謎は深まるばかり!? 「GODZILLA」と表記する訳と名前の由来を東宝社員に聞いた!

11月9日より『GODZILLA』三部作の最終章『GODZILLA 星を喰う者』の公開が始まった。ゴジラ映画史上初のアニメ―ション映画ということで注目度も高いことだろう。ところで、ゴジラのアルファベットのつづりはなぜ「GODZILLA」なのだろう。「なぜGODZILLA?」という質問が「教えて!goo」にも寄せられており、気になっている人がいるようだ。そこで今回は、東宝株式会社、ゴジコン(ゴジラ戦略会議)の海野航平さんにゴジラの名前の由来や海外表記「GODZILLA」の真相について聞いてみた。

■「GOZIRA」でも「GOJIRA」でもなく、なぜ「GODZILLA」

早速、なぜ「GODZILLA」と表記するようになったのか聞いた。

「正直に言うと、ゴジラという名前自体も英語表記自体も諸説ありまして、東宝の人間が考えたのか、脚本家が考えたのかハッキリとは分からない状況です」(海野さん)

社内でも知る者がいないとは……。海野さんが有力だと思う説を教えてくれた。

「一作目の『ゴジラ』は、太古から海の底でひっそり暮らしていたゴジラが、原水爆実験の影響で目覚めてしまい人類に復讐をはじめるという話になっています。このとき登場する島の神に関する言い伝えがあり、その名前が『ゴジラ』だったというのが由来となっています。日本人がイメージする神様的なイメージがゴジラにはあり、畏敬の念をもって接する存在として描かれていました。そのため、当時海外にゴジラを持ち込んだ東宝の社員がネーミングのつづりを考えた際に、このニュアンスを読み取った可能性はあるでしょう」(海野さん)

発音も「ゴッジィーラ」と、いわゆる日本語の「ゴジラ」とは違う。しかし、2014年公開ハリウッド版の際、渡辺謙さんが日本語の発音で「ゴジラ」と言った際には、海外でも拍手喝采だったそうだ。

■なぜゴジラなのか誰もわからない!?

次に、名前の由来を聞いてみた。

「残念ながら確固たる理由は残っていません。65年前ということで、当時を知るスタッフも少なくなってきているため、口頭伝承的に尾ひれが付いたりして、どれが本当か分からなくなってきています」(海野さん)

こちらも英語表記と同様、真相が分からないとのことだが、有力な説について教えてもらうことができた。

「よくいわれるのが、『ゴリラ+クジラ』という、なんとなく強くて大きいものを掛けわせた説です。いっぽうで、『ゴジラ』というあだ名のスタッフが東宝にいたという話もあり、本当に諸説ある状態です。イントネーションや語呂に関しては、納得できるものになっているため、よく思いついたなと思いますが……」(海野さん)

真相がわからないことで、ファンの妄想はより膨らみ続けるばかりだ。

■「大戸島の伝説」とは

最後に、はじめに教えてもらった名前の由来と思われる第一作『ゴジラ』に登場する「大戸島の伝説」とは何なのかを聞いた。

「劇中冒頭で、貨物船が突然沈没してしまい救出に向かった船もどんどん沈むという怪事件が起きます。その近辺に大戸島があって、そこに主人公たちが調査に向かいます。大戸島に着いたところで、現地に住むおじいさんが、少年に島の伝説を語るシーンがあります。日本は島国なので、元々こうした土着信仰的なものが数多くある設定です。太古の恐竜が原水爆の実験で目を覚ましたというだけでは、あまりにもSF方面に飛躍している印象を与えてしまうかもしれませんが、こうした伝承を加えることで、日本的な神様のニュアンスを含み、馴染みやすくなっているのかもしれませんね」(海野さん)

元々はゴジラにリアリティーを与えるための設定だったかもしれないということだ。

「大戸島は『シン・ゴジラ』にも名前だけ出てきます。劇中、ゴジラの正体にどんどん迫っていくのですが、残された資料から実は失踪した教授の出身地が大戸島で、そこに伝わっている荒ぶる神を意味するのが『ゴジラ』という一作目を踏襲した設定になっています。それが、劇中に出てくる巨大不明生物をゴジラと呼称するシーンにつながるのです」(海野さん)

一作目からの設定が、最新作まで脈々と引き継がれているとは驚きだ。こうした細かい演出を随所にちりばめることで、古くからのファンをニヤリとさせ、新しいファンをも魅了するのだろう。

ゴジラの英語表記は、一作目から一貫して「GODZILLA」だという。日本人が思い描く「神」のイメージが海外まで伝播し「GOD」と表現されている様は、非常に興味深いところだ。

●専門家プロフィール:海野 航平(うみの こうへい)
東宝株式会社 ゴジコン(ゴジラ戦略会議)。東宝グループは、「健全な娯楽を広く大衆に提供すること」を使命とし、小林一三により設立されて以来、映画・演劇を中心に、幅広い層のお客様に夢や感動、喜びをもたらす数多くのエンタテインメント作品を届けている。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)

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