新型が登場したMacBook Air、Mac mini、iPad Pro ボーナスで狙うならどれ?

日刊SPA!

2018/11/7 15:52



◆~柳谷智宣の「デジタル四方山話」第22回~

2018年10月30日、アップルはニューヨークで新製品をまとめて発表した。9月にiPhoneの新モデルを発表したばかりなのに、なかなかに盛りだくさんだったので、注目ポイントを紹介しよう。

◆新型「MacBook Air」は値段がお高め

まずは、機種IDが「MacBookAir8,1」と呼ばれる新しい「MacBook Air」が登場した。13.3型のRetinaディスプレイを搭載し、解像度は2560×1600ドット。従来モデルより、48%多い色を再現できるという。新機能としては、Touch ID指紋認証センサーをキーボードに組み込んでおり、ユーザー認証が簡単に行えるようになった。大きくなった感圧タッチトラックパッドや第3世代の打ちやすいキーボードも魅力的。第8世代のCore i5プロセッサはとても高速で、重い処理もサクサクこなしてくれる。

古いMacBook Airを買い替えようとしていたり、Macデビューしようとしているなら当然イチオシなのだが、ネックは13万4800円(税別)という価格。MacBook Airは手を出しやすい価格が魅力の一つだったのだが、新モデルは単純に金額が高い。

何年か前のMacBook Airを愛用しており、その間に出世を果たした人が自分へのご褒美に購入するのにぴったりと言える。ボディカラーはゴールド、シルバー、スペースグレイの3種類が用意されているので、変わった色のMacBook Airでどや顔したい人は大満足することだろう。単にモバイルノートが欲しいなら、普通のMacBookのほうが軽いし、オフィスでバリバリ使いたいなら、MacBook Proの15インチの方が向いているだろう。

◆フルモデルチェンジした「Mac mini」が4年ぶりに登場

4年ぶりに「Mac mini」の新モデルも登場した。CPUが強力になり、メモリやストレージが大容量&高速化しているのは期待通り。拡張性が高いのがウリで、イーサネットとThunderbolt 3(USB-C)×4、HDMI、USB×2、3.5mmヘッドフォン端子などを搭載している。トリプルディスプレイ出力や、5Kディスプレイへの出力も可能だ。SDXCスロットが廃止されたのはちょっと残念。

インテルCPUを採用する前の2005年に登場し、愛されてきた製品がフルモデルチェンジしたのはうれしいところ。しかし、価格は8万9800円(税別)からと大幅に値上がり。とはいえ、手頃なエントリーデスクトップというよりは、バリバリ使える性能を搭載したので、コスパは悪くない。デスクトップでの作業がメインだが、Mac Proほどのグラフィック性能が不要という人にオススメ。WindowsのデスクトップPCを使っていたが、Macにデビューしたいという人にも向いている。キーボードやマウス、ディスプレイなどをそのまま流用できるためだ。

◆ノートPC以上の性能を持つ「iPad Pro」

今回の発表で最も注目を集めたのが「iPad Pro」だ。新しいiPadは11インチと12.9インチがラインナップ。ストレージも64GB/256GB/512GBに加えて、なんと1TBモデルがお目見え。大きな変更点としては、ホームボタンがなくなったことが挙げられる。iPhone XのようにFace IDで認証するのだ。さらに待望されつつも本当に搭載されて驚いたのが、USB Type-C。Lightning端子からPCやAndroidスマホですでに普及しているUSB Type-Cになったのだ。

スマホとPCの中間というイメージのタブレットだが、新型のiPad Proは、そのへんのノートPC以上の性能を持つと謳っている。最新の「A12X Bionic」チップは毎秒5兆回の演算処理ができ、Neural Engineを搭載し、高度な機械学習が可能。仕事の急場をしのぐというイメージから、普通に仕事で使える端末になっている。

「Apple Pencil」も第2世代モデルが登場し、iPadの側面に磁石でくっつき、充電できるようになった。前モデルのようにLightning端子に挿すという煩わしい作業から解放されるのはありがたい。専用の「Smart Keyboard Folio」も発売されており、文章入力系の作業もお手のもの。

11インチは8万9800円(税別)~、12.9インチは11万1800円(税別)~とこちらは想定内の価格だが、「Apple Pencil(第2世代)」は1万4500円(税別)、「Smart Keyboard Folio」は1万9800円(税別)~とオプションもなかなかのお値段。オフィス内でのみ使うというブルジョアならWi-Fiモデルでいいが、外出先でも使うならいつでもどこでもネットにつながるWi-Fi+セルラーモデルの方がお勧め。例えば、「iPad Pro 12.9インチ 256GB」のWi-Fi+セルラーモデルを選び、オプションも追加すると、税込みで19万7748円となる。MacBook Airの第8世代CPUと256GBストレージモデルで、オプションでメモリを16GBに増量した時の19万3104円よりも高くなる。

iPad Proでできることとできないことを理解したうえで仕事に使うのであればオススメ。営業マンがiPad Proでカタログを見せてくれたら、ちょっと引き込まれそう。一瞬で起動できるので、出先の細切れ時間を活用して少しずつでも仕事を進められるのもメリット。

サイズは好みだが、筆者としては大は小を兼ねると考えているので12.9インチを使いたいところ。iPhone XS Maxを利用しており、どうせタブレットを買うなら思いっきり大きい方がいいという人にもぴったりだ。さらに、12.9インチモデルなら、電子コミックを読む際に端末を横にして見開き表示できるのも嬉しいところ。Apple Pencilでメモ取りに使うもよし、イラストを描くのもよし。ホームボタンとLightning端子がなくなった最初のモデルなので、しばらくは最前線モデルとして活用できそうなのも安心できる。

どれも魅力的だが価格が高いという論調で申し訳ないが、実際そんな内容だった。もちろん、限定されたスペックと価格だけで比較すれば、もっと安い製品も存在する。しかし、Apple製品は端末の高級感や惹きつけられるデザイン、迷わず使えるUIと、スペックに現れないメリットも多い。もし、ビビビッときた製品があるなら、Apple Storeや量販店で実際に触ってみよう。そこで気に入ったなら、ボーナスを突っ込んでも満足すること請け合いだ。

【柳谷智宣】

お酒を毎晩飲むため、朝出勤する会社勤めが無理ということで20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープンし、国内外5店舗を展開。2年前には海底熟成ウイスキーを扱う「トゥールビヨン」を立ち上げた

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