触感を手の甲から伝えるという独創的コンセプト。VRハプティック・グローブ「DextrES」

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Image: École polytechnique fédérale de Lausanne (EPFL)/YouTube

VR空間のオブジェクトを掴むのは、表裏逆転の発想で。

VR世界を歩き回れる靴底アタッチメントや、インド発の全身VRスーツなど、世界中がしのぎを削っている触覚フォードバック付きVRガジェット。

意外にも? スイス連邦工科大学ローザンヌ校とチューリッヒ工科大学という教育機関でも研究が行われており、超軽量にして手に物を持った感覚が伝わるVRハプティック・グローブ「DextrES」が開発されています。

しかもパーツが少ないため、指1本につきたった8gという軽さなのです。



必要な電力は200Vと数ミリWだけ。なのでバッテリー類も小型でOK。こんなに簡素なのに、フィードバックができる仕掛けは何なのでしょうか?

その秘密は?


ハーバート・シェア博士によりますと、その秘密は薄さ2mmの金属板2枚にあるといいます。上掲の写真で、手の甲から指先まで取り付けられているのが、問題の金属板です。

普段は柔らかく自由にスライドできるので、指を曲げたり伸ばしたりするときに負荷がかかりません。ですがVR内で「物を掴んだ」と認識されたときに、通電による静電引力で金属板同士が固定されます。つまり手のひら側に触覚が伝わるのではなく、手の甲側から動きを制御されることで、持った物体の大きさがわかるのです。
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Image: EPFL

他社製品はこんなのも


これまで作られているVRグローブで触覚フィードバックを備えたものは、たとえばPlexusのように指先に何かしらの刺激が起こるものがあったりします。そしてVRgluvは手指に圧をかける方式だけあって大変にゴツく、haptxもゴツいながらに130のマイクロ流体スキンを埋め込み、加えて外骨格アクチュエーターが指に力を加えるよう作られています。

「DextrES」と同じアプローチなのですが、半年前にOculusが取得した特許が、アクチュエーターでワイヤーや人工腱を操作する、やや大掛かりなものとなっています。どれも似て非なるものばかりで、一長一短がありますね。

指にかかる負荷


ではhackster.ioからもう1本、「DextrES」がどれほどの負荷を与え、どれほどの重さに耐えられるのかを見せる映像もどうぞ。



この力は指1本につき20N(ニュートン)(約2kg)まで負荷がかけられ、VR内の柔らかい(であろう)素材も、硬い(であろう)も通電の微調整で再現できるようになっています。博士は将来的に、全身スーツを作りたいと話しています。一体どんなモノができるんでしょうね?

Source: YouTube (1, 2), EPFL via hackster.io
Reference: VR SCOUT, VRgluv, haptx, Think IT

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