「お笑いの聖地まで飛んで行け」 関根勤、若手芸人に“突きつけた要求”と胸の内

AbemaTIMES

2018/11/3 10:30


 「お笑いに必要なのは勇気です」

デビューから43年が経過した今、その芸風は色あせるどころか、輝きを増すばかり。老若男女問わず、独特の世界観、お笑いセンスで人気を集めるタレントの関根勤さん(65)がインタビューに応じ、お笑いに必要なことは「勇気」だと断言した。その真意は――。

「例えば、死や失恋、失敗、怪我、財布を落とすなどの悲しい感情は、ほぼ100%の人が共有することができます。しかし、お笑いには多様性がある。100人がいたら、100通りのお笑い(面白い)がある。仮に今、テレビで人気のある芸人が誰にとっても面白いかと言えば、それは違う。つまり、お笑いは芸術。芸術は何事にも縛られてはいけない」

かつて、芸術家の岡本太郎氏は「キャンパスからはみ出ないとダメだ」と話したそうですが。

「そう! ただ、絵を描いていてキャンパスからはみ出るという意味は、さすがに僕にもわかりません(笑)。さらに岡本さんは『褒められようと思うな。この絵はまだ、褒められようと思っている』とも仰った。僕ら芸人はいつも、自由に羽ばたいていなければならない存在なんです」

そんな関根さんが、今、気になっている芸人たちがいる。さらに「特別な才能」を有する必要があるという芸人たち。それは「下ネタ芸人」たちだ。

「M-1グランプリやR-1ぐらんぷりなど、世で知られている賞レースに出る芸人もいれば、そうでない芸人たちもいます。人によっては顔をしかめたくなるような“下ネタの逆境”を嫌がらず、怖がらずに乗り越えて人を笑わす。これは厳しい世界。そもそも僕自身下ネタが大好きで、舞台でも下ネタをやっています。普段もよく喋ります。そもそもお笑いをやっている人は仲間、身内だと思っていますが、もう一歩踏み込んで下ネタをやろうと頑張る芸人たちに対しては、より肯定的な気持ちを抱いてしまう。その勇気に触れ、温かい気持ちになります」

お笑いと下ネタの相性がいいと仰る理由はどこにあるのか。関根さんは薬に例えて次のように続ける。

「下ネタはストレスの発散に役立ちますが、そのままだと苦みや渋みが残る。お笑いはすべての事柄をコーティングすることができるので、下ネタの苦みや渋みを、まるで飲みやすい糖衣錠のように包み込んでくれます」

しかし、品の無さや下品というマイナスの固定概念まで包み込むことができるのか。その回答の例えに挙げたのは何と、1974年に人々を虜にしたフランス映画「エマニュエル夫人」だ。

「かつて映画の世界にポルノ映画という映画界の下ネタがありました。男性が良く観に行っていたけど、女性は行きにくかった。それなのに、エマニュエル夫人が登場した途端、女性がこぞって映画館に足を運んだ。やはり男女ともに性への興味はあるということ。『時には娼婦のように』をヒットさせ、阿久悠さんと並び称されたなかにし礼さんは後に、当時を振り返って『何ていう歌を作ったんだと世間から糾弾された。しかし、歌謡曲はそういうことに縛られないフリーな立場なんだ』と仰いました。その言葉を聞いたとき僕は、お笑いも同じだ。お笑いだって常識や政治に縛られてはいけないと」

常識や政治に縛られず、表現の自由に挑み続ける勇気。では、関根さんが一目置く「勇気を持った」芸人はいるのか? 尋ねてみた。

「ハブサービスです。彼は普通のネタも面白いけど、下ネタも面白い。ただ、頭はオカシイ(笑)。さすがの私も『よくも、そんなことを言えるな』と、彼の勇気にはひれ伏すばかりです。ただ、中途半端だったり、格好つけたりでは面白くないですから」

どんな若手の芸人やタレントに対しても常に笑顔で、まるで達観した仏のような印象すら与える関根さんだが、その心境、本心とは?

「彼らはお笑いという大海原、さらに下ネタという大空を羽ばたいている渡り鳥。世の中の常識や差別、固定概念といった幾多の難局を乗り越え、飛び越え、古典落語や正統派漫才など、文化や歴史的に認められている“お笑いの聖地”まで飛んでいって欲しい。僕はその姿を、ただ見守っているだけですから(笑)」

(C)AbemaTV

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