野村周平「僕だってたまには本を読みますよ」。“本読まないイメージ”に物申す

女子SPA!

2018/11/3 15:45



シリーズ累計680万部突破を誇る大ヒットシリーズの実写映画化『ビブリア古書堂の事件手帖』が公開になりました。

夏目漱石のあるサイン本の秘密と、太宰治の希少本を結ぶミステリーが描かれる本作で、古書店主のヒロイン・栞子(黒木華)と共に、謎に迫る青年・大輔を演じた野村周平さんにインタビュー。栞子さんのような女性や、大輔の祖母の“秘密の恋”への野村さん自身の意見も聞きました。

◆役づくりは現場に入ってから

――原作についてはご存知でしたか? 脚本を読まれてみて、作品への印象は?

野村:ドラマがやっていたのを知っていたので、名前は聞いたことはありましたけど、読んではいなかったです。三島(有紀子)監督とイン前に話して、今回は敢えて原作を読まずに役作りをしたんです。最初はほっこりした作品なのかと思っていたんですけど、完成作を観たら、過去パートがかなり重厚な仕上がりでした。

――幼少期のトラウマから本を読めない青年・大輔を演じました。とても自然でしたが、役作りはどんな感じでされるのですか?

野村:現場に入ってみないと分からないので、現場で作り上げていきました。セットなり、雰囲気なり、どういった雰囲気の中で何を求められているのか。脚本だけでは分かりづらいので。もちろんだいたいこういうキャラクターだなということは頭に入れていきますけど、あとは現場に入ってから作っていきます。

――本作の舞台であるビブリア古書堂はセットなんですか?

野村:セットです。素晴らしかったですよ。オープンセットっぽい感じで作りこまれていて、本も1冊1冊全国色んなところから集めてきてくださって、僕ら役者がお芝居しやすい環境を作ってくださいました。栞子さんがそこにいるという雰囲気がありました。

◆個人的に文学少女は?

――黒木さんや、大輔や栞子と知り合う稲垣を演じた成田凌さんとの共演はいかがでしたか?

野村:僕は、共演者の方と仲良くなりたいタイプなんです。この現場は楽しいというのを体に染み込ませて行きたいですし。ふたりとも仲良くなれましたよ。黒木さんは、大人しいタイプなのかと思っていたら、僕の話も聞いてくれて色々な話もしました。成田くんともよく話しましたけど、つかみどころがないというか。未だにまだよく分かっていないです(笑)。

――栞子さんみたいな女性は周りにいますか?

野村:いないですね……。あんなキレイな人がいたら誰でも惹かれるし、黒木さんみたいな方がいたら、古本屋に行列ができますよ。

――異性として文学少女というのは?

野村:アリだとは思いますが、僕は基本アウトドアなのでがっつりインドアと言われるとちょっと厳しいかな……。遊びに行こうよって誘っても、「本が読みたい」と言われたら悲しくなりますし。

でも僕だってたまには本を読みますよ。この作品で取材を受けていると、「野村さんは本を読まれないかもしれませんが」みたいな話から入られることが多いんですよ!「本の話は黒木さんにお任せして」みたいな。おいおい!って(笑)。たしかに実際、台本以外あまり読みませんけど(笑)。

――(笑)。栞子さんが本にかける思いを、野村さんの車や、バイク、スケボーといったことに置き換えると理解できますか?

野村:そうですね。そういう、好きなものへの気持ちはよく分かりますよ。

◆“秘密の恋”はやっぱりダメでしょ

――本作は現在と過去のパートが平行して描かれていきます。大輔の祖母・絹子(夏帆)の若き日の“秘密の恋”を見て、憧れたりしますか?

野村:いや、憧れないですよ。ステキに見えますけど、でもやっぱりダメですよね。

――役者としては、今回東出昌大さんが演じられたような、絹子の“秘密の恋”の相手といった役柄も演じてみたいですか?

野村:それはこれからやっていけたらとは思います。でも現実にはダメです。映画としてはすごくステキでしたけど。これ、夏帆さんと東出さんが主演の映画?って思っちゃうくらいでしたよ(笑)。

――現在、過去、どちらも見ごたえがありました。最後に改めて本作の感想をいただけますか?

野村:現在と過去とのギャップがとてもいいし、本当に結構な謎解き物語でした。結末はそうなるんだとか、観ていて普通に楽しめました。みなさんも楽しめたらいいなと思います。

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前作『純平、考え直せ』のチンピラ役もぴったりでしたが、本作の栞子を包み込むような優しい青年・大輔役もまたハマり役でした。「この現場は楽しいというのを体に染み込ませて」現場に通うという姿勢が、野村さんの自然な演技を引き出しているのかもしれません。

<文・写真/望月ふみ>

(C) 2018「ビブリア古書堂の事件手帖」製作委員会

【望月ふみ】

70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。

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