杉咲花の10年後の目標とは?是枝裕和監督がフランスから気鋭の若手監督にエール!

Movie Walker

2018/11/3 14:02

『万引き家族』(18)で第71回カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した是枝裕和監督が総合監修を務めるオムニバス映画『十年 Ten Years Japan』の初日舞台挨拶が3日、テアトル新宿にて開催。杉咲花、國村隼、太賀、池脇千鶴ら5編の短編作品に出演したキャスト陣7名と、それぞれの短編でメガホンをとった5名の若手監督が登壇した。

本作は、香港で記録的大ヒットを記録した短編オムニバス作品『十年』(15)に端を発する国際共同制作プロジェクトの日本版。日本・タイ・台湾の3地域で自国の現在・未来への問題意識を出発点に、独自の目線で10年後の社会と人間の姿を描き出す。アピチャッポン・ウィーラセタクン監督が参加した同プロジェクトのタイ版は第31回東京国際映画祭のワールド・フォーカス部門に出品され、大きな注目を集めた。

日本版の5編は、高齢化問題を解決するために75歳以上の高齢者に安楽死を推奨する社会を描いた早川千絵監督の『PLAN75』、AIによる道徳教育が行われる小学校を舞台にした木下雄介監督の『いたずら同盟』、母の生前のデータが入った「デジタル遺産」を受け取った女子高生を描いた津野愛監督の『DATA』、放射能汚染から逃れるために地下世界に暮らす母娘を描いた藤村明世監督の『その空気は見えない』。そして徴兵制が施行された日本を舞台にした石川慶監督の『美しい国』で構成される。

『DATA』で主人公を演じた杉咲は「こうやって短編の映画がまとまって、ひとつの長編として公開。はじめましての俳優さんたちがこんなにも多い舞台挨拶は初めてです」と緊張の面持ちで公開の喜びを語ると「津野監督が初めて演出された作品で、現場のスタッフさんたちもサポートする空気が強い素敵な現場でした。撮影は3日間だったんですけど、とても濃い時間を過ごさせていただきました」と撮影を振り返る。

また作品のテーマにちなみ、自身の10年後について訊かれた杉咲は「美味しいごはんをささっと作れるかっこいい大人になりたいです」とはにかんだ表情浮かべ、同じ質問に國村は「10年後に何をしているかよりも、果たして生きているかな」と笑顔を見せると「もし生きていたら今と同じことをしていると思います」と、俳優としての道を貫く意気込みを語った。

そんななか、監修を務めた是枝監督からのビデオメッセージが上映。現在フランス・パリに滞在中の是枝監督は、敬愛するジャック・ドゥミ監督の墓地のすぐそばから5名の若手監督に向けて「この『十年』をいいきっかけにして、この先長編映画をぜひ頑張って撮ってください」とエールを贈った。それを受け、香港や韓国などアジア各国で活躍する國村からも「僕は映画は観てくれるお客さんがいて完結するもので、エンターテインメントという要素が必要。それをうまく織り込みながら引っ張っていく監督になってください」とあたたかい言葉を贈った。(Movie Walker・取材・文/久保田 和馬)

https://news.walkerplus.com/article/168059/

あなたにおすすめ