日テレ イッテQ“祭りねつ造”疑惑完全否定も「誤解を招く表現」

 日本テレビの人気番組「世界の果てまでイッテQ!」が実在しない祭りをでっち上げたとする疑惑を「週刊文春」が報じた件で、日テレは8日、見解を発表し疑惑を否定した。

 問題となっているのは宮川大輔(46)が世界の祭りに参加するコーナーで、5月20日に放送されたラオスの「橋祭り」企画。全長25メートルの細い板を自転車で、玉をよけながら渡る競技だった。週刊文春は「そんな祭りは存在しない」と指摘。橋祭りが番組側の企画で、参加者には賞金が支払われたと報じた。

 これに対し日テレは企画について「現地からの提案を受けて成立した」と報道内容を否定。橋祭りで使われたセットについても「(番組側が)設置した事実はない」、賞金に関しても「番組から参加者に賞金を渡した事実もございません」とし、意図的なやらせ疑惑について全面的に否定。番組は今後も継続するとした。

 また橋祭りが実在するかについては、現地コーディネート会社から「ラオスでは村単位で開催されている」と聞いたと説明。資料映像などを確認した上で決定に至ったとした。

 一方、番組内で橋祭りが毎年今回の撮影場所で実施されているかのように紹介したことについては「誤解を招く表現」があったと説明。「真摯(しんし)に反省すべき点があった」と謝罪した。

 これに対し週刊文春は改めてやらせがあったとするコメントを発表。日テレ側も事実確認した現地コーディネート会社の社長が、同誌の取材に「自ら企画した」と認めていると主張。「タイ人スタッフからセットの設営は(同社からの)依頼によるものだと証言を得た」とし、賞金についても同社長が協力費の名目で支払ったことを認めているとした。

 日テレ側と文春側で食い違う(1)企画提案(2)セットの設営(3)参加者への賞金支払い(4)ラオスでの橋祭りの有無――に関する主張。そして現地コーディネート会社がやらせを行ったのか、番組側がそこに関与、もしくは把握していたのかが問題の焦点になる。コーディネート会社社長はこの日、一部取材に「でっち上げややらせと言われるのは心外」などと答えた。

 ▽世界の果てまでイッテQ! 2007年2月放送開始のバラエティー番組。司会は内村光良(54)。宮川大輔が各地の祭りに参加するコーナーのほかにも、イモトアヤコ(32)の「珍獣ハンター」や、森三中らの「温泉同好会」など体当たりの海外ロケが人気。NHK大河ドラマと同じ日曜夜8時枠だが、昨年5~6月には8週連続で視聴率20%超えを記録するなど、日本テレビを代表する番組となっている。放送文化の向上に貢献した番組などに贈られるギャラクシー賞で、11年度に優秀賞、16年度に特別賞を受賞。

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