プリーツスカートのコーデは脱・お嬢様風がコツってどういうこと?

女子SPA!

2018/11/8 15:47



【モードをリアルに着る! Vol.55/小林直子】

流行とはある一定程度、飽和(ほうわ)状態になると、そそくさと消えていき、また忘れたころに戻ってくる、その繰り返しです。

飽和状態の目安としては、小さな子供とお年寄りが着始めたころ。そのころには、あまりに見過ぎて飽きてしまい、もはやおしゃれには見えなくなるという状態に人々が陥(おちい)り、おしゃれな人々はその兆候が見え始めるやいなや、そのいわゆる「流行りモノ」を着るのをやめます。

そうやって、さまざまな「流行りモノ」アイテムが消え去り、それは人々の記憶の地層深くに堆積(たいせき)していくことになります。

◆かつて流行したプリーツスカートが復活

プリーツスカートも、そんな記憶の地層にあったものでした。それはいつごろのものかと聞かれれば、90年前後ぐらいのものであったと記憶しています。

たしかにそのころ、ニットのものや、スクールガール風のウールサージのもの、華やかな色合いのポリエステルのプリーツスカートなどが多く出回り、多くの女性がそれを着用していました。

プリーツスカートが軽やかに復活したのは、2015・16年秋冬のグッチのアレッサンドロ・ミケーレのデビューコレクションでした。

久しく忘れ去られていたプリーツスカートが復活し、グッチのシルクのプリーツスカートは、より安価で洗濯がしやすく、プリーツがとれないポリエステルに置き換えられ、多くの人が春や夏にはくようになりました。

プリーツスカート復活の勢いはとまりません。2018年秋冬のコレクションにもさまざまなプリーツスカートが登場しましたが、その中でも特に目立ったのは、ナイフプリーツと呼ばれる、ナイフで切り裂いた跡のようにシャープな折りのプリーツスカートです。

今回取り上げるヴァレンティノのほかにも、バレンシアガ、ランバン、スポーツマックスなどがこのナイフプリーツのスカートやドレスを発表。1年じゅうを通してプリーツスカートをはこうという提案がなされました。

◆プリーツスカートにパンツを合わせる新しいスタイル

特に今回は秋冬シーズンということで、プリーツスカートに合わせるボトムにもバリエーションがあります。定番のタイツとブーツやロングブーツのほかに、新しい組み合わせなのがこのヴァレンティノのプリーツスカートにパンツを合わせるスタイルです。

ロング丈のプリーツスカートドレスにブレザー、そしてスカートと同色のパンツを合わせるスタイルは、フェミニンとマスキュリンを融合(ゆうごう)させるスタイルの1つです。

中性的な雰囲気が着る人自身の魅力を一層引き立て、「女らしさ」「男らしさ」の枠組みの外へといざないます。それは今まで見たことも感じたこともない美しさです。

さて、では私たちがこんなナイフプリーツのプリーツスカートスタイルを再現するにはどうしたらいいでしょうか。

◆好みのプリーツスカートを手に入れて

ナイフプリーツスカートは春夏物としては多く売られていたと思います。

もしその素材がポリエステルやシルクであったなら、秋冬に着ても構いません。薄くて寒そうに見えますが、ポリエステルもシルクも1年じゅう着用可能な素材です。

80年代から90年代にかけて流行ったプリーツスカートなら、古着屋を探索すれば見つかるでしょう。もう少しさかのぼって70年代のものでしたら、柄物かもしれませんが、それでもいいでしょう。自分の好みのものを探してみましょう。

◆お嬢様風だったら合わせないアイテムを持ってくるのがコツ

プリーツスカートを手に入れたら、どのようにスタイリングするかです。

2018年のプリーツスカートの着こなしは、昔のコンサバスタイル風にブラウスとナチュラルストッキングにパンプスを合わせるのではなく、このヴァレンティノ風にあえて「女性らしい」「レディライク」と言われているアイテムと反対のものを持ってくるといいでしょう。

それはパンツかもしれませんし、ハードなブーツかもしれません。また、バレンシアガ風にパンクなチェーンのネックレスもいいでしょう。

もちろんメンズライクなジャケットやコートもOKです。

お嬢様風だったら合わせないな、というものをわざと持ってくるのがこつですので、自分でいろいろ組み合わせを試してみましょう。

◆人を引き付ける魅力は女らしさ、男らしさを超えたところにある

このように、ハイブランドが示すのは、従来の「女らしさ」にとらわれない、魅力の表現の追求です。それは多くの人が思っている「女らしさ」に対する疑問であり、揺さぶりです。

しかし結局のところ、女らしいと言われているアイテムを身につけなくても、逆に男らしいと言われているアイテムを身につけても、魅力的な人は魅力的。

人を引き付ける魅力は女らしさ、男らしさを超えたところにあります。ヴァレンティノのこのルックはそのことを見事に証明しています。

自分の魅力を最大限に引き出すために、女らしさ、男らしさの枠を超えて、新しいスタイリングにチャレンジしましょう。

<文/小林直子>

【小林直子】

ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。新刊『わたし史上最高のおしゃれになる!』は発売即重版に

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