井浦新・野村周平ら出演、阪神・淡路大震災復興の実話をドラマ化

dwango.jp news

2018/11/7 12:21


1995年1月17日午前5時46分、未曽有の大震災が関西を襲った。6000人を超える犠牲者を出した阪神・淡路大震災。圧倒的な自然の力は、容赦なく人々の命を奪い、生活を破壊した。神戸の街は、一瞬にしてがれきの山と化し、交通は分断され、陸の孤島となった。中でも線路ごと崩落するなど被害の大きかったJR六甲道駅。一刻も早く鉄道を復旧させ、人と物資を運ばなければならない…。

そんな過酷な状況のなか、倒壊した駅をわずか74日間で復旧させた人々がいた。これは、過去から明日へ、人から人へ、希望の橋を架けるために困難に立ち向かった男たちの実話に基づいた物語。74日間の壮絶な復旧工事と、それを見つめた地元の人々との関わり合いを描く感動のヒューマンドラマ「BRIDGE」を、2019年1月15日(火)よる9時からカンテレ・フジテレビ系全国ネットで放送する。

主役を演じるのは、井浦新。幅の広い演技力に定評のある井浦が演じるのは、震災直後、JRからの依頼により、倒壊した六甲道駅の復旧工事を担う建設会社・磐巻(いわまき)組の工事所長・高倉昭(たかくらあきら)。その高倉とふいに出会い、突然工事の記録係を命じられ、ビデオカメラを回し続けた少年・春日豊を、野村周平が演じる。そして、六甲道で生まれ育った春日の幼馴染の女性を演じるのが葵わかなだ。

時を経て、2018年秋、42歳になった春日は、このエピソードを現代の若者に語り継ぐ。語り部として重要な役割を担う春日を椎名桔平が演じる。

実は、この高倉にはモデルになった実在の人物がいる。1995年1月、実際に六甲道駅を74日間で復旧させた工事を指揮した奥村組の岡本啓(おかもとあきら)氏(当時)だ。岡本氏は当初、六甲道駅の惨状を目の当たりにして、この復旧には少なくとも1年、もしくはそれ以上の時間を要すると考えた。しかし、六甲道駅は、大阪から神戸へと東西を繋ぐ東海道本線の要所。ここを開通させなければ、人や物資を運べず、神戸は陸の孤島のまま。一刻も早く、電車が走る“日常”を取り戻さなければならない。非常事態の中、使命感に突き動かされた岡本氏は、仲間らと共に、この難工事を指揮し、見事にわずか74日間で電車を開通させた。この六甲道駅でのエピソードをもとに、1日も早い復興に挑む人々と、そして、被災した地元の人々たちが支え合い、今日までつないだ日々をフィクションとして描いたのがこの「BRIDGE」だ。

1月15日(火)放送の地上波に加え、国内大手映像配信サービス「U-NEXT」とタッグを組み、ドラマ連動コンテンツを複数、制作・配信することが決定。

連動コンテンツとしては、まずは2作の“プロローグドラマ”が1月15日(火)の地上波放送前にU-NEXTで独占配信される。本編にもつながるストーリーとなっており、このプロローグドラマを見て地上波放送を見るとより深く作品を楽しめる。また、地上波の放送終了後には、“BRIDGEディレクターズカット版”も独占配信。プロローグドラマと連動するエピソードや、地上波放送本編では描き切れなかった未公開シーンも含めたディレクターズカット版は、まさに“もう一つのBRIDGE”といえる作品となっている。さらに、『BRIDGE』放送直後の深夜には、ドラマの撮影風景や関係者インタビューを収録した“メイキングドキュメンタリー“も放送(※関西ローカルのみ)され、こちらもU-NEXTで独占配信される。

豪華キャストの出演に加え、1月15日(火)放送の地上波「BRIDGE」の世界をより深く楽しめる、まさに“BRIDGE プロジェクト”とも言うべき立体感のある取り組みが実現した。今後も豪華キャストの発表が続き、目が離せない。

