教員はシステム管理者じゃねえよ。文部科学省の学力テストに現場は驚愕! まさかの大臣まで介入する事態に

日刊サイゾー

2018/11/4 21:00


 文部科学省の実施する全国学力テスト。このテストで行われる新たな方法が、一部教員の負担を増やすのではないかと批判の声が上がった。しかも、単なる批判で終わるかと思いきや、批判の声を上げていた現役教員のブログを文部科学大臣が見つけて、ツイートする事態に……。

問題となっているのは、文部科学省が来年度に予定している「全国学力・学習状況調査 中学校英語『話すこと』調査」だ。

これは、全国の中学校3年生を対象に実施されるもの。文部科学省がウェブを通じて配布するプログラムを各中学校でダウンロードして実施。その後、解答データをウェブ経由で回収するものとなっている。その準備として、文部科学省では、今年11月以降に教育委員会を通じて、各中学校のICT環境を把握する予定で、それまでに「各PCの性能、OS(基本ソフトウエア)の確認」「セキュリティ環境や環境復元ソフト等の確認」「セキュリティ環境や環境復元ソフト等の解除の方法・手順の確認」をするように求めている。しかも、文部科学省の求める運用ではテストの「前日にソフトウェアをインストール」、実施後「翌日までにアンインストール」という流れを義務付けているようである。

ちなみに、テストの実施時期は新年度が始まったばかりの4月18日を予定。つまり、システム管理者でない教員に、全生徒分のパソコンをチェックして、問題なく使えることを確認。さらに、前日のうちに全パソコンにインストールして、その日のうちにアンインストール作業まで……ようは、完全な丸投げ状態である。

教員に全部のパソコンが不具合がないかチェックさせるのも無理筋であるし、何よりも多忙な年度初めに、こんな行事を突っ込んでくる文部科学省に対しては、現場からも怒りを通り越した呆れの声が上がっているという。

そんな中で注目されているのが、以前から現役教員の赤裸々な意見を綴っているブログ「パパ教員の戯れ言日記」。このブログでは、この問題についても言及をしていたのだが、どういうわけか、柴山昌彦文部科学大臣が、自身のTwitterで、このブログを引用。「確認します。」とコメントをしたのである。

文部科学省に限らず、各自治体レベルでも、現場を考えずに決めた行事予定で現場が振り回されるのは、学校ではよくあること。せっかく大臣直々に「確認します。」と発言したのだから、何かが改善されるのか。にわかに、この問題は注目されている。
(文=大居候)

あなたにおすすめ