山本彩、NMB48卒業公演『目撃者』で8年間の活動に区切り バトンを継承し「ここが終わりじゃなくてむしろスタート」

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2018/11/5 06:00


11月4日(日)、NMB48がメンバー・山本彩の卒業公演『目撃者』を大阪・難波のNMB48劇場で開催した。

同公演では、2017年からNMB48チームNで行われてきた劇場公演『目撃者』の内容に加え、最新シングル「僕だって泣いちゃうよ」を含む全21曲を披露。同日をもってグループを卒業する山本彩の姿を見届けようとファンが駆けつけ、熱狂している。

公演では、まず山本が影アナで鑑賞時の注意事項をアナウンス。「今日で山本彩が完結します。みなさんは、その最後の“目撃者”です」とコメントを添え、来場者の期待を煽った。

お馴染み「overture」で幕開け。“さやかコール”が吹き荒れる中、「目撃者」「前人未踏」「いびつな真珠」「憧れのポップスター」まで、ポップなナンバーで一気に駆け抜け、会場のボルテージはすでに最高潮へと達していた。興奮の最中、メンバーによる自己紹介へ。「みんながコールしてくれて、ほんと嬉しいです。最後までよろしくお願いいたします!」との山本彩の言葉を受け、客席からは再び力強い“さやかコール”が巻き起こった。
(C)NMB48
(C)NMB48

山本彩、山尾梨奈、日下このみ、堀詩音、東由樹による、しっとりとした曲調の「10クローネとパン」でユニットコーナへと突入。愛らしいフリルの衣装をまとった山本彩加、泉彩乃、本郷柚巴による「おNEWの上履き」、谷川愛梨、古賀成美によるロックな「スキャンダラスに行こう!」、内木志、梅山恋和、河野奈々帆でフリがキュートな「フィンランド・ミラクル」、林萌々香、小嶋花梨、三田麻央でセクシーな曲調の「抱きしめられたら」を聴かせた。

続いて、三田麻央、林萌々香、古賀成美がステージへ。くじ引きで林がMCに決定し、観客からの質問に回答する。「さや姉に一つおねだりできるとしたら、何がしたい?」との問いでは、三田が「私だけのためにギターライブしてほしい」とリクエスト、古賀は「体幹がすごいんで、その体幹をわけてほしい」とユニークな言葉で場内の笑いを誘っていた。「アジアツアーで行ってみたい国は?」との質問に、古賀は行ったことのあるタイを挙げ、「めっちゃモテモテだったんですよ」と理由を明かす。三田は、「料理が好きなので韓国」、林は「台湾に行きたい」とそれぞれの希望を語り合った。

真紅の衣装に身を包んだメンバーが登場し、後半戦がスタート。「美しき者」「アイヲクレ」「摩天楼の距離」とアップテンポな曲調に観客からのコールが重なり、ますますの盛り上がりを見せていく。
(C)NMB48
(C)NMB48

トークパートでは、山本彩8年間の活動に敬意を払いつつ、メンバーが8年で成し遂げてきたエピソードをそれぞれ話した。小嶋花梨から「これからもファンとして応援したい」との素直な気持ちを聞いた山本は、小嶋の部屋のグッズ置き場のスペースを確認。「まだまだやな。部屋が私一面になるくらいにしたい」と、これからの活動に向けて気合いを入れた。8年前の山本彩のステージを見て「NMB48に入りたいと思った」との河野奈々帆のエピソードに、山本は「もっと言って、もっと言って」と感激した様子だった。

山本彩は、「集中! 集中!」と、少し緊張していることを吐露。立ち位置へと向かい、最後の曲「命の意味」がはじまる。歌詞の重厚さも加わり、劇場内がグッと引き締まっていった。

「アンコールいくぞ!」の掛け声で、場内が一体となり大コール。アンニュイな雰囲気漂う「I'm crying」にはじまり、「ずっと ずっと」へ。「アンコール、まだまだいけますか?」と観客を煽る山本彩は、「みなさん、たっく“た”ん声を出してください!」と甘噛みしながらキュートな一面もチラリ。最新シングル「僕だって泣いちゃうよ」に続けて、ステージ初披露の「嘘つきマシーン」と「僕がもう少し大胆なら」をメドレーで魅せた。そして、「次が本当に最後です」と「Pioneer」を披露。これからの「NMB48」の決意を乗せたかのような歌詞で客席の胸を打つ。止まらない“さやかコール”の中、深々と一礼し、メンバーはステージを去った。

そしてスクリーンが下り、2010年のオーディション風景からこれまでのMV撮影風景など、山本彩の活動歴を振り返るメモリアル映像が映し出されていく。感動的なひと時を経て、場内は少ししんみり。少しの間静寂が訪れ、オレンジ色のスポットライトが輝き出すと「“さやかコール、いくぞ!”」とWアンコールリクエストの勇ましい声が上がっていた。
(C)NMB48
(C)NMB48

