「40代お腹ぽっこりおじさん」が秋に着るべきはセーター or カーディガンどっち?

日刊SPA!

2018/11/10 08:50



「おしゃれにはセンスが必要」との固定概念を覆し、ファッションに明確なロジックを取り入れ、幅広い層から支持を集めるファッションバイヤーMB氏と、おしゃれに関する情報が圧倒的に不足していたぽっちゃり層に向けてファッション情報を提供する『Mr.Babe』を立ち上げた倉科典仁氏。そんなメンズファッションの世界に新しい風を吹き込んだ両人による対談。

「デブが着るべきファッション」を取り上げた前回に続き、第2弾は中年太りのおっさんが秋に着るべきファッションを徹底紹介する。対談は、倉科氏の提案から次第に新たなプロジェクトを立ちあげる流れになる――。

◆「『Mr.Babe』の編集長として一つ意地悪な質問をさせてください」(倉科)

倉科:秋ってデブにはすごく難しい季節なんですよ。

MB:食欲の秋なのに?(笑)

倉科:そう、食欲の秋なんだけど(笑)。秋のデブって、家系ラーメン食べた後なら汗をかくのでTシャツでも過ごせるけど、夜22時くらいにファミマにスーパーカップ買いにいくときはさすがにTシャツ一枚はきついんですよ。わがままですよね。

MB:寒暖差ありますからね。

倉科:なので、着こなしが難しいわけです。ただ絶対に言えるのは、基本的に窮屈にならない服じゃないとダメってこと。その点でいえば、「LIBERATON(リベレートン)」というブランドはすごくよかったな。わりとタイトに着れるんですけど伸縮性があって。

MB:いまは伸縮性ある素材の開発がすごく進んでますよね。ユニクロのスウェットなんかもいいと思いますよ。

倉科:そうなんですか? スウェットはカジュアルすぎませんか?

MB:そうでもないんですよ。僕の本にも書かれいていますが、ファッションにはカジュアルとドレスという2つの概念があります。

倉科:おっさんは、カジュアルに寄りすぎないように、適度にドレスを入れましょうというやつですね。

MB:そうです。で、その軸で語れば、黒や白のぱりっとしたカラーをどこかに取り入れるだけで「ドレス」になるんですよ。なので、組み合わせ次第ではスウェットもありになるんです。

倉科:なるほど! ただ、『Mr.Babe』の編集長として一つ意地悪な質問をさせてください。

MB:なんでしょう?

倉科:MBさんの『SPA!』の連載ってモノトーンの服を紹介することが多いですよね。でも『Mr.Babe』のコーディネートはカラフルな服が多いんです。それって、MB理論からすればアウトじゃないですか? やっぱり、デブはモノトーンしか着ちゃダメなのでしょうか?

MB:それは……そんなことないですよ(笑)。たしかに、僕がモノトーンのコーディネートが好きというのもありますが。カラフルな素材も使いようです。たとえば、アイテム。

倉科:アイテムに色を取り入れろということですか?

MB:そうですね。ハットを使うのはいいと思います。小顔効果が出ますから。

倉科:わかります! 僕の中では「デブ三種の神器」ってのがあるんですが、そこにハットが入ります!

MB:三種の神器? 残りの二2つは?

倉科:ジャッケット、ティパード、ハットです。あとは、これに加えて伊達メガネもいいですね。

MB:なるほど。顔が大きい人は伊達メガネをかけることで小顔効果が出ますもんね。

倉科:それにストール・マフラーなんかもいいです。

◆デブが着るべきはニット? カーディガン?

MB:あとはカーディガン。プルオーバーのニットだとお腹のぽっこりが目立ちますけど、カーディガンはそこまで出ない。

倉科:デブはセーターではなく、カーディガンですね!

MB:そう。カーディガンは毛羽立ちがあるので陰影ができます。こういう立体感のある素材やデザインは中年太りのおじさんにはぴったりです。

倉科:私、MBさんにまだ相談したいことがあるんです。

MB:なんでしょうか。

倉科:実は、この対談をする前にSPA!の担当ライターさんからイタい指摘を受けまして……。

MB:なんでしょう?

倉科:『Mr.Babe』の表紙をちょっと見てほしいんですけど……。

倉科:これってどんなデブでも着こなせるコーディネーイトではないですよね? 私が言うのもアレなんですが。

MB:はい(笑)

倉科:で、担当のライターさんに言われたんです。「こういうカラフルな服って、おしゃれな外国人モデルとか、TKO木下さんが着てるから似合ってるだけじゃないですか? 普通のデブ着こなせますかね?」と。

MB:なるほど(笑)

倉科:いや、実際、それはそうなんですよ。

MB:一般の人全員が似合うわけじゃないと。

倉科:そう。さらに言われたんです。「ファッション雑誌の表紙の服って、高崎とか、下関のイオンには売ってないんじゃないですか? そういう人はどうすればいいんですか?」「秋葉原のつけ麺屋に並んでるおっさんも着れますか?」「デブに夢見させすぎでは?」って。

MB:それは言い過ぎです(笑)。でも、痛いところつきますね。

倉科:うん。たしかに頷かなければならないところもある。ただ、僕は『Mr.Babe』を出した以上、全国の中年太りの“普通のおじさん”をおしゃれにするのを諦めたくないんですよ。

MB:それ、すごくわかります。僕の問題意識もそこにありますから。

倉科:うんうん。

MB:だからユニクロやGUで手に入れるアイテムだけでおしゃれになる方法を指南するのにこだわっているんですよね。

倉科:そこでMBさん、相談があります。

MB:なんでしょう。

倉科:MBさんに、中年太りのおっさんを全員おしゃれにするためのプロジェクトのプロデューサーをやってほしいんです。

MB:どういうものですか?

倉科:MBさんは前回の対談で、同じ問題意識を持った人たちのコミュニティが必要っておっしゃってたじゃないですか。

MB:はい。

倉科:そして、そこに市場ができる、と。メタボとか、低身長とか、ニッチな分野でも、いやニッチな分野だからこそ人が集まりやすいと。

MB:そうですね。

倉科:そこで、MBさんの言葉でいう“ネガティビティを持った人たち”、すなわち『Mr.Babe』の読者たちのファッションをアップデートしてほしいんです。

MB:なるほど。ここまで話してきて、倉科さんとは同じ問題意識を持っていることを痛感しています。読者同士をつなげるサロンをつくるってことですね。

倉科:そうです。デブは集まると暑苦しいかもしれませんが、仲間意識はすごくあるので、MBさんがその中心になってプラットフォーマーになってほしい(笑)。

MB:では、MBがデブをプロデユースということで“デブB”でいかがでしょうか?

倉科:もう……最高! いいですね!! ぜひ日本の中年小太りおっさんのコ―ディネートをアップデートしてください!

<取材・文/日刊SPA!取材班>

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