ローマ教皇もファン? 聖書に登場する聖人を探す、ポケモンGOのようなゲームが登場

grape

2018/11/9 16:23

ニッポン放送で「タモリのオールナイトニッポン」などのディレクターなどを務め、現在はBayFMでITコメンテーターとしても出演中の土屋夏彦が、最近のIT・科学・経済のニュースを独自の目線で切り取ります。

ポケモンGOがこんなところにまで影響!?

2016年7月からサービスが始まって以来、国民的な『位置情報ゲーム』として人気の『Pokémon(ポケモン) GO』。リリースから2年たったいまでも、街中歩いていると、いたるところで『ポケモンゲット』している人たちを見かけます。


そんな中海外では、イエス・キリストの啓示に従い各地を回ってパンや水を拾いながら、聖書の中に登場する聖人たちを探す『Follow JC Go(イエス・キリストGOといった意味)』といった名前の位置情報ゲームが登場したそうです。

これはアメリカに本拠地を置くカトリック教徒団体『ラモンペイン財団(Ramon Pane Foundation)』が、来年1月にパナマで予定されるの若者のカトリック教徒の集まり『World Youth Day(ワールドユースデー)』の開催に向けて企画・制作したもの。

ワールドユースデーは3年毎に世界各地で行われ、前回2016年は、ポーランドのクラクフ(Kraków)で行われおよそ300万人の信者が集まったと記録されています。

Follow JC Goにユーザ登録をすると、ゲーム内に自分のアバターが作成されます。ゲームの目的は、聖書の登場人物を現実の世界の場所から見つけ出すこと。

聖母マリアや聖人ビアテス、そして数々の聖書のキャラクターたちを現実世界で求め、彼らを『福音(Evangelization)』に招待していきます。


ゲーム内では『デナリ(Denarii=古代ローマの銀貨の名称)』というゲーム通貨を使います。そのほか、教会、観光スポット、レストラン、レクリエーション施設、ヘルスケア、ホテル、ショッピングセンター、ガソリンスタンド、銀行、そしてユーザーがその場所にもっとも近い公共交通機関などを実際に歩いて回ります。

教会の近くに来るとユーザーに知らせて祈るようすすめたり、聖書の中の一節を引用したクイズに答えたり、慈善団体に寄附を行うことも可能だそうです。友人から助けを求めたり、また歩くことで得点が増えたりもします。こうした活動の中で聖書の世界を学ぶことができるというわけです。

BBCニュースによれば、『Pokémon GO』は全世界で約8億回ダウンロードされ、2016年以来20億ドル以上の収入を得ているが、最新のカトリック教徒は全世界に約12億人いるとされるので、『Follow JC Go』はさらなる驚きを見せてくれるのではないかと報じています。

『Follow JC Go』はカトリック教会が開発したものではありませんが、フランシスコ・ローマ教皇はこのゲームのファンであることを公言しています。

ちなみに現在、iOSとAndroidに対応していますがスペイン語のみのリリースになっており、多くの聖人を獲得した人のランキングでは、アルゼンチンが上位を占めているようですが、今後『英語』『イタリア語』『ポルトガル語』などのリリースも予定しているそうです。

ところで、Pokémon GOを開発した元Googleの社内スタートアップで立ち上げたナイアンティック(Niantic)社ですが、10月には六本木ヒルズで開催された『INNOVATION TOKYO 2018 - AR Playground with Niantic』において、彼らの考える『位置情報』と『AR(Augmented Reality=拡張現実)』による新たな世界を披露。その名も『Neon』(コードネーム)。

プレイヤーはスマートフォンの画面に表示される地面の光を集めて、対戦相手にまるで『かめはめ波』のようにぶつけることができます。

高得点のプレイヤーには王冠が表示されるなどさまざまな工夫が凝らされており、同じ空間にいる複数人の参加者同士でビームを撃ちあえる新感覚ARゲームになっています。こうしたARを活用したゲームは今後ますます増えていくことは間違いなさそうです。


[文・構成/土屋夏彦]

土屋夏彦


上智大学理工学部電気電子工学科卒業。 1980年ニッポン放送入社。「三宅裕司のヤングパラダイス」「タモリのオールナイトニッポン」などのディレクターを務める傍ら、「十回クイズ」「恐怖のやっちゃん」「究極の選択」などベストセラーも生み出す。2002年ソニーコミュニケーションネットワーク(現ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社)に転職。コンテンツ担当ジェネラルプロデューサーとして衛星放送 「ソネットチャンネル749」(現アジアドラマチックTV★So-net)で韓国ドラマブームを仕掛け、オンライン育成キャラ「Livly Island」では日本初の女性向けオンラインで100万人突破、2010年以降はエグゼクティブプロデューサー・リサーチャーとして新規事業調査を中心に活動。2015年早期退職を機にフリーランス。記事を寄稿する傍ら、BayFMでITコメンテーターとしても出演中、ラジオに22年、ネットに10年以上、ソーシャルメディア作りに携わるメディアクリエイター。

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