「古き良き女性」…ところで誰にとっての「良き」なの?

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2018/11/4 17:00


「古き良き女性」…ところで誰にとっての「良き」なの?

先日、ある記事を読んでいるときに、「女性の社会進出が進むことは望ましいですが、古き良き女性像が失われることに一抹の寂しさを感じます」という一文を見つけました。
いつもにっこり笑って出しゃばらず、3歩下がって男性についていく、「古き良き女性像」は、現代の日本では消滅してしまったのでしょうか? 今回は古き良き女性の特徴と、そういった女性像はすでに日本から消え去ってしまったのか、について考えていきたいと思います。

古き良き女性ってどんな女性?



まずは、「古き良き女性」とはどういった女性を意味するのか、についてみていきましょう。
古き良き女性の特徴1 3歩下がって男をたてる・出しゃばらず謙虚
古き良き女性とは、リーダーシップをとらず、出しゃばらず謙虚な女性のことです。男性をたてることも得意であり、男性を褒めて気分をよくしてあげることで、家庭内を円満に保ちます。
古き良き女性の特徴2 いつも笑顔・自分の意見は主張しない
古き良き女性は、自分の意見は主張しません。男性の意見に笑顔で従う、従順さが「良き女性」だと考えられてきたのです。
古き良き女性の特徴3 奥手
古き良き女性は、欲望の主体にはなりません。性欲なんてない、オナニーなんてしない、という顔をして、下ネタを言うのははしたない、と考えます。
古き良き女性の特徴4 内助の功・主体になるよりサポートに回る
古き良き女性は、自分が活躍するより、彼氏や夫・子供をサポートする側に回ります。
古き良き女性の特徴5 子供ができたら、自分のことより子供のこと
古き良き女性は、子供ができたら完全に家庭に入ります。昭和の価値観では、子供ができた後に仕事を続けること、趣味に没頭すること、子供を誰かに預けることは、「良き女性」像に反しているのです。

古き良き女性は絶滅していない。ところで、誰にとっての「良き」女性なの?



上記の古き良き女性の特徴を見て、現代の男女は、「こんな人もういないでしょ」と思う人が多いでしょう。ですが、本当にそうでしょうか?
現代でも、「旦那さんが家事をしないのは、妻が悪い。ゴミ出ししたらエライねって褒めてあげて、おだてて家事を手伝わせましょう」などアドバイスをする人ってまだまだいますよね。芸能人が産休から早々に復帰すると「子供の世話は?子供より仕事を優先するの?自分が目立ちたいだけじゃない?」とツッコミを入れる人もいます。
これはつまり、いまだに女性に、「古き良き女性」を求める人が多いということでしょう。そういった意見を内面化して、「古き良き女性」を演じ続けている女性も少なくありません。
ただ、ちょっと考えていただきたいのは、この「古き良き女性」って、誰にとっての「良き」女性なのか、ということです。
自分の意見も主張できず、当たり前のことをしてもらうために配偶者をおだてたり、欲望の主体になることを許されず常に受け身でいることを良しとされたりするなんて、少なくとも、「古き良き女性」でい続けることは、「古き良き女性」自身にとってのメリットはなにひとつないように見えます。

さいごに



現代でも、女性に「古き良き女性」でいることを求める人や、「古き良き女性」になることを是とする女性は少なくありません。
ですが、昭和の時代に比べたら「古き良き女性」像は、確実に廃れてきています。冒頭で挙げた記事の意見とは違い、私は、「古き良き女性像が失われることに一抹の寂しさ」なんて感じません。
「古き良き女性」像なんて、完全に廃れてほしい。そして、古き良き女性像にしばられて、主体的に行動できない女性がひとりでも減ってほしい。それが私の願いです。
(今来 今/ライター)

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