悪女・長澤まさみがミュージカル界のプリンスを翻弄!? “回るメタル”最終章の見どころを紹介

ザテレビジョン

2018/11/9 10:29

11月9日(金)からIHIステージアラウンド東京で上演される「新感線☆RS『メタルマクベス』disc3」の公開ゲネプロが8日に行われた。

本作は、2006年に劇団☆新感線と宮藤官九郎が初めてタッグを組み、初めて挑んだシェイクスピア作品で、ロックバンドが劇中で生演奏する音楽に特化した独特なスタイルになっている。

そんな新感線の人気作が、360°客席が回転する最新鋭の劇場・IHIステージアラウンド東京で12年ぶりに再演。

今回の公演のために宮藤自ら脚本を書き直し、キャストを変え、さらに主宰のいのうえひでのりが演出にアレンジを加えてdisc1、disc2、disc3と題した3作を連続上演することとなった。

今回、WEBサイト「ザテレビジョン」は公開ゲネプロに潜入。3バージョン連続公演の締めくくりとなり、その中で最も“メタマク経験者”の多いこのdisc3の舞台の魅力を紹介する。

■ あらすじ

西暦2218年、瓦礫の荒野。

フェンダー国とキブソン国、そして新興勢力のESP国は戦いの火花を散らしていた。

そんな中、ESP国の将軍・ランダムスター(浦井健治)は過酷な戦いを終え、盟友エクスプローラー(橋本じゅん)と共にESP国のレスポール王(ラサール石井)の居城に向かっていた。

そこに3人の魔女(峯村リエ、右近健一、中谷さとみ)が出現。ランダムスターに向かって「マクベス」と呼びかけ、「あなたはマホガニーの領主となり、いずれは王になる」と予言めいた言葉を発する。そして「あなたの知りたいことは全てこのコンパクトディスクの中にある」と1枚のCDを差し出した。

それは1980年代に活躍したヘビーメタルバンド“メタルマクベス”のデビューアルバムで、バンドメンバーのマクベスはランダムスターに、バンクォーはエクスプローラーに、マクダフはESP軍のグレコ(柳下大)にうり二つだった…。

主人公・ランダムスター役は今回が劇団☆新感線、3度目の出演となる浦井健治。

過去2回の出演で“おバカな王子”シャルル役を好演した浦井だが、今回は悲劇の王・ランダムスター。

シャルルとは似ても似つかないロックな衣装に身を包み、冒頭の「きれいは汚い、ただしオレ以外」から激しい殺陣を披露した。

本サイトの連載で浦井が話していたように、今回のランダムスターの殺陣はdisc1、disc2とは異なる二刀流。歌いながら豪快に2本の剣を使い敵をなぎ倒す姿は、これまでのバージョンとは違う迫力があった。

本作はシェイクスピアの悲劇「マクベス」がベースとなっているため、シリアスな芝居はもちろん、それに加え新感線らしい笑いの要素も盛り込まれている。

シェイクスピア劇の出演経験が多い浦井は、長ぜりふも淀みなくこなし、間合いも絶妙。

また、盟友・エクスプローラー役で新感線の名物役者である橋本じゅんとはテンポのいいやり取りを見せ、ミュージカル界のプリンスらしからぬ変顔もさく裂させる。

かっこいいながらも面白おかしい、そして“浦井らしい”ランダムスターを見事に演じていた。

一方、今回が新感線初出演となるランダムスター夫人役の長澤まさみ。

これまでのランダムスター夫人の衣装はスカートだったが、長澤は自身のスタイルを活かしたパンツスタイル。そのため、以前の2作よりクールな印象を受けた。

長澤のランダムスター夫人はビジュアル以外にも、disc1、2とは異なる点が多い。

酒をあおり、タイトな服をまとって挑発的に話す姿は長澤本人も会見で話していた通りまさに“悪女”。

disc2の大原櫻子が演じたランダムスター夫人も相手役の尾上松也に“悪女”と称されていたが、大原のアプローチとはまた違うランダムスター夫人を演じていた。

また、ランダムスター夫人のナンバー「私の殺意」は振付が大きく変更されており、長澤の見事なプロポーションが堪能できる。これまでのバージョンとは異なる夫婦の関係性も垣間見え、disc1、disc2を観劇したファンも注目の場面だ。

今作は、エクスプローラー役の橋本じゅん、パール王役の粟根まことを始め、出演者の多数がdisc1で既に“メタマク”を経験している。

さらにこれまでのバージョンでは歌唱指導に徹していた右近健一、殺陣指導を担当していた川原正嗣が満を持して出演するなど、作品を知り尽くしているキャストが大勢いるため、テンポの良さや作品全体の勢いを感じる場面が多くあった。

しかし、浦井がインタビューで「『これまでとは全部変えていこう!』という(演出の)いのうえさんのスピリットを感じる」と話していたように、変更点も多くある。

ビジュアル面では、先述した長澤の衣装のほか、橋本演じるエクスプローラーの髪型がモヒカンに。

高杉真宙演じるレスポールJr.は見事なリーゼントヘアとなり、くしを携帯して常にヘアスタイルを気にしているという設定も加わっていた。

また、かなりのハイテンションで観客たちを物語の世界へ引き込む役割を担っている3人の魔女。

冒頭では、メタルダンスユニット“BABYMETAL”を模した衝撃的なスタイルで、「マクベス」の戯曲について、『小田島雄志訳か松岡和子訳かどっち派か』というかなりマニアックな論争を繰り広げている。

disc2ではCMで話題のルーペが登場し観客を湧かせていたが、今回は右近(右近健一)がなぜか「渡る世間は鬼ばかり」の脚本を手にしているという謎の展開。真相はぜひ劇場で確かめてほしい。

冒頭以外にも随所で笑いを散りばめながらも物語の鍵となる魔女たちの活躍をお見逃しなく!

disc1、disc2の勢いはそのままに、さらなる進化を遂げているdisc3。

今回がラストとなる“ステージアラウンド版”「メタルマクベス」の集大成をぜひ劇場で体感してほしい。(ザテレビジョン)

https://news.walkerplus.com/article/168589/

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