北海道ゆるっと鉄道旅~夕張支線2:紅葉名所と駅前にある夕張名産&遺産

Walkerplus

2018/11/3 20:00

石勝線の一部である夕張支線の旅。今回は追分駅から新夕張駅まで、特急列車が行き交う区間を案内します。

■ 北海道有数の紅葉名所は必見!

追分駅を発車してほどなくすると、右に大きくカーブして直進する室蘭本線と分かれます。室蘭本線は複線ですが、こちらは単線。室蘭本線が複線なのは、かつて石炭列車が行き交い賑やかだった名残。現在は札幌駅から帯広駅・釧路駅を結ぶ特急列車が行き交う石勝線のほうが列車の本数が多いので、こちらが単線なのはちょっと妙な気分です。

室蘭本線と分かれた後、しばらくは周囲に牧草地が続くのどかな風景が広がりますが、次第に小高い丘や山が左右に迫ってきました。1駅目の川端駅を過ぎると平地が途切れ、夕張川の谷間を縫うように進みます。次の駅、滝ノ上駅までの区間は、車窓から渓谷美を楽しみたいビューポイント。竜仙峡(りゅうせんきょう)と呼ばれている峡谷で、特に10月中旬くらいに見頃となる紅葉は絶景! ハイライトは、この区間で3回ある渓谷を橋で渡る場面。秋色に染まる渓谷と川の流れを遠望でき、「うわぁ~、キレイ!」と車内から歓声があがるほど。特急列車だと高速で駆け抜けるのでほんの一瞬しか見えませんが、スピードが遅い普通列車なら橋を渡りきる数秒間だけとはいえ、比較的ゆったり眺められます。これぞ普通列車の旅の特権!

紅葉風景をもっと楽しみたいなら、滝ノ上駅で下車しましょう。駅から歩いて約7分で行くことができる「滝ノ上公園」は、北海道内有数の紅葉名所。さまざまな奇岩や大小無数の滝がある秋色の渓谷を吊橋の上から眺めたり、両岸に広がる彩る木々に囲まれた遊歩道を散策したり、ゆっくり紅葉見学できますよ。ただ、列車の本数は片手で数えられるほど少ないので、予めこの先の列車の時刻を確認してから下車しましょう。

■ かつての駅跡に建つ道の駅で夕張名物をゲット!

滝ノ上駅の次は新夕張駅。滝ノ上駅を過ぎると深い渓谷を抜け、少し平地が増えてきました。おもに車窓右手には、夕張メロンの栽培をしていると思われるビニールハウスが点在します。谷間が開け、建物が多く目に入るようになると、新夕張駅に到着。ここで下車します。

新夕張駅は、石勝線の千歳空港駅(現在の南千歳駅)~新得駅間の開業とともに誕生した駅。それ以前は夕張線の紅葉山駅が隣接してこの地にありましたが、石勝線を作る際に高速列車が走行しやすいよう路線の改良が行われたため、この付近の線路の一部移転とともに駅位置が多少変わり、あわせて駅名も変更されました。かつての紅葉山駅や線路があった場所には現在、「道の駅 夕張メロード」などがあります。

道の駅 夕張メロードは、夕張特産のメロンをはじめ新鮮な地場野菜を販売する農産物直売所を併設する道の駅。JA夕張市直営のスーパーを道の駅として利用できるようにした施設なので、地元の人たちが日用品や生鮮食料品を買い求めに訪れている姿が目立ちます。店内の一角には売店コーナーがあり、土産物が多数。なかでもおすすめは、「夕張メロンバウムクーヘン」。北海道銘菓として有名な北菓楼のバウムクーヘンで、夕張名産の夕張メロンを使用。毎日数量限定販売のうえ、購入できるのはここだけというレアな商品です。

お菓子以外にも、地元の農産物もたくさん売っています。気になる旬の素材があったら購入して宅配してもらいましょう。

■ スーパーの一角に夕張の歴史が凝縮

館内にはぜひチェックしたいコーナーがあります。それは、夕張市の歴史に関する展示物のコーナー。夕張市の歴史を紹介する年表や写真が掲示されているほか、夕張線や夕張鉄道などの行先表示版など鉄道備品をはじめ、かつての生活用品や堀り出した石炭の現物の展示もあります。それほど大きなコーナーではないものの、歴史と備品がギューっと凝縮された空間。スーパーの中にいるとは思えないほど、じっくりと見応えのある展示コーナーです。

今回はここまで。次回は、2019年春に廃止となる区間、新夕張駅から夕張駅へと向かい、一部の途中駅を紹介します。

道の駅 夕張メロード ■住所:夕張市紅葉山526−19 ■電話:0123・53・8111 ■営業時間:4月~5月9:00~18:30、6月~8月中旬9:00~19:00、8月下旬~3月10:00~18:00 ■休み:5月~7月無休、8月~4月月曜※その他臨時休業有(北海道ウォーカー・川島信広)

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