自民党と国民民主党の幹部の密談にネット民は猛反発 玉木代表は「知らなかった」とおとぼけ

しらべぇ

2018/11/8 11:30




国民民主党の幹部が6日、都内のホテルで自民党幹部と会食した。出席したのは、国民民主党が増子輝彦幹事長代行と小宮山泰子代議士会会長。自民党が林幹雄、金田勝年両幹事長代理と安倍晋三首相の最側近・稲田朋美総裁特別補佐だった。

私は当日、国民民主党・本部におり、18時30頃に増子氏が党本部を去って行くのを見た。その行く先が自民党との会合だったとは驚きだ。

■CM規制導入で改憲論議に応じると玉木代表は明言


会合がもたれたのには伏線がある。10月31日・定例会見で憲法改正の国民投票におけるCM規制について問われると、玉木代表は次のように応えた。

「昨日、我が党の憲法調査会総会で、いわゆるCM・広告規制の案をまとめました。今後、総務会で審議される予定ですが、今の国民投票法にこのCM・広告規制が入っていないことは極めて問題だと思っています。

お金のある者、資力のある者が、そのお金に物を言わせて自分たちが通したい憲法改正案をどんどん宣伝してやっていくということは公平公正な国民投票の阻害要因になると思いますので、やはり一定の規制が必要だということで、我が党案をまとめさせていただきました。

これから憲法審査会で議論が行われると思いますが、さきの通常国会から積み残しになっているのがこの国民投票法の議論ですから、我が党としては憲法の議論、憲法に関する議論はしっかりとやっていきたい。

だからこそ、その前提としてこのCM・広告規制を導入することについてしっかり議論の俎上に上げていただいて、そしてしっかりと導入に向けた議論を行うと約束いただくことが審議を進めていく大前提。

とくに自民党の関係者には、私たち野党や少数派の思いや意見にもしっかりと耳を傾けていただきたい」

つまり、「CM規制が導入されれば、憲法改正の審議に応じてよい」と玉木代表は明らかにしたのである。一向に先の見えない憲法改正論議で、国民民主党を抱き込んで、議論を加速させたいという自民党の思惑が、先の会合につながったと言える。

■玉木代表・平野幹事長は急遽出席をとり辞め


じつを言うと、当初、玉木雄一郎・代表と平野博文幹事長も参加予定だったのだが、当日の夕方になって、急遽、出席を取りやめた。

マスコミに会合が漏れてしまったからだという説と党内から諫める声が噴出したからという説がある。どちらも正しいのかもしれない。それを受けて、自民党は出席予定だった二階俊博幹事長も欠席した。

一夜明けた11月7日の定例会見で玉木代表は会合について問われると、

「昨日我が党の増子輝彦幹事長代行と小宮山泰子衆院議員が自民党の方々と会食をしたことは承知しております。増子輝彦幹事長代行の誕生日が10月末だったということで、月遅れの誕生会をやったという風に聞いております」

「どういう会なのかということは必ずしも承知しておりませんでしたが、そういう(会合がある)話は増子代行からは聞いておりましたけれど、私はすでに予定があったので参加できないと伝えておりました。(参加できないと伝えたのは)もう少し前だったと思います」

「増子代行から話が来ただけでしたし、予定があるから行けないということで申し上げていました。会合については新聞を見て、(自民党側から参加者が来たことを)知りました」

とトボけて見せた。

■野党共闘を確認した日に自民幹部と会合




じつをいうと、6日は、2016年の参院選、2017年の衆院選で野党候補の一本化で中心的役割を果たした山口二郎・法政大学教授ら「市民連合」の面々と党本部で玉木代表ら国民民主党・幹部は一時間半にわたって会談。

安倍政権打倒、憲法改正阻止のために国会・選挙で野党共闘していくことを確認していた。会談後、山口教授は記者の質問に応じて、

「うちは総選挙2017で『希望の党』は支援しなかったから、小池百合子・都知事のあとを次いで『希望の党』代表になった玉木代表とはわだかまりがあった。

しかし、今日、会談して、過去のわだかまりが溶け、終始、なごやかな雰囲気で終わった。今後は国民民主党も含めて、野党5党一会派が結束して、安倍政権と対峙することが確認でき、実りのある会談だった」

と述べた。山口教授も、まさかその後に、玉木代表が自民党幹部と密談の約束をしていたことは知らなかっただろう。

■中途半端な姿勢に批判も


ネットでは国民・自民の密談のニュースが流れると、

「国民民主は第二自民党」

「与党の補完勢力であることがハッキリした」

「与党でも野党でもなく”ゆ党”」

「これじゃ、支持率が上がるわけないよ」

などと批判の声も。野党共闘の中核「市民連合」にしっぽをふり、「自民党」にもいい顔をする。イソップ物語のコウモリの話ではないが、支持率が1%前後と低迷する国民民主党は、これでは国民の期待を裏切ることになったかもしれない。

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(取材・文/しらべぇ編集部・及川健二

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