井浦新コメント

――阪神・淡路大震災で崩壊した六甲道駅の復旧」という実話を元にしたドラマですが、高倉を演じるにあたっての心境をお聞かせください。
井浦:(阪神・淡路大震災が起こった時は)二十歳で、甚大な災害が起きたときにどうするべきか、という知識も経験も全く持っていませんでした。あの時の自分はただただ未熟で、すぐに行動を起こすという手段も発想もなかったですね。実際に、(主人公・高倉のモデルになった)岡本さんにもお会いすることができ、その当時どんな心境だったのか、くやしさ、怒り、疲弊、気持ちの面を細かくお話を伺うこともできましたので、役作りへの大きな力になったと思います。

――高倉という役は、どんな男のイメージですか?
井浦:僕が思っていた以上に、このドラマの高倉という男は、強いリーダーシップを持ちながらも、人情がある。岡本さんも、いかに仲間を思い、この状況で皆をどうするかと、先を見据えて考えていらっしゃいました。そこは、高倉を演じていくうえで想像していたリーダーシップをはるかに超えていたので驚きました。他にも岡本さんは、ヒーローではなく、想像以上に人間で、例えば理不尽な要求には、しっかり怒りを持つ。でも、それを力に変えて、仕事への爆発力にしていくところにすごく惹かれました。非日常の中で、やったことのない工法を進める、強いリーダーシップを発揮しつつも様々な感情をあらわにする人間味豊な高倉でなくてはならないと感じました。

――今回の脚本には、たくさんの登場人物が存在し、それぞれのストーリーが重なり合っていますが、井浦さんご自身ではこのドラマをどう受け止めていますか?
井浦:これは台本をもらった最初の段階も、撮影が始まった今も変わっていませんが、復旧をした人たちがヒーローだというわけではなく、災害が起きたときに“そこにいる人たちがどう生きてきたか”を描くドラマだと思います。被災した人たちが絶望しても、次の日になればまた太陽が昇り、明日がくる。と同時に、その横ではコンクリートを粉々にし、撤去をしている人たちもいる。その混在した姿がこのドラマの神髄ではないかと感じています。

――野村周平さんの印象を教えてください。
井浦:すごい顔ぶれが集結しているなとワクワクしていますが、その中でもこの物語でバディを組んでいく野村周平君。とにかく気持ちがとても強い若者なので、その気持ちのまま、思いっきりやってくれている姿がいいなぁと思っています。このドラマは春日の成長物語でもあると思うので、周平君がこの物語での春日を演じたときに、どう感じて、成長するのかという部分も楽しみです。とにかく若いですから、思い切り春日を生きてくれると期待します。

――椎名桔平さんの印象を教えて下さい。
井浦:桔平さんは、これまで、同じ作品には携わったことはありながら、一緒にお芝居をすることはありませんでした。今回も一緒にお芝居はできないですが、春日として、周平君と自分がやっていく芝居を、桔平さんが語ってくれる。語り部となってくださるのは、嬉しい反面、高倉を語ってくれる桔平さんのお芝居に自分がしっかり見合う芝居をしないといけないというプレッシャーも感じています。

――視聴者の方へメッセージをお願いします。
井浦:阪神・淡路大震災から24年。震災を忘れないように、風化させないように、とも思いますが、一方で忘れたいという人もいると思います。でもこの物語は、記録ドキュメントではありませんし、あの日から必死で生きてきた人たちが、どうやってそこから頑張って生きてきたのか、ドラマを通して描き、24年たった今と復興のため動き始めた当時がつながっていくドラマだと思います。ドラマとしてしっかり震災と向き合いながら、そこで一生懸命生きる姿を描いている。地震の怖さや誰がどう頑張ったかだけではなく、そこで生きようとした皆を描いた、生命感にあふれたドラマだと思うので、そういうドラマをお届け出来たらと思っています。

野村周平コメント

――実際のお話が元になったドラマですが、このお話が来た時の感想をお願いします。
野村:兵庫県出身ですし、このお話が来た時は嬉しかったです。僕自身も小さいころに震災を経験した人間なので、震災復興の物語に参加できるのはありがたいです。

