眞島秀和「一番大事なものと言ったら、やっぱり仕事になります」

ザテレビジョン

2018/11/10 08:00

「隣の家族は青く見える」(フジテレビ系)、「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)など2018年、視聴者の目をくぎ付けにしてきた眞島秀和。さまざまな作品で、見る者を魅了してきたバイプレーヤーがついにドラマで主演を務める。彼の俳優としての居方、そしてプライベートまで“知りたいこと”を聞いてきました!

■ 自分の声と会話するのはイヤだなって思いました(笑)

11/10[土]放送のドラマ「カラスになったおれは地上の世界を見おろした。」(NHK BSプレミアム)で主演を務める眞島秀和。彼が扮(ふん)するのは、ある日カラスと体を交換することになった男・坂口雅彦。眞島といえば、ことし出演したドラマ「隣の家族は青く見える」(フジテレビ系)、「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)での同性愛者役を好演したことが記憶に新しいが、今作ではITベンチャー企業の社長である雅彦に加え、雅彦と体を交換したカラスを演じている。

「(カラスの役と聞いて)ああ、カラスかぁって思いました(笑)。それが、もしせりふがカァカァとかだったら、鳴きまねをどうしようって話になりますけど、今回は普通に人間の言葉を話しますからね。ただ、監督からは、カラスのときの雅彦は無邪気な感じでと言われたので、その無邪気さをどういう方向で出していくかっていうのは一つのハードルになりました。子供らしい無邪気さなのか、無邪気な中にも鋭さを出すのか。その辺は現場でも探り探り演じていきました。もう一つ苦労したのは、カラスと会話するシーン。自分の声でカラスにせりふを入れて、それを流しながら芝居をするんですけど、最後までどうしても慣れなくて…。なぜなら、自分の声と芝居してるようなものだから。まるで落語をしているような感覚というか。こういう体験は初めてでしたし、自分の声と会話するのはイヤだなって思いました(笑)」

カラスの目線を表現するにあたり、本作ではドローンを多用した撮影を敢行。撮影を振り返った眞島は、「ドローンを相手に芝居することも初めての経験だった」と話す。

「撮影に入る前は楽しみにしてたんですけど、実際の撮影は楽しかった半面、慣れないことが多くて大変でしたね。カメラに向かって話したりするのは普段の撮影でもたくさんありますが、飛び回っているものに向かって話すことはなかなかないので。しかも、ブーンって音が結構するし、間近で飛ぶときは風もふぁ~って来ますしね。それに、ドローンは静止もできますけど、カラスは常に飛び回っているものなので、その動きをどうするか、スタッフさんたちも試行錯誤しながらの撮影でした。なので、いろんな意味で今回の作品は特殊だと思います。一応、メーンで出てくる役をやらせていただいてますが、このドラマは多分、ドローンをここまで多用してドラマを作ったらどうだったかというのがテーマだと思うので、主役はカラス…もしくはドローンだと思います(笑)」

■ 本当、結構引きずるタイプなので…

劇中でカラスと体を交換した雅彦は、自分の会社や自宅へと向かい、地上にいる同僚や妻の姿を上空から見下ろす。しかし、そこで雅彦の目に飛び込んできたのは、うそや裏切りに満ちた思いもよらない真実だった。「鳥のように空を自由に飛んでみたい」「相手の本心を知りたい」といった願望を抱く者は多いが、眞島にそういった願望はあるのだろうか。

