連載第11回「大阪インバウンド最前線」昔は電化製品…。今は何が売れる?ドン・キホーテ 山藤育弘さんインタビュー

Walkerplus

2018/11/8 19:07

この連載は、大阪で激増するインバウンド(訪日外国人観光客)の最前線を人気施設や旅行・観光に詳しい業界関係者などキーパーソンに話を伺うインタビュー企画。第11回はドン・キホーテ道頓堀店をはじめとするミナミエリアの支社長、山藤育弘さんに、大阪のインバウンドの現状や、インバウンドが増えて変わったこと、今後の展望などを聞いた。

ーーいつごろから外国人が増え始めましたか

やはり、2014年の新免税制度からですね。それまでの法律では、ブランド品などの高額な商品などしか免税にできなかったのですが、2014年10月から免税制度が変わり、5000円以上や、10000円以上など金額にもよりますが、消耗品などの免税できる商品が大幅に増えました。それが大きなきっかけです。ドン・キホーテグループは他社ではあまり取っていなかった免税許可をいち早く持っていたので、「ドン・キホーテは免税対応ができる」と、外国人が増えたんだと思います。なかでも当時の中国圏の方はビザの問題でツアー客がほとんどでしたが、ホテルに戻ってご飯を食べたあと何をしようかとなった時に、24時間あいているドン・キホーテで買い物をしようという流れになって、さらにお菓子なども免税になるので、一気に増えた気がします。私の中では免税元年と呼んでいます。

ーーどの地域の方が多いですか。

道頓堀店では中国、韓国、台湾がやっぱり多いですね。先ほど申し上げたように、昼間は観光やショッピングをして、夜ご飯をどこかで食べたあとに来られます。界隈の商店街も22:00や23:00まで開いてはいるのですが、ドン・キホーテは24時間営業なので、深夜帯はかなり混雑しますね。

ーーみなさんどういったものを買われるんですか?

2014年から比べると、傾向は変わりつつありますが、根強く人気があるのは、お菓子や薬品、化粧品です。日本のお菓子はおいしいし、薬品や化粧品も安心・安全というイメージがあるので、この辺りは昔から変わらず人気ですね。

ーーお菓子の中でも特に何が売れていますか?

一番は抹茶系ですね。あとは韓国の方だったら桃のフレーバー、桃関係のお菓子を買われる方が多いですね。また、国によって少し傾向があって、中国の方はどちらかというと、口にいれるような内服的な商品を買われますが、一方の韓国の方は美意識が高くて、体をケアして綺麗にするような商品を買われる方が非常に高いですね。化粧品に関しては韓国にいいものがたくさんあるので、そのあたりは自国で買われると思いますが、顔や肌、体をケアするような商品は非常に売れていますね。

ー2014年から外国人が増えたことで、お店の対応などで変わったことはありますか?

そうですね、やはりより親切な売場作りを行うということで、2014年から“ウェルカムクルー”として、外国人に対応できるように、韓国語、中国語、英語の話せるスタッフを選りすぐって、免税カウンターを作りました。そこに行けば、各言語が通用するという仕組みを作ったのですが、それ以上に外国人の方が多かったので、とにかくかなりの外国人スタッフを増やしました。道頓堀だとアルバイトも含めて、200名くらいのウェルカムクルーが在籍しています。あとはお会計ですね。最初はクレジットカードがメインだったのですが、Alipay(アリペイ)やWeChat Pay(ウイチャットペイ)、銀聯カードなどでも会計ができるようにしています。会計の仕組みに関しては、たぶん難波界隈でも一番優れている店舗だと思いますよ。それだけではなく、ドルやウォンなど、7カ国の紙幣での会計もOKです。最近は電子マネーなどが主流になっているので外貨精算は減ってはきましたけど、会計に関しては2014年より格段によくなっていますね。

ーー商品の売れ筋なども変わってきましたか?

昔は電化製品がすごく売れました。炊飯ジャーやポット、ウォシュレット、カメラなどが結構売れていましたが、少しずつ電化製品の売れ行きが落ち着いてきて、最近ではタバコが売れていますね。日本のタバコはおいしいっていうのと、おみやげにもいいんでしょうね。10カートン買って1箱ずつ多くの人に渡しているようですよ。あと、子供用のスポーツ用品なども流行っています。高価な自分への商品から、子供や友人などに購入するようなものが少しずつ伸びていますね。

ーーちなみに、2014年以降も来客数は増えていますか?

2014年と比べても倍以上増えていると思います。やはり中国の方が変わらず多いですね。もう一方で、韓国の方はリピーターがすごく増えました。中国の方は初めての方が多いのですが、免税カウンターで韓国の方のパスポートの入出国を見ると、2度目、3度目のお客様が結構いらっしゃいます。女性やカップルで「ちょっと日本行こうか」みたいな感じで来てもらっていると思います。LCCだと片道1万円かからないものも多いですからね。

ーー入口が宗右衛門町筋側と、とんぼりリバーウォーク側にありますが、リバーウォーク側から入って来られる方も多いのでしょうか?

ほぼ川沿いから入ってきます。外国の方には、川沿いの方がメインになってきています。10年くらい前は宗右衛門町側がメインだったのですが、川沿いからの入店も増えてきたので2014年に川側の壁を壊して広げたほどです。そこから川沿いの雰囲気もいい意味でかなり変わったって言われます。

ーー今後、インバウンド向けに新しく展開することはありますか?

そうですね。「ドンペン」というドン・キホーテの公式キャラクターグッズを強化していこうと思っています。

海外のイベントなどでドン・キホーテ自体がブースを出したりしていますが、キャラクター人気が高いので、ドンペンの商品をどんどん展開していきます。たぶんすごく人気が出ると思うので、道頓堀店でもどんどん売っていきたいと思っています。

※本企画は、情報誌「関西ウォーカー」2018年8/28発売号の大阪インバウンド特集「YOUは何しに大阪へ?」との連動企画です。(関西ウォーカー・横井哲也)

https://news.walkerplus.com/article/167918/

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