け、重要な位置に置く。

さんまを起用すれば手堅く番組を成立させることができ、かつ、安定した数字をとることもできる。その状況に甘んじる「怠慢」こそが、テレビが若者たちにそっぽを向かれる要因なのではないだろうか。

(倉野尾 実)

当記事はwezzyの提供記事です。

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