恋も部活の原動力!? 志尊淳「学生に戻れるなら、恋したい(笑)」

ザテレビジョン

2018/11/4 09:00

強豪校で挫折したスタープレイヤーが弱小校に転校し、そこで新たな仲間たちとインターハイを目指していく、映画「走れ!T校バスケット部」(公開中)。実話が基になっている奇跡の物語で、主人公の陽一を演じる志尊淳に、作品の見どころを聞いた。

■ スポーツ群像劇に憧れを持っていました

――最初にお話を聞いた時はどう思われましたか?

以前からスポーツ群像劇に憧れを持っていたので、すぐに興味を持ちました。その後、原作と台本を読ませていただいて、陽一という人物が成長していく過程にも引き込まれました。今作は実話に基づいたお話で、もともと松崎洋さんが書かれていたんですけど、最終巻の途中で亡くなられてしまって、息子の準さんがその思いを継承して書かれているんです。そういう軌跡は小説には描かれていないんですけど、そこを僕が表現できたらいいなと思って、引き受けさせていただきました。

――陽一のチャームポイントはどんなところだと思いますか?

ずっと前を向いているところ、穏やかなところです。だから、周囲をしっかり見ることを心がけていました。例えば、落ち込んでいる人の背中を触るとか、ハイタッチとか、体に触れることも意識して演じました。

■ 本当の部活のような練習もありました(笑)

――志尊さんだけでなく、ほかの出演者もバスケ未経験者ばかりで、練習は大変だったと伺いました。

練習期間が約3カ月間あるとはいえ、みんなのスケジュールが合わない日もあったので、僕一人で練習する日もありました。限られた時間の中でうまく見せられるよう努力しました。それぞれのポテンシャルが高い部分を磨いていく感じで、みんなで練習しながら、その脇で先生にマンツーマンで教えてもらう。時にはボールを持たず、トレーニングのみ、みたいな本当の部活のような練習もありました(笑)。うまく見えるように得意な技を磨くことはもちろんですが、僕は声を出すことも意識しました。みんな初心者でしたが、楽しんでやらないといけないなと思ったので、とにかく声を出そうと。

――とはいいつつ、志尊さんは剣道、水泳、野球、ボクシングなどなどスポーツ少年でした。学生時代に一番熱中したのは?

高校からこの仕事をしていたので、高校時代は仕事に熱中していましたが、それ以前は勉強と部活。野球部でキャッチャーをしていました。当時は体もデカくて、70kgぐらいありました。そこから18kg絞りました野球には真剣に取り組んでいたので、陽一には共感できる部分がたくさんありました。

――スポーツを通して、学んだと思うことは?

スポーツに限らず、何かに夢中になるのは自分の成長になると思います。その中で団体競技は交友関係も深まるし、学んだことは多いと思います。僕、スポーツこそ、自分の本質が出てしまうと思うんです。プレー中は素を隠せないから。僕を例に挙げると、注意したいけど、できない、そういう葛藤とかが出ちゃう。キャッチャーって全体から見えるポジションだから、『ちゃんとやれー』とか言ってましたけどね(笑)。ですので、スポーツは人として成長できるものだと思います。

■ みんなの絆が強まって、試合の後は自然と涙が

――今作では練習でも試合でも、バスケットをしているシーンがとても印象的でした。

バスケットをしているシーンがたくさん出てくるんですけど、僕がバスケットシーンを増やしてほしいと監督にお願いしたんです。なぜかというと、バスケシーンはセリフがなくてもコミュニケーションが表現できるから。みんなで練習したことがチームの団結につながることを練習期間中に感じたので、増やしてほしいと思ったんです。きっと観る方にもセリフがなくても僕らの関係性を感じてもらえるのではないかと。みんなで頑張ろうとか、みんなが大好きだと言うよりも、汗水垂らして練習しているシーンを見てもらった方が伝わると思ったんです。

――最後の試合の撮影は特に大変だったと伺いました。

試合のシーンの前日に体育館での3on3を撮ったので、2日連続でバスケシーンを撮ったんです。バスケットって1クォーターの15分間に集中的に動くスポーツですが、映っていないシーンでもその脇を全力で走っているからすごく体力を消耗するんです。だから、どんどん練習でできていたことができなくなっていった。でも、僕らはバスケシーンも全員自分たちで撮りたかったし、広い画を撮るときの一連の流れも全部自分たちですることをモットーにしていた。だから、その後は2日間動けなくなったし、声も出なくなりました(笑)。でも、その分、みんなの絆が強まって、試合の後は自然と涙が出てしまいました。

――チームメートは佐野勇斗、戸塚純貴、佐藤寛太、鈴木勝大ですが、このメンバーで良かったなと感じたことは?

まずはみんなが穏やかだったことです。それがT校の色になっていたと思います。いい意味で貪欲さを出す人がいなかったんです。自分のためのエゴイズムを働かせる人はいなかったですが、それぞれが周囲の人のことをよく見ていました。実は後輩のコロ(西銘駿)がシュートを決めるシーンは本当はないシーンだったんです。でも、みんなで監督に直談判しにいって、コロのシュートシーンをつくってもらったんですよ。みんなでご飯食べてる時にその話になったんですけど、T校として大事なのは勝つことではなく、チームとして一丸となって何かを目指すことで、駿が練習で頑張っているのをみんなが見ていた。だから、とても生意気なことだと分かっていましたが、1つでもシュートシーンをつくってもらえませんかとお願いしたんです。そうしたら監督が僕らが頑張って、コロのシュートシーンを撮る時間をつくったら加えてやると言ってくださって。それで「分かりました!」となり、コロのシュートシーンが実現し、本編にも使ってもらえて、本当によかったです!

■ 学生に戻れるなら、恋したいです(笑)

――その温かさや穏やかさが画面にも出ていたと思います。その中でマネージャーの浩子を演じた早見あかりさんはどんな様子だったんですか?

あかりちゃんは紅一点だったのでなるべく一人にならないようにと思って、食事にもずっと誘い続けていました。あかりちゃんは僕らとちょっと目線が違うというか、俯瞰から見てズバズバ言ってくれるので、本当に浩子みたいないいマネージャーでした。例えば、僕らがある議題について話していると、別の視点から意見してくれるんですよ。「みんなが言ってるほど、気にならないよ」とか。練習段階から見てくれていたので、本当に参考になりました。

――現場でも、まさに「T校バスケット部」だったんですね。ちなみに志尊さんは学生時代、どんな時に青春を感じましたか?

振り返ると、部活終わりにみんなで駄菓子屋に行ったりしたのは、青春してたなと思います。あとは、ちゃんと恋すれば良かったなって(笑)。

男子校だったので、出会いがなくて。だから、学生に戻れるなら、恋したいです(笑)。部活をやるにしても原動力になると思うので、今、部活をしてる人には『恋をしてください!』と伝えたいです(笑)。彼女が試合を観に来るだけで、力になりますからね!(ザテレビジョン・取材・文=及川静)

https://news.walkerplus.com/article/167708/

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