米津玄師『Lemon』カラオケ1位の座をキープ。人気が広がる「現代の尾崎豊」ってどんな人?

女子SPA!

2018/11/10 15:46



2018年最大のヒットソング、米津玄師(よねづ・けんし)の『Lemon』がYouTube上で2億回再生を突破しました。

◆カラオケランキング一位の座をキープする『Lemon』

『Lemon』は、2018年の上半期、Billboard JAPAN、歌ネット、オリコンデジタルランキング、レコチョク、オリコン週間カラオケランキングなど数多のランキングで1位に輝いているロングセールス。

下半期の現在でも、DAMとジョイサウンドのカラオケランキング両方で、星野源の『恋』、DA PUMPの『U.S.A』などを抜いて一位の座をキープし続けています。

みんなでわいわい盛り上がれるわけでもない『Lemon』のようなバラード曲が、カラオケのトップの座を守り続けることも異例です。

◆メディア露出が極端に少ない米津玄師

日本の音楽シーンを牽引(けんいん)するポップスターの一人となった米津玄師ですが、ミュージックステーションなど歌番組へのテレビ出演がほとんどありません。

メディア露出が極端に少ないミステリアスな存在ですが、本人のツイッターいわく、「テレビ側が呼んでくれたら、あと自分が必要だと感じたら出るよ。出ないと決めてるわけじゃない」とのこと。

「東京ドラマアウォード2018」の主題歌賞を受賞した授賞式に登壇したときは、レアキャラの登場に「生の米津玄師だ!」と報道陣がざわめいたそうです。司会の石坂浩二から「こういう場所にはあまり出たくないんですか?」と聞かれ「出たくないわけじゃないんですけど、あまり慣れてなくて……」と控えめにコメントをしています。

◆メジャーデビュー前のボーカロイド「ハチ」時代からミリオン再生

米津玄師は、2013年にメジャーデビューするまでは、主にボーカロイドプロデューサー・ハチとしてインターネットを中心とした活動を続けてきました。ニコニコ動画に投稿したオリジナル曲、『マトリョシカ』『パンダヒーロー』等は、ミリオン再生を越えて世界的な注目を浴び、当時からオンライン上では大スターでした。【オリジナル曲PV】マトリョシカ【初音ミク・GUMI】

ボーカロイド「ハチ」から、「米津玄師」として生身の声でデビューし、瞬く間に音楽界のスターとなった、27歳。オンラインでの動画再生から、リアルなCD売上まで無双状態ですが、その人気の秘訣はどこにあるのでしょうか。

◆中田ヤスタカ、ダンサー辻本知彦が絶賛

Perfumeやきゃりーぱみゅぱみゅを手がける音楽プロデューサー中田ヤスタカは、雑誌のインタビューで「米津くんは単純に詞だけを書く人とも違って、音楽の中で鳴るいい言葉を感じて、すごいなあと思ったんです」と絶賛(「CUT2016年10月号」ロッキングオン)。

また、MV『LOSER』の振り付けを担当した、世界的に活躍するダンサー辻本知彦は、新曲『Flamingo』のMVで手足の長さを活かしてクネクネ踊る、一見酔っ払いのようにも見えるジャンルに捕らわれないオリジナルな舞いを披露した米津に対して「米津玄師のダンスはどんどん進化していく、、、。 米津最強伝説 ダンスの練習時から私が呟いていたフレーズ。(笑)もう一度言います 米津玄師のダンスはどんどん進化していきます、、、。」と熱くツイート。世界的ダンサーから「最強」と認められました。

◆イラストレーターなどマルチに才能を発揮

また、自身のイラストと文章で構成された『かいじゅうずかん』という単行本を発行していたり、展覧会「ルーヴル美術館特別展『ルーヴルNo.9 ~漫画、9番目の芸術~』」に、荒木飛呂彦、寺田克也、松本大洋など日本を代表する漫画家たちと並んで描き下ろしのイラストを出展するなど、イラストレーターとしても芸術的才能が爆発。MVやCDジャケットでもそのセンスを光らせています。

188センチとスラリとした高身長で、片目を隠すほどに長い前髪。その憂いのあるルックスも「イケメンすぎないところが好き」「ぼってりした唇に色気がある」と女性ファンをキュンキュンさせています。米津の独特のヘアスタイルは、影響を受けたと公言している、RADWIMPSの野田洋次郎、BUMP OF CHICKENの藤原基央の影響かもしれません。

なにより、自分が作りたい音楽に対して、積極性と行動力で、不可能を可能にしていく米津。「どうしてもやりたいと無理を言いました。この曲は菅田くんでなければ絶対に成立しない」と、多忙を極める俳優、菅田将暉に熱烈なオファーをかけて口説き落とし、2人タッグを組んだ楽曲『灰色と青(+菅田将暉)』のリリースを実現させています。

どこを切り取っても多才でクリエイティブでミステリアス。作詞作曲に加えて、ダンスやイラストなどマルチな才能を発揮する米津玄師のことを、ファンは口を揃えてこう呼びます。「天才」と。

◆「現代の尾崎豊」とも言われる若きカリスマ

そのカリスマ性は、「現代の尾崎豊」とたとえられることも。

デビュー当時は、主に20代や30代から支持されていましたが、ドラマ『アンナチュラル』の主題歌を手がけたことで40代、50代の主婦層までもを虜(とりこ)にし、米津玄師現象は一気に拡大。今年の紅白出場も確実視されており、実現すれば認知度もますますアップするでしょう。

昔からニコニコ動画などを主戦場にしていた経験則からか、新曲をフルでYouTubeに公開するなど、ネットとリアル双方の支持を広げるのが巧みで、一気に国民的トップスターへと上り詰めました。米津玄師という名前が本名というのも、カリスマ性に満ちています。

若き「天才」の勢いはまだまだ加速するのでしょうか。見届けたいところです。

<文/満知缶子>

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