米中間選挙 6日投開票、トランプ大統領に「NO!」逆風の嵐

 米トランプ政権2年間への審判となる米中間選挙は6日、投票が始まった。トランプ大統領は選挙戦最終日の5日、激戦区の中西部3州で遊説し「米国を再び強くする」などと絶叫。だがトランプ氏への批判も根強く、遊説会場で楽曲を無断使用された有力歌手らが猛抗議。CMの放送を中止するテレビ局も続出し、最後まで「トランプNO!」の嵐が吹き荒れた。

 「私たちは国家を再建し、軍を立て直す。米国を再び強くする!」

 最後の遊説先ミズーリ州の会場で、トランプ氏は声を張り上げ、支持者の喝采を浴びたた。共和党の遊説会場では、紛れもなく“王様”のトランプ氏。だが、一歩会場を出れば「NO!」と激しい抗議の渦。声を上げているのは、若者に影響力があるセレブたちだ。

 人気女性歌手のリアーナ(30)は自身のヒット曲をトランプ氏が南部テネシー州などでの支持者集会で無断使用したとして、ツイッターで反発。今後、何らかの対応をする姿勢を示した。リアーナはカリブ海の島国バルバドス生まれで、10代で米国に移住。今回の選挙で野党民主党候補の支持を明らかにし「新たな歴史をつくるチャンス」とファンらに投票を呼び掛けた。大人気ロックバンド、ガンズ・アンド・ローゼズのボーカリスト、アクセル・ローズ(56)も、やはり代表曲が無断で使われたと抗議した。

 トランプ陣営への逆風は放送界にも拡大した。トランプ氏の選挙対策団体は、民主党が殺人犯の不法移民を入国させていると印象付けるPRビデオを公表。これに対し「移民に対する人種差別的な内容」と批判が高まり、NBCテレビが放送中止を発表。親トランプ政権の姿勢を鮮明にしている保守系メディアFOXニュースまでもが取りやめる事態に発展している。

 調査団体ギャラップ社が発表した最新世論調査では、トランプ氏の支持率は40%で、不支持率は54%。中間選挙ではトランプ氏の不人気を背景に、下院で民主党が多数派を奪還するとの予想。民主党が下院を押さえると、法案がほぼ通らなくなる見通し。また、大統領に対する弾劾訴追も憲法上、可能になる。トランプ政権への影響は計り知れない。

 四方八方から「NO!」を突きつけられ崖っ縁のトランプ氏。審判の結果は、日本時間7日昼にも判明する。

 ▼米中間選挙 4年に1度の大統領選の中間年に全米で実施される連邦議会上下両院選や州知事選などの総称。人口に関係なく各州から2人ずつ選ばれる上院(定数100、任期6年)は約3分の1、各州に人口比で議員数が割り当てられる下院(定数435、任期2年)は全員改選される。現在はトランプ大統領の与党共和党が上下両院で多数派を占める。中間選挙は歴史的に与党に厳しい結果が出ることが多い。

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