――震災が起こる直前の1993年11月14日生まれですが、ご両親や周りから何か聞いた話ってありますか?
野村:当時のことを知っている人も徐々に少なくなってきているのかもしれませんが、あまり話さないです。でも、普通に街の中に震災の跡とか慰霊碑があるんです。当時の写真を見せてもらったこともありますが、驚きました。両親に僕がどんな感じだったかと聞いたら、(子どもだから)「地面が揺れてるって喜んでたよ」って。あとは親父がたんすの下敷きになったというのは聞きました。東日本大震災の時、たしか東京は震度4や5だったと思うんですけど、初めて記憶に残る震災というのを経験して、その時に驚きで言葉が出なくなりました。(阪神淡路大震災が)これ以上だったんだと思うとやはり怖いです。

――主演の井浦新さんの印象をお願いします。
野村:今回が初対面で、何日か撮影をご一緒させていただきましたが、色んなお話しができました。とても優しい方です。カルチャーなど、色々なことに興味があるところや、好きな先輩が同じで、共通点が多く、お芝居もすごくしやすいです。あと、井浦さんが出演されている映画「ピンポン」は観ました!他の作品もそうかもしれませんが役のイメージが強い方だなという印象です。尊敬する俳優さんの一人ですので、一緒に飲みに行ってまた色んな話をしてみたいです。

――椎名桔平さんの印象を教えて下さい。
野村:少し怖いイメージがありましたが、実際お目にかかるととても優しいです(笑)。昔、椎名さんと一緒の現場(TBS「刑事のまなざし」)で僕が大遅刻したことがあって、「芝居で返してくれたら大丈夫だよ」と言われて、「返せるかわからないけど一生懸命頑張ろう」と思いながら、必死でやりました。昼休みに「起きられなかったのか?」と聞かれて、謝っていたら「俺も起きられないから、目覚まし2個かけてるんだよ」と声をかけてくださったんです。その後、「僕、3つかけてたんですけど、起きられなかったんです」という話をした記憶があります。

――野村さんが演じる春日の23年後を椎名桔平さんが演じられますが、どんな心境ですか?
野村:椎名さんに春日の23年後を演じていただくのは、とても恐れ多いです!

――では、恩返しするときが来たんですね?
野村:まだ芝居で返せるかはわかりませんが、少しでも椎名桔平さんらしさを出していけたらいいなと思っています!

椎名桔平コメント
――実際のお話が元になったドラマですが、このお話が来た時の感想と震災が起こった当時の事を教えて下さい。
椎名:関西地方で巨大地震が起こったとニュースで聞いた時には、まず田舎(三重)に住む両親の安否を問いました。幸い無事でしたが、関西には多くの友人・知人もいるので、目を覆うような被害が報道される度、これ以上被害が大きくならないようにと祈るばかりでした。数千人もの犠牲者の方々、数万人もの被災者の方々、そしてご家族・ご友人の方々、このドラマが、23年前に起こったこの悲劇を見つめ直し、今なお震災で心身に傷を負っている方々に、少しでも寄り添う力になればと願っています。

――野村周平さんの印象を教えて下さい。
椎名:野村くんとは、数年前に連続ドラマで共演したのを覚えています。まだ新人の彼でしたが、荒削りな芝居が魅力的に映りました。その後の活躍を嬉しく思います。今回は同一人物の青年期と、おじさん期(笑)。一緒に芝居する機会はありませんが、気持ちを合わせて演じられればと思っています。

――主演の井浦新さんの印象を教えて下さい。
椎名:井浦さんとは、映画「悼む人」でご一緒させてもらいました。敬愛する天童荒太さんの原作で、重厚なテーマの作品だったのですが、狂気をはらんだ難しい役柄をとても人間的に演じていたのが印象的でした。
今回、大震災の復興に心血を注いだ主人公を演じると聞いて、誠実に生を紡ぐ人間ドラマになると確信しています。

(C)カンテレ

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