【スバル・XV Advance試乗】待った甲斐があった! 先代のXVハイブリッドより進化したポイント「3つのS」とは?

clicccar

2018/11/5 11:03


筆者は先代のスバルXVハイブリッドのオーナーでした。2Lガソリンエンジン+モーターのe-ボクサーを搭載した新型フォレスターに試乗したとき、このユニットを搭載したXVは登場しないのかなと心待ちにしていました。なぜかというと、フォレスターは駐車場の都合により入らないからです。

そして、2018年10月11日、スバルXVの一部改良と同時にe-ボクサーを搭載した新グレード「アドバンス」を追加し、10月19日より販売開始しました。

今回その「XV アドバンス」に試乗することができました。

XVはボディサイズを全幅1800mm、全高1550mmと設定。都心に多く存在する立体駐車場に対応したパッケージングを実現したコンパクトサイズのSUV。

スバル独自のシンメトリカルAWD、悪路走破性を高める電子デバイスのX-モード。そして200mmというロードクリアランスにより、国産コンパクトSUVの中でトップレベルの走行性能を実現しています。

新たに追加されたグレードのアドバンスは最高出力107kW(145ps)を発生する2L水平対向4気筒自然吸気エンジンと10kW(13.6ps)を発生するモーターを組み合わせたハイブリッドシステムの“e-ボクサー”を搭載。先代からは2Lエンジンの直噴化やハイブリッドシステムのバッテリーをリチウムイオンに変更するなど様々な改良が加えられています。

アドバンスには専用の内外装の装備が用意されています。まず外観では専用のLEDヘッドランプをはじめ、LEDフォグランプ、フロントグリル、フロントバンパーガード。そしてローマウントタイプのルーフレールを用意。さらに、瑞々しく透明感のあるブルーを表現したボディカラーの「ラグーンブルー・パール」をイメージカラーに採用しています。

インテリアはアドバンス専用のマルチインフォメーションディスプレイ付メーター、マットブルー金属調のインパネ加飾パネル。ブルーな内装用のシート。オプションで設定されている本革シートもネイビー/ライトグレーのツートーンカラーを採用。さらに、シートやハンドル、シフトレバーなどにブルーステッチを施し、クールなイメージを演出しています。

今回試乗したのはオプションの本革シートを装着したモデルでした。先代モデルのオーナーだった私が試乗して感じたのは、新型XVアドバンスで3つの“S”が大幅に進化したことです。

まず、1つめのSは「スムーズ」です。ガソリンエンジンの燃料噴射方式が直噴化されたこと。そしてハイブリッドシステムのバッテリーがニッケル水素からリチウムイオンに変更されたことにより、加速性能が一段とスムーズになりました。先代ではアクセルを踏んでから加速するまでに若干ラグを感じましたが、XVアドバンスは見事に改善されています。

2つめのSは「セーフティ」。安全性です。先代に搭載されていたアイサイトはバージョン2でした。ガソリン車がアイサイトver.3になってもハイブリッド車はver.2のままでした。使っていて不満はそれほどありませんでしたが、日進月歩で進化している安全装備だけに古いバージョンというのは心中穏やかではありませんでした。

しかし、XVアドバンスは最新鋭のアイサイトver.3を搭載。さらに充実した運転支援を行うアイサイトセイフティプラスぶれにサイドビューモニター機能を追加。そして後退時自動ブレーキシステムを標準装備と国産コンパクトSUVの中ではトップレベルの安全性能を実現しています。

そして最後のSは「サイレント」、静粛性の向上です。先代はエンジンサウンドが車内に侵入してきたのですが、新型のXVアドバンスの車内の静粛性は大幅に向上しています。車内での会話の明瞭度そしてオーディオのサウンドのクリアさがより際立つ空間となりました。この優れた静粛性は先代のXVハイブリッドオーナーだけでなく、現行型のXVガソリン車のオーナーも納得できるものです。

ガソリン車の最上級グレード2.0i-Sアイサイトより約13万円価格は高くなりますが、静粛性やパフォーマンスなどは十分以上のバリューがあります。

ただ、一つ残念だったのは、燃費性能が期待ほど向上していないことです。しかしその分、新プラットフォームにより走行安定性や操縦性が向上したことを思えば、目をつむることのできることかもしれません。

(萩原文博)

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