「Apple Payで」がキモ - ローソンで決済と同時にPontaポイントの付与が可能に


電子マネーで決済したのに「ポイントカードはお持ちですか?」と言われて財布から取り出していては利便性も台無し……そんな状況がローソンでは変わりそうだ。11月7日より、ローソンは全国の店舗にて支払いをApple Payで行うと同時にWalletアプリに登録したPontaカードにポイントがたまるサービスを開始した。

「Ponta(ポンタ)」はロイヤリティ マーケティングが運営する共通ポイントサービス。2010年のサービス開始以降現在までに会員数8,866万人(2018年10月末時点)、ローソン、ゲオ、昭和シェル石油、日本ケンタッキー・フライド・チキンなど提携企業120社、約20万店でためる・つかうことができる。

Pontaはすでにアプリも提供されており、レジでバーコードを表示することで会員証として利用することができる。今回、これをWalletに登録しApple Payで使うことが可能になったのだ。

○WalletでPontaを使う方法

PontaをApple Payで利用するには、まずPontaアプリをダウンロードしIDを発行。それをWalletに追加する。すでにカードを持っている場合は、Ponta会員ID(カード裏面に記載された15桁の番号)を登録することで、カードとアプリ共通で利用可能だ。

ID登録が完了すると「Apple Walletに追加」というボタンが表示される。これをタップするとWalletでPontaが利用できるようになる。

店頭では「Apple Payで支払うと同時にPontaポイントをためる」「Ponta単体でポイントをためる・使う」の2通りの使い方ができる。
○Apple Payで支払うと同時にPontaポイントをためる方法

この場合、レジにて「Apple Payで払う」旨を伝える必要がある。Apple PayではSuica・iD・QUICPay決済が利用できるが、決済端末側が「Suica払い」「iD払い」で処理した場合Pontaは反応しない。あくまでも「Apple Pay払い」で処理する必要があるのだ。

○Ponta単体でポイントをためる・使う方法

現金で支払う場合もWalletに登録したPontaカードでポイントをためられる。この場合はレジで「ポイントカードをお持ちですか」と聞かれた際に「iPhoneで」と答え、Walletを開いて決済端末にiPhoneをかざす。自動的にPontaが選択されるので、画面上で手動で選ぶ必要はない。ポイントを使う場合も同様に、その旨を伝えた上でWalletを開きiPhoneをかざす。

○Apple PayでPontaを使う利点と課題

ローソンによると、近年セルフレジや自動釣銭機などを導入しレジ効率化に取り組んでいるが、それも限界がある。PontaがApple Payに対応したことにより、決済とポイント付与のオペレーションが効率化されれば店舗にとって大きな利点となる。

また、ポイントはためるだけでなく利用してもらうことが顧客ロイヤリティの向上につながるため、ポイントサービス運営企業にとってはなるべく使いやすい環境を提供したいという思惑がある。従来のカードではポイント残高をレシートでしか確認できなかったが、アプリなら買い物の前に確認できるため、たまっていたら使うという形で、アプリの提供開始以降ポイントの利用が活性化する傾向が出ているという。

利用者側からすれば、朝昼の混雑時に少しでも早く会計を済ませるため現金やカードの扱いでモタつく時間を1人でも多くの人に短縮してもらいたいところだ。すでにアプリで利用している人も、Walletならアイコンを探したりバーコードの読み取りエラーで時間をロスすることが減る。さらに、一番の利点はこれまでカードを持つ煩わしさからポイントサービスを利用していなかった人の取り込みが期待できることだ。

ただし、レジで支払う際にApple Payを選択する必要があることが一つのハードルになるだろう。国内でのApple Pay開始時には「Apple Payで」と言っても伝わらず「Suicaで」「QUICPayで」と決済サービスの名称で伝えていた経緯がある(「Apple Pay」と言ったら「アップルペン」と聞き間違われ笑われたという噂を聞き、言いづらかったこともある)。今さらApple Payと言うことに少し抵抗はあるが、作業的には従来と変わることなく、同時にポイントがたまるのであればその利点を受け入れたい。

日本の電子マネー決済に対する抵抗感にはセキュリティへの不安が大きいというが、金銭の決済が不安でも会員カードくらいなら許容できる人もいるのではないだろうか。それを足がかりにApple Pay利用拡大に結びつけられるか。世に溢れる会員カード類の追随を待ちたい。

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