北海道ゆるっと鉄道旅~夕張支線4:ご当地グルメも!夕張駅を拠点に夕張観光

Walkerplus

2018/11/5 10:00

石勝線の一部である夕張支線の旅。最終回となる今回は、夕張駅で下車し、夕張市内の観光名所へ訪れてみます。どのスポットも車で行くことができますが、ここはぜひ2019年春に廃止される鉄道を利用して訪れてみたいです。

■ 移転を繰り返した夕張駅

夕張駅の一つ手前、鹿ノ谷駅から夕張駅にかけては比較的沿線に住宅などの建物が見受けられる区間。街の様相を感じ取れます。大きなリゾートホテル、マウントレースイが右前方に現れると、夕張駅に到着。ホーム1面だけの小さな駅です。

現在の夕張駅は3代目。駅舎もさることながら場所も3か所目なのです。夕張駅が開業したのは1892(明治25)年。当時の夕張駅は現在の夕張駅よりももっと先、夕張市街地の奥地にあった北炭夕張炭鉱に隣接して駅がありました。その後炭鉱が閉山し貨物列車の行き来がなくなると、1985(昭和60)年に路線を短縮して市中心部に夕張駅を移転しました。かつて夕張線(現在の石勝線・夕張支線)と競合関係にあった夕張鉄道の旧夕張本町駅構内跡地です。移転したのも束の間、リゾート開発の一環でスキー場を併設したホテルマウントレースイの誕生に合わせ、アクセス向上のため1990(平成2)年に夕張駅がホテル近くへ移転。現在の姿になりました。

■ 夕張市石炭博物館は絶対見るべし!

夕張駅へやってくる列車は1日5本のみ。乗り遅れたら大変とばかりに、数分停車して折り返しの列車に乗って帰るなんて勿体ない!次の列車がやってくる数時間待ちの間に夕張観光を楽しみましょう!夕張観光の代表格は、夕張市石炭博物館。夕張駅から歩いて行くには少々距離があるので、駅前から路線バスに乗って行きます。

この博物館では、「夕張になぜ炭鉱があったの?」「炭鉱の仕事や炭鉱町の生活ってどんなものなの?」「そもそも石炭とは何?」など、石炭と炭鉱についてと夕張市の歴史について、展示物を見たり触れたりしながら見学し、学ぶことができます。

ここの何よりも一番の目玉は、実際の坑道に入って見学できるのです!観光用に掘った穴ではなく、実際に使用されていた坑道の一部を模擬坑道として公開しています。地中深くの暗闇へ進む探検感がたまりません!

坑内へ進むと地下深いためか、地上に比べてだいぶ気温が下がりひんやりとした感覚。薄暗い照明で照らされた坑内には、当時の掘削機械やトロッコが解説案内表示とともに展示されています。

ここが、かつての夕張繁栄の最先端。ここが使われなくなったことで街が衰退していったと思うと感慨深いものがあります。ネットや本で夕張の歴史を調べるよりも、ここへ訪れれば夕張の栄枯盛衰を五感で学び、感じ取ることができます。日本国内には各地に炭鉱がありましたが、本物の坑道を見学できる場所はここだけ!夕張観光を楽しむなら、ぜひ訪れたい場所という所以です。

■ 夕張グルメは夕張駅前のゆうばり屋台村で!

夕張グルメを手軽に楽しむなら、夕張駅前にある「ゆうばり屋台村」へ行ってみましょう。通称「バリー屋台」と呼ばれているゆうばり屋台村は、夕張ラーメンのお店やジンギスカン店など、複数の店舗が一つ屋根の下に集まっています。

では、メニューが決まったらスタッフに声をかけてオーダーしましょう。この屋台村のシステムは、ラーメン店でジンギスカンのオーダーをするなど、別のお店のスタッフへ注文依頼してもOK。そば店のカウンター席で別のお店の洋食料理を食べるなど、違う店で食べてOK。お代は基本的に料理や飲み物と引き換えで支払います。一風変わった面白いシステムなので、仲間同士で食べたいジャンルが異なっても安心。気軽に好きなものを飲み食いできるんです。

ここでは、数あるメニューの中から特におすすめなものを2つ紹介します。1つ目はラーメン店「夕張ラーメン」の「夕張石炭黒ラーメン」(850円)。名前のとおり、石炭のごとく真っ黒いラーメンです。

2つ目は、「鹿の谷3丁目食堂」の「カレーそば」(700円)。豚肉を使ったカレーそばで、炭鉱で栄えた夕張の名物料理です。

お好みはありましたか?ぜひ一度、夕張ならではの味を楽しんでみてください!居心地のよさでついつい長居してしまいそうですが、列車で帰る人は発車時間に気を付けて。最終列車は夕張駅発19:28です。

石勝線・夕張支線の旅、いかがでしたか?2019年春に新夕張駅と夕張駅の間は廃止となり、かわりに路線バスが走ります。その前にぜひ乗り納めをしに行かないと!とはいえ来春鉄路が消えてもバスで行くことはできますし、沿線のお店や観光施設、そして風景は変わりません。石勝線のほかの区間は来春以降もそのまま運行されますし、追分駅近郊にはSLなどが展示される道の駅が新たに誕生します。

廃止と聞くと寂しい印象に聞こえてしまうかもしれませんが、新たな世界の幕開けでもあります。想い出の一コマに刻みつつ、沿線の新たな未来の門出を祝いに訪れてみませんか?

夕張市石炭博物館 ■住所:夕張市高松7-1 ■電話:0123・52・5500 ■営業時間:4月下旬~11月上旬、4~9月10:00~17:00、10月~11月10:00~16:00※最終入場は閉館の30分前 ■休み:火曜 ■入館料大人1080円、小学生650円、幼児無料

ゆうばり屋台村 ■住所:夕張市末広1-81 ■電話:0123・52・0230 ■営業時間:11:00~22:00 ■休み:なし(店舗により異なる) ■席数:共有スペース52席、個室8名、店舗内0~6名(各店舗で異なる)※11:00~14:00禁煙、14:00以降喫煙可(北海道ウォーカー・川島信広)

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