[「ニールズヤード レメディーズ」アロマグッズプレゼント]“わかってほしい気持ち”と“わかりたい気持ち”『生きてるだけで、愛。』

NeoL

2018/11/5 08:00



朝方、近所のコンビニへ行くといつもいる中年男性の店員がいる。彼がレジに立つと、私は必ず決まった言葉の流れを待つ。「ポイントカードはお持ちですか?」いいえ。「こちら、温めますか?」はい、お願いします。以上の言葉の流れが彼の中では決まっていてそこへ不規則な言葉が投げ込まれると対応が出来なくなってしまうので、たまに他の客がレジに向かうのを見ると少し冷や冷やする。真面目に仕事をこなしていることは確かだけれど、怒って店を出る客を今までに何人も見るかぎり、客商売としてはなかなか不適正なのかもしれないなといつも思う。しかし同時に、彼を雇ってここまで仕事を教えた誰かのことがいつも頭をよぎる。彼を社会に迎え入れた人の存在だ。たぶんここまでにするのにも相当な根気が必要だっただろう。そのエネルギーはどこから来たのだろうか。

『生きてるだけで、愛。』の主人公寧子を見ていると、何となくそのコンビニ店員が思いだされた。そして、彼女の恋人津奈木と津奈木の元恋人・安堂の姿から、先述の疑問の答えがなんとなく自分の中に浮かび上がってきたのだ。そこで、これは単なる男女の愛についての物語ではないことをはっきりと理解した。寧子は津奈木と同棲して3年になる。鬱からくる過眠症で引きこもり気味の生活を送っていて、姉からは社会復帰を促す電話が頻繁にかかってくる。そんな中、ある日突然安堂が寧子を追い出そうと執拗に自立を迫る……。

『生きてるだけで、愛。』サブ2

寧子のように一見社会不適正な人たちと、彼女の姉のように一見社会に溶け込んでいる人たちは、果たして本当に全く別の人種なのだろうか。「なんでそんな当たり前のことができないの?あんたは甘えているだけだよ」寧子の姉はそう言うが、一体そんな言葉のどこに意味があるのだろうか。一方、津奈木と安堂はそれぞれのやり方で寧子に全力で向き合い、振り回され、振り回す。彼らのスタンスの方がよっぽど温かく映るのは、そこに間違いなく彼らの何かを信じるエネルギーを感じるから。そして、それは間違いなく愛だ。

『生きてるだけで、愛。』サブ3

自分自身と葛藤する寧子の姿を全身で表現した趣里の迫真の演技はスクリーンからはみ出さんばかりの生き生きとしたエネルギーとなって観客を圧倒する。恋人役の津奈木には菅田将暉、エキセントリックな寧子に対し言葉少なく表情に乏しい彼の内面に確実に存在する、強大な感情のうねりをオフビートな演技で見事にみせた。そして二人の心情と見事にリンクした世武裕子の歌う『1/5000』の主題歌が、本作に更なる彩と深みを与えている。

“わかってほしい気持ち”と“わかりたい気持ち”がぶつかり合う時代だ。人間同士は皆、わかりたいけれど、基本的にはわかり合えない。もし一瞬でもわかり合えたとしたらそれはきっと奇跡だし、でもそんな瞬間がいつか来ることを信じよう。そんな、愛という形ないものが私たちに与える切ない希望を本作が教えてくれる。

『生きてるだけで、愛。』サブ4

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『生きてるだけで、愛。』11月9日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショーhttp://ikiai.jp/出演:趣里 菅田将暉 田中哲司 西田尚美/松重豊/石橋静河 織田梨沙/仲 里依紗原作:本谷有希子『生きてるだけで、愛。』(新潮文庫刊)監督・脚本:関根光才製作幹事 :ハピネット、スタイルジャム  企画・制作プロダクション:スタイルジャム  配給:クロックワークス(C)2018『生きてるだけで、愛。』製作委員会

【STORY】生きてるだけで、ほんと疲れる。鬱が招く過眠症のせいで引きこもり状態の寧子と、出版社でゴシップ記事の執筆に明け暮れながら寧子との同棲を続けている津奈木。そこへ津奈木の元カノが現れたことから、寧子は外の世界と関わらざるを得なくなり、二人の関係にも変化が訪れるが……。

text Shiki Sugawara
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