新型iPad Pro インプレッション:夢を詰め込んだiPadはクリエイティブのために

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あまりに自然に目の前に。

iPhoneから遅れること1年。Apple(アップル)がiPad Proを新世代にアップデートしました。ベゼルレスのオールスクリーンにFace ID。Touch IDはもうありません。モンスターやらビーストだと言われるA12X Bionicチップ、コネクタはUSB-Cになりました。ばいばい、Lightning。

12.9インチのモデルを試してみたんですが、発表イベントでiPad担当のジョン・ターネスさんが言っていた「このiPad Proは最初のiPadの頃から夢見てきたものだ」というまさにそのとおり。夢を詰め込んだiPadって感じです。発表された直後は「あ、ほんとにこんなiPadが出ちゃうんだ」って思ったくらい。

数字やスペックはAppleのサイトを見ればわかるので、ここではいつもながら感覚重視のインプレッションをお届けします。
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紹介ビデオでフィル・シラーがガンガン薄くしたボディ

ここまで魅力的だとMacBookからの乗り換えだって考えたくなります。いまのApp Storeには仕事をするためのあらゆるアプリが揃っていますし、来年にはフルバージョンのPhotoshopだって使えるようになります。それに「What’s a computer?」っていうAppleのいう新しいコンピューティングスタイルだって興味がありますよね。

クリエイティブのための12.9インチフルスクリーン

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今回のiPad Proの象徴はなんたってこのオールスクリーンです。これのために指紋認証のTouch IDがなくなりました。これからはFace IDってわけです。このFace IDはiPadに搭載されるにあたって本体が上下左右どうローテーションしていてもさくさくっとアンロックしてくれるようになりました。ただ、両手で横持ちしたときは指の置き場に気をつけないとカメラを隠しちゃうので注意が必要です。

で、このiPad Pro、あれこれ使ってみましたが、この12.9インチのスクリーンが、実はiPad Proの「Pro」たるところなんじゃないかと。動画編集アプリの「Adobe Premiere Rush」を使っていたときに気づきました。

Appleがいう「Pro」は、写真や動画などの「クリエイティブ」を指す場合が多く、AdobeのLightroomやPremiere Rushなどそれらを編集するアプリは、写真や動画のほかにタイムラインやパラメータを表示する必要があります。そのほかのアプリでもプロががりがり仕事するときはマルチタスクだって必要でしょう。そういうときに広いオールスクリーンの大画面が活きてくるんです。来年登場するフルバージョンのPhotoshopだって、これはきっと同じはずです。
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もちろん11インチモデルもありますし、あっちはハンズオン会場でしか試していないので、言い切るには少しはばかられる感じもします(ごめんね)。だけど少なくともこの12.9インチのオールスクリーンと薄いベゼルは、クリエイティブなプロの作業を快適するにはかなりのキーになっているように感じます。

今の段階では、写真、イラスト、映像、音楽、マルチタスクの、このあたりをヘビーに使うなら12.9インチをおすすめしたい感じ。

クリエイティブのためのオーバーキルチップ


そして、機械学習などをフル活用する、いわゆるAI時代のiPadのためにA12X Bionicが搭載されました。このチップはiPhone XSなどと同じように毎秒5兆回っていうなんかもうよくわからないほどの演算処理を行なうニューラルエンジンが載っています。

パフォーマンスはAppleが謳っている数字で前世代と比べて90%アップ、グラフィック性能は2倍速くなっています。このiPad Proでベンチマークソフトを走らせると15インチのMacBook Proに匹敵するほどの数字とのこと。

手元にあった重そうなゲームとして、iOS用の『ファイナルファンタジー15 ポケットエディション』を最高画質モードの高解像度設定、FPSも最大に設定して動かしてみたんですが、それでも引っかかりはありませんでした。10.5インチのiPad Proでは少しひっかかってた設定です。これでまたデベロッパーさんたちが本気出しちゃいますね。
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あと細かいところとしては、実機を目の前にして最初に驚くのはたぶん重さです。12.9インチは手に持ってみると、見た目から感じる重さよりもかなり軽いです。が、純正のキーボード兼ケースの「Smart Keyboard Folio」をつけるとずっしりきます。

ですが、そのSmart Keyboard Folioはずっしりの代わりに10.5インチのものよりかなり安定したタイピングができます。デスクに当たる底面の強度があがっていて膝上でのタイピングがかなり改善されています。モバイルオフィスとしてのiPad Pro的にこれはかなりの改善ポイント。

Apple Pencilは第2世代になって長さが落ち着きました。マグネットでくっついて充電できるのはかなり便利。しかしカチッとはまる場所は意外と狭くて、場所をマスターするのに数日かかりそう&向きも固定です。

Pencilをダブルタップして機能を切り替えられるのはかなり便利。イラストレーターさんや画像編集をペンで行なうひとはこれだけでもこの新型に乗り換える価値ありですたぶん。ペンと消しゴムの入れ替え、直前に使ったツールとの入れ替え、カラーパレットの表示の3つが標準機能のようですが、ここはアプリによってカスタマイズ可能です。

夢を詰め込んだiPadはクリエイティブのために


こうやって見ていくと今回のiPad ProはほんとにクリエイティブのためのiPadって感じです。

これまでもそうだったというのはあるんですが、動画と電子書籍を見るための板からクリエイティブのための道具になるかは、結局最後は使い手次第だと思うんですけど、米GizmodoのAlexがハンズオンの原稿に書いているように、クリエイティブを諦めずに800ドルのチャンスに駆けろとAppleから背中を押されているのは確かです。

Source: Apple

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