『獣になれない私たち』視聴率急落より気になる「馬鹿になれたら…」というセリフ

wezzy

2018/11/7 22:15


 11月7日に新垣結衣の主演ドラマ『獣になれない私たち』(日本テレビ系)の第5話が放送される。第4話は野球の日本シリーズが延長となったため、23時15分からのスタートとなった影響か、視聴率が6.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)まで急落した。

『獣になれない私たち』は、新垣結衣(30)演じる“気づかい女”深海晶の苦悩を描いたラブストーリーだが、仕事場で晶が受けるパワハラや過重労働がリアルで、ラブ要素よりそちらが注目を集めていた。

初回から視聴者の反応は様々で、ラブコメを求めていた人にとっては「期待はずれだった」が、一方で「丁寧に作っていると感じる」と評価する人々もいる。“獣”になれない晶の迷いに共感する視聴者も少なくない。第5話はストーリーも一気に急展開を見せた。
恋人・京谷が人妻・呉羽と浮気
 第4話でブランドデザイナーの“獣系女”呉羽(菊地凛子/37)に唐突にキスされた晶の恋人・京谷(田中圭/34)は、そのまま肉体関係を持ってしまった。しかしスマートフォンを呉羽の家に忘れてしまい、成り行きから晶がそれを取りにいくと、呉羽は「普通だったよ? ヤってみたけど」と、京谷と寝たことをカミングアウトした。

気が動転した晶は、恒星(松田龍平/35)の事務所に駆け込む。呉羽いわく「晶も踏ん切りがつくかなって。その程度の男だってわかればさ」とのことだが、晶はまだ割り切れない様子だ。

京谷は元カノ・朱里(黒木華/28)が自宅マンションに4年も居候しており、それが理由のひとつで晶との結婚を先延ばしにしている。晶のためにやったという呉羽だが、悪びれる様子もなく「結構いい体してんなぁって」ともつけ加えており、田中圭の“ムダにいい身体”がまた発揮された形だ。

呉羽は物語中でピカイチの獣であり、知り合いの彼氏だろうが関係ない。けれど非・獣な晶と恒星は、そうはいかない。
晶と恒星のベッドインは「未遂」のまま
 京谷はあっさり「昨夜はどうかしてた」「昨夜は、晶にもう振られるかもって、もうダメかもって思ったらどうしていいかわからなくなって」と浮気を自白。晶は家を飛び出し、恒星とクラフトビールバー「5tap」で酒を煽る。晶の勤める会社のパワハラ社長からとめどなく連絡がくるも、「ビールくらい好きに飲むんでしょ」と、恒星は晶のスマホを強制的にオフにした。彼の優しさが垣間見え、前回までただの客同士だった二人の距離が縮まった瞬間であった。

そしてこのまま二人は……と、誰もが思ったところだろう。かなりのハイペースで飲んでいた晶は、バーレーワインを見ながら「馬鹿になれたら楽なのに」とぽつり。「馬鹿になります?」と恒星を誘い、2人で一夜を共にしようとする。

ベッドでは「こういう時ってキスするの?」「呉羽と京谷はキスをしたのか」「京谷は最中もすごく(キスを)する」など、何ともリアルな会話を交わすも、恒星は寝落ちしてしまった。結局二人の関係は未遂に終わったが、しかし翌日、恒星は京谷に「晶と寝た」と嘘をつく。

「晶さんって意外と声大きいんですね」など挑発されて頭に血が上った京谷は恒星を殴り修羅場となるが、普段冷静な恒星もめずらしく感情的になっており、もしかしたら晶に対して好意を抱き始めているのかもしれない。

一方、そんなことになっているとは知らない晶は、京谷のマンションを訪ね、朱里との直接対決に挑む――というところで第4話は幕を閉じた。
京谷を許せない視聴者は多いが…
 “気づかい女”を抜け出せない晶は、4年も結婚前提で付き合っている恋人に浮気されても変わらない。ネット上では「ここにきてめっちゃ面白くなってきた!」「やっと晶が自分の殻から抜け出せそう」といった期待の声が上がっているが、そうだろうか。

元カノを切れない、一夜限りとはいえ知り合いの人妻と浮気した京谷を「でも優しいから」と擁護する“デモデモダッテ”な晶が、やっとつかんだ正社員で前職場からの紹介だからブラック企業でも辞職して次へ行こうとしない晶が、この程度で「抜け出せる」とはまだ思えない。

晶と恒星は自らを「獣になれない」と言うだけあって冷静沈着な人間だと自覚しているだろうが、がんじがらめの自分より獣のほうが楽そうだと見るのは“隣の芝生は青い”だけだ。獣サイドだって、自らの意思と責任で判断して動いているのだから、楽そうに見えても実際はわからない。

「馬鹿になれたら楽なのに」というセリフが気になった。自分たちは馬鹿じゃない、と思っているのだろうか。むしろ、何も決断できない晶は愚かに見えるのだが……。

一方で視聴者の感想は、「京谷のクズっぷりが目に余る」「いくら田中圭が演じててもこれは許せない」といった調子で、京谷への批判が多い。自己保身に走り続ける彼もまた、「優しい」わけではないのかもしれない。一見いい人に見える彼らにも様々な問題がある。でも人間なんてみんな愚かなものだ。それはヒロインとて同じだろう。

(ボンゾ)

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