山本彩の登場を熱望する声を受け、舞台には真白なドレス姿の山本を中心にメンバーらが再登場。チームNメンバー、研究生ら合計32名によるパフォーマンスが繰り広げられた。山本彩が「本当に今の自分にはピッタリ」という「約束」に続き、「NMB48の代名詞と言っても過言ではない。NMB48と私自身と共に大きくなってくれた曲ですし、みなさんの“告白”が聞ける大事な1曲」と表現する「青春ラップ」を歌って締め括った。

最後には、山本彩卒業公演のセレモニーが執り行われた。ステージにはNMB48メンバー71名が勢揃い。山本彩は、ファンからプレゼントされた花冠と花束、感謝状の盾を手にして満面の笑顔を浮かべていた。メンバーからは寄書きの色紙、思い出の場面が詰まったアルバムが贈られた。さらに、今後劇場に飾られる金のネームプレートを渡されると、山本彩は「このプレートを見て、一気に実感が」と改めて最後の日を噛み締めていた。
(C)NMB48
(C)NMB48

そして、山本彩は「本当に私の最後の姿を見届けてくれてありがとうございます」と、感謝の気持ちを言葉に。卒業を発表してから3ヶ月間を「あっと言う間だった」と充実していたことを明かし、「8年間通い続けてきた劇場に来なくなる寂しい気持ちもあります。NMB48が身体の一部のような存在だった。まだ、なくなるのが正直想像が付かない」と、素直な感情を話す。「8年前の初めて劇場に立った時の景色も忘れてないです」と、当時の気持ちのまま走り抜けてきたことに触れ、感無量の様子。さらに、「今は毎晩、それを青春と呼ぶのかなと思っています」と吐露し、「胸を張ってアイドル人生は楽しかったと言えます。グループに入って夢を追いかけるのが楽しいんだっていうことをNMB48と、今日まで支えてくださったみなさんが教えてくれたからです。メンバーに、そしてみなさんに会えて本当によかったです。みなさんへの恩返しは、これから先続ける音楽へ情熱を注ぎ、そして成功することだと思っています。決して簡単な道ではないことはわかってます。でも諦めるつもりもありません。次みなさんに会う時は、今以上の私でみなさんの前に帰ってこれるように、これからも自分に厳しくやっていきたいと思います」と、涙ながらに目標を掲げた。

そして、「なので、私のこと忘れないでください。『忘れてほしい』という曲歌ってたんですけど、『そんなことない、みんな忘れないで』と心の中は思ってました。私もみなさんのことを、培ってきた8年間のことを忘れません」と呼び掛け笑いを誘い、「時間は掛かるかもしれません。またみなさんの前に堂々と胸を張って出られるように、卒業後も、今以上に頑張っていきます。8年間、私をアイドルにしてくれて、本当にありがとうございました」と力強いコメントを残している。
(C)NMB48
(C)NMB48

さらに、山本彩は「一つ、私の最後の役目が残っているので、ここで務めさせていただきます」と、新キャプテンの発表へ。「次のグループキャプテンは、こじりん」と山本が告げると、場内からは「おお」とどよめきが。「人として成長できたし、やり甲斐のある役目」と、山本から指名を受けた小嶋花梨は、5期生として加入としてNMB48に2年半在籍。小嶋は、「先輩方が見て来た景色を私は見ていないので、そんな私がキャプテンとしてできることがあるのかなと考えたんですけど、日に日に大好きになるNMB48のためなら、何でもできると思いました。私にだけしかできないキャプテンになります」と、山本彩からのバトンをしっかり受け継ぐ意志を見せた。

そんな小嶋について、山本は「NMB48を愛してくれてるし、NMB48中心に生きてくれている」と語り、安心感を滲ませていた。最後に、全メンバーで手を繋ぎ、「ありがとうございました」と深々と挨拶をして公演を締めくくっている。

ステージに残った山本彩は、「私の人生、まだまだこれからだなって思っています。みなさんを、素晴らしい世界に連れ出していきますので」と宣言。「これからの人生を、みなさん末永くよろしくお願いします!」とファンに向けてラストメッセージを送った。沸き上がる“さやかコール”の中、山本彩は「私のことばっかりになったんですけれども、NMB48の子どもたちのことも、みなさんどうぞこれからもよろしくお願いします。ずーっと、ずーっとNMB48も、みんなのことも大好きです!」と熱い言葉を投げ掛け、ステージを後にした。
(C)NMB48
(C)NMB48

終演後、公演を終えての感想を記者から求められると、山本彩は「やり切ったな」と満足げな表情。「曲が今の自分と重なっていたので、自然と涙が出ました」と振り返った。今後について問われると、「まずはシングル発売。一つずつライブを重ねて。今考えている大きな目標は、アリーナでソロでライブをやることです」と野望を語り、「(今日が)区切りではあるけれど、ここが終わりじゃなくてむしろスタート」と気持ちを明かした。また、これまで食事を制限していたことに、「我慢せず食べたい」とかわいらしい一面もチラリ。「8年を振り返って点数を付けるなら?」と聞かれると、「1億点!」と晴れやかな笑顔を浮かべて回答した。

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