KTM スーパーデュークGT──最終兵器のスーパーツアラー

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2018/11/9 11:58

アウトバーンを疾走というより、アルプス山脈を縫うように走るための山岳ツアラー


KTM『1290 SUPER DUKE GT(スーパーデュークGT)』は、ヨーロッパの短い夏を堪能するために、駆け足で移動するバイク乗りが選ぶ最終兵器のスーパーツアラーだ。

その使い方は、アウトバーンを疾走するというより、アルプスの山々を高速で縫うように駆け抜けるというもの。つまり山岳ツアラーなのだ。『スーパーデュークGT』の太いパワーと長くしなやかな足は、急峻な坂道をものともせず駆け上がってくれる。

2019年モデルの『スーパーデュークGT』が発表されたのは、ベルリン、ミュンヘンなどに次ぐドイツ第4の都市ケルンで開催された「インターモト2018」。兄弟車のスポーツネイキッド『1290 SUPER DUKE R』も同時に披露されたが、ここではスポーツツアラーの今後を占う新装備をまとった『スーパーデュークGT』を中心に紹介しよう。

2019年モデルの『スーパーデュークGT』は最新の空気力学でフロントマスクを刷新


2019年モデルの特徴的なポイントは、なんといっても「顔」だ。空気力学から新開発されたフロントマスクのフォルムは、これまでのバイクになかった独特の形状をもち、バックミラーにこのマスクが映ったら即座に道を譲りたくなるような殺気を感じさせる。

ウインドシールドの背後には、片手で高さ位置などが調節可能な6.5インチのTFTディスプレイ。フルカラーのスクリーンは直射日光の下でも視認でき、また、進行方向から目をそらさずにバイクの状態を認識できるポジションに配置されている。

これなら高速でコーナーを駆け抜けるときに自然とライダーの眼に入り、思う存分コーナリングを楽しめる。それは夜間でも同じで、燃料タンクスポイラーに取り付けられた「LEDコーナーリングライト」により、ターンの内側へ的確な照明を当ててくれるのだ。

パワーユニットは排気量1301ccの75度V型ツインLC8エンジン。今回発表された本国仕様は、最大出力175hp、最大トルク141Nmという驚異的なパワーを発揮し、KTMのストリートモデルのなかでもっともパワフルだ(「R」は177hp)。ニックネームの「ADRENALINE EXPRESS(アドレナリン・エクスプレス)」が嘘ではないこと証明してくれる。

最新世代のWPセミアクティブシャーシは、従来のKTMからさらに洗練されており、2019年モデルでは、ライダー、タンデム、荷物のサスペンション・プリロードをボタンひとつで調整できる。ツール不要なのだ。さらに、指先でタッチするだけで「コンフォート」「ストリート」「スポーツ」の3つのモードから走りの種類が選ぶことができる。

『スーパーデュークR』はカラーグライックを変更。続報は11月のミラノショーで


一方、『スーパーデュークR』はバランスに優れたシャシーにパワフルなエンジンを搭載したスポーツネイキッドバイク。2019年モデルはカラーグライックが変更された。

ホワイト(タンク)×ブラック(スポイラー)と、ブラック(タンク)×オレンジ(スポイラー)の2色だ。ホワイトカラーの『スーパーデュークR』が知的な雰囲気をかもし出しており、意外とクールだ。白いシャツのスーツ姿でまたがっても違和感ない。

価格や国内導入時期は未発表。2019年モデルの『スーパーデュークGT』『スーパーデュークR』は11月初めに開催されるEICMA(ミラノ国際モーターサイクルショー)でもお披露目される予定なので、おそらくそこで続報が発表されることになるだろう。

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