大切な人が苦しんでいるとき、どうすればいい? 政治学者が名回答

TOKYO FM+

2018/11/3 12:00

政治学者の姜尚中(カン サンジュン)さんが、10月26日(金)に放送されたTOKYO FMの番組「Blue Ocean」にゲスト出演。累計130万部を突破した書籍「悩む力」シリーズでも知られる姜尚中さんに、番組内のコーナー「オトナのなんでも相談室」で、リスナーのお悩みに答えてもらいました。



姜尚中さんとパーソナリティの住吉美紀

◆リスナーのお悩み(1)
「今度、生まれて初めて街コンに行くことになりました。しかし、31年の人生で一度も異性と付き合ったことがなく、極度の人見知りなので、何をしゃべればいいのか、相手に良い印象を与えるためにはどうすればいいのか、さっぱりわかりません」(31歳・女性)

◆姜尚中さんの回答
「街コンに応募されたということは、心のどこかに自分の年齢のこと、また『異性と出会う機会が少ない』と思っていることがあり、悩んでいるのではないかと思います。まわりからのプレッシャーもあるのかもしれません。
未知の世界に入るのは、誰しもが緊張すること。だから、(環境や年齢による焦りといった)思い入れは除いて、『知らない世界を探検してみよう』という楽しい気持ちで参加してみては。その楽しさに集中し、『相手に良い印象を与えよう』ということは考えなくていいと思います」

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◆リスナーのお悩み(2)
「私は大学のサッカー部に所属しています。先日先輩たちが引退し、自分たちの代になりましたが、どうも練習が盛り上がりません。私は副キャプテンになりましたが、リーダーシップをとるのが苦手です。何から始めればいいでしょうか」(20歳・男性)

◆姜尚中さんの回答
「この方は副キャプテンですよね。最終的な責任者ではない。だとすれば、副キャプテンは何をすればいいのか。それは、キャプテンの右腕になるということです。リーダーシップをとって3歩も5歩も、むしろ1歩さえ先に行く必要はなく、半歩くらい前に進み、盛り上げていけばいいのです。
新しいことに着手する必要はない。みんなが何となく望んでいるけれど言い出せないことを、自分が少し前に出て伝えるというようなことが良いと思います」

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◆リスナーのお悩み(3)
「父が病気で倒れ、入院しています。一命はとりとめましたが、体の半分が麻痺に近い状態で、お見舞いに行くたびに父の心が病んでいくのを感じ、見ているだけでつらいです。リハビリをして少しずつ頑張るしかないのですが、父は自分の体が思うように動かないことに困惑し、いらだっています。こんなとき、どうしてあげたらいいのでしょうか。気を抜くと、男のくせに涙が出そうになります。力をください」(27歳・男性)

◆姜尚中さんの回答
「この方はとても親思いな息子さんですよね。上から目線かもしれませんが、私は褒めてあげたいです。お父さんにもその思いは伝わっているはずです。
『どうしてあげたらいいのでしょうか』とありますが、大切なことは、お父さんと一緒になって、情けないならば泣くということ。男のくせにとか、そういったことは関係ありません。何をするかではなく、寄り添って、喜怒哀楽をそのまま表現する。それだけでいいのです」

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姜尚中さんの新刊「母の教え 10年後の『悩む力』」(集英社新書)は現在発売中です。東京近郊の高原へと移住した姜尚中さんの日常が、エッセイとして収録されています。

<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時 :毎週月~金曜 8:55~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト: http://www.tfm.co.jp/bo/

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