国別一番高いクルマ選手権。3位ドイツ、2位イタリア、1位は?

日刊SPA!

2018/11/4 08:52



コマンタレブ~! 相変わらず読者不在の当欄で誠にスイマセン。今回ご紹介するのはおフランスの頂点。フランスといえば、なんとなく敷居が高そうなイメージのある国。それはクルマも同じでして、輸入車が行き交う東京港区でもあまり見かけません。そんなフランスで今もっともお高いクルマが、復活したアルピーヌ。以後、お見知りおきください。シルブプレ~。

MJブロンディ改め永福ランプ=文 Text by Shimizu Souichi

池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

◆おフランスの頂点はたったの800万円!ケイマン乗るなら断然アルピーヌだべ!

貧乏人のみなさん、こんにちは。突然ですが、国産車で一番高いクルマは、2370万円のホンダNSXです。これは世界的に見てどうなのか、考えたことがありますか。

ない? でしょうねえ、貧乏ですから。そこで今回は、日本国内でフツーに買えるカタログモデルで、「国別一番高いクルマ選手権」をやってみました。

イギリス:ロールスロイス ファントムEWB 5864万円

イタリア:ランボルギーニ アヴェンタドール ロードスター 4793万円

ドイツ:メルセデスベンツ G65AMG 3900万円

アメリカ:テスラ モデルS P100D 1705万円

スウェーデン:ボルボ XC90T8ツインエンジン 1309万円

イギリスの頂点がロールスロイスで、イタリアの頂点がランボルギーニ、ドイツの頂点はベンツ。実に順当な結果です。

ところがこのリストには、大事な国が一つ抜けています。世界で最もエレガントな国、おフランスです。おフランスで一番高いクルマは何なのか。

フランス:DS7クロスバック 562万円

安い~~~~! ダントツ安い!

カーマニアは「ブガッティはフランスのブランドじゃね?」とおっしゃるかもしれません。そうすると6億円とかするのもあるけど、限定生産なので除外。フツーに買えるモデルでは、現フランス大統領専用車でもあるDS7クロスバックがトップでした。おフランスって意外と安い!って感じしますよね。

で、このほど、それよりちょびっと高いフランス車が登場しました。ルノー アルピーヌA110というスポーツカーで、お値段は790万円~841万円です。これぞおフランスの頂点! ウイウイ!

国別では最下位のままだけど、みなさん考えてみてください。「おフランスの頂点」という言葉の響きを。そこにはエッフェル塔のような、高さだけじゃない何かを感じますよね。

このクルマは、今から半世紀前、ラリーで勝つために生まれた「アルピーヌA110」のリバイバル車。オリジナルのデザインや特長を最大限生かすべく、軽量コンパクトに作られた、ふたり乗りのミッドシップスポーツカーです。

実はいま、1000万円以下のスポーツカーは、世界的に売れなくなっています。スポーツカーと言えばバカ高いスーパーカー! 2000万円が最低線! じゃなかったら200万円台のマツダ ロードスターかトヨタ86でヨシ!みたいな二極化が進んでいるのです。

よって、アルピーヌA110のライバルは、ほぼ同じ価格帯のポルシェ718ケイマンだけです。

さてここでもう一度、考えてみてください。あなたは値段が同じだとしたら、ポルシェケイマンとルノー アルピーヌのどちらを選びますか?

「どっちも買えねえよ!」

そりゃわかってますけど、仮に買えるとしたら、アルピーヌを選びませんか? だっておフランスの頂点だから。

ケイマンは猛烈にすばらしいクルマだけど、どうしたって911に対するコンプレックスはある。つまり「安いポルシェ」だ。でもアルピーヌはおフランスの頂点なので、そういう引け目とは無縁。ケイマンはいっぱい走ってるけど、アルピーヌなら滅多に見かけないし。まさに唯我独尊の凱旋門。セボンセボン。

そのアルピーヌに試乗させていただいたところ、猛烈にすばらしかった。ケイマンでは味わえない、ラテン系の楽天的なノリもあるし、エンジンフィールもコーナリングも最高に気持ちのいいスポーツカーだったのです。なにしろこれはおフランスの頂点。カーマニア的には、ドイツやイタリア、日本の頂点と同等がそれ以上の価値がある、と言っても過言ではないでしょう。

<結論>

「鶏口となるも牛後となるなかれ」と言いますが、何かのてっぺんはやっぱりスバラシイ。ドイツ車やイタリア車のてっぺんに乗るのは大変だけど、フランス車なら割と簡単ですヨ、という耳寄り情報コーナーでした。

【清水草一】

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中。清水草一.com

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