「いやぁ、見たくないですよ。きっと余計なものは見ない方が幸せに生きていけると思うので(笑)。ドラマの中の雅彦は、カラスになったことで思ってもみなかった真実を知り、ショックを受けるわけですけど、僕自身はそういうふうに思って生きてきたせいか、過去を振り返っても、知らなきゃ良かったみたいなことっていうのはあまりないんですよ。でも、後悔はする方ですね。本当、結構引きずるタイプなので…。例えば、友達との会話でも、あんなこと言わなきゃ良かったなとか、何であんな言い方しちゃったんだろうとか。同じく仕事でも、現場で共演者やスタッフの方と話す中で、あれはちょっとスベってたなとか、あそこで会話に参加しなきゃ良かったなとか、もう、そういうことだらけです(苦笑)。そういう後悔に苛(さいな)まれたときは、ただただ引きずって、時がたつのを待つのみ(笑)。そうやって反省する中で、余計なことは言わずに黙っているのが一番だなって思うようになりました(笑)」

■ 役者として20年近くやってきたとか、来年が節目だとか全く思えない

そんな眞島は、来年でデビュー20周年。話題作への出演が続く状況を、自身はどう捉えているのだろう。

「最近、年上の先輩方が出演する舞台を立て続けに何本か拝見したんです。そこで打ちのめされたというか。何か、自分はそれっぽくやってるけど、まだまだ全然だなと思って。もちろん、毎回一生懸命やってるんですよ。ただ、諸先輩方のお芝居を見たときに、自分の役者としての表現は薄いなって痛感したんです。ああいうところまで自分はいけるのか!?っていう。だから、役者として20年近くやってきたとか、来年が節目だとか、全く思えない。むしろ、ますますやらないとなって思うきょうこのごろです(笑)。だからと言って、先輩方みたいになるためにどうしたらいいか分からないから、やっぱりやり続けていくしかないってところですね。でも、そんな僕に対し、今の若手…例えば(林)遣都とかは勢いのあること言ったりするからなぁ。ああいう強さは羨(うらや)ましく思ったりします(笑)」

■ 動物になるなら何になる?

飼い主がすごく溺愛してくれるのであれば、イヌとかネコになりたいですね。やっぱり、大事にされないのはイヤじゃないですか(笑)。それに、今でも思うのは、人と話すのは気を使うけど、動物はしゃべれない分余計な言葉を必要としないし、一方的に愛情を注げるから好きなんですよね。あと、なりたいのとは違いますけど、一番会ってみたいのはチベットスナギツネ。よく似てるって言われるので(笑)。どれだけ気が合うのか、いつか実際に会って確かめてみたいです。今のところ写真を見る限りでは、気が合いそうだなと思ってるんですけどね(笑)。

■ 自身が思う意外な一面は?

最近、いろんなところですごいきれい好きだって言ってるんですけど…。例えば、靴下とか下着類とかは、洗濯した状態できれいであれば、それを入れる引き出しの中はぐちゃっとしていても割といいタイプです(笑)。それが外に散らかっているのは絶対にイヤなんですけど、引き出しの中ならきちっと並んでなくても全然OK。そこは結構ズボラなんですよね。というのも、靴下も下着類も、選ぶのが面倒なので全部同じブランドなんですよ。だから、どうなっててもいいやって。ただ、Tシャツはどれがどれだか分からなくなるので畳んでしまってます。

■ 人生で大切にしていることは?

まず思い浮かんだのは、やっぱり仕事です。舞台でも映画でもドラマでも、どんな作品であれ、誰かが作りたいと思ってその企画が始まるわけじゃないですか。そういうものに自分が呼んでいただいて、少しでもそこに協力できたらいいなというのが、僕のこれまでの基本的なスタンスなんです。そこが自分のモチベーションにもつながっていて、プライベートでそこまで思い入れがあるものっていうのは、皆さんのご想像通りほとんどないので(笑)、人生で一番大事なものと言ったらやっぱり仕事になりますね。あとは、ちょっと真面目なことを言うと、両親が生きている間は親孝行したいとか、そういうことですかね。でも、全般を通して思うのは、楽しいかどうかっていうのも大事だと思います。そのときが楽しいこともそうだし、たとえキツくても、後から楽しかったなって思うこともあるじゃないですか。そんなふうに、物事が最後に“楽しい”と変換されればいいかなと思ってます。(ザテレビジョン)

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