【テラスハウスレビュー】バツイチ子持ちのIT会社員・聡太、「自意識過剰な中学生感」が酸っぱい


 見ず知らずの男女6人が、シェアハウスで共同生活する様子を記録したリアリティ番組『テラスハウス』。現在、Netflixにて「長野・軽井沢編」が配信中で、ファンは個性豊かな面々の恋愛模様を、一喜一憂しながら、固唾を呑んで見守っている。そんな『テラハ』を愛する“テラハウォッチャー”が、10月の配信分から、グッときた“名(珍)シーン”をピックアップし、思いのままにレビューする。

寮長、テラハに縁もゆかりもない恋が成就(34話)


 軽井沢編スタート時から1年近く入居しているものの、特に盛り上がりに貢献してこなかった、プロスノーボーダーの“寮長”こと貴之。前回、「東京に気になる子がいる」と軽井沢編テラハメンバーではない女性に恋したことを報告していた。

その相手を、東京タワーが見えるレストランに呼び出した寮長。ここまで映すということは、もしかして相手は視聴者も知っている人? 元テラハメンバー!? と少しだけわくわくしたものの、現れたのは「野澤麗花」なる人物。知らない。

ノースリーブのロングワンピに薄手のカーディガンを肩掛けし、足元はスニーカーという“男性ウケは狙っていないけどカワイイ”を計算し尽した出で立ちの野澤麗花なる人物。料理が運ばれてくると、「贅沢しすぎじゃない? しばらく、もやし生活しよう」とお金のかからない女をアピールする野澤麗花なる人物……。

寮長は食事の途中、この野澤麗花なる人物に告白しOKをもらった。知らない人への告白を見せられても、「へぇ~」以上の気持ちは、なかなかわかない。長々とテラハに居続けて撮れ高がこれとは、コスパ悪すぎでは。もやしのコスパを見習ってほしい。寮長、もやし生活しよう。

体の関係から始まったモデルの聖南さん&パイロット志望のノアは、正式にカップルとなり、卒業を迎えた。聖南さんは実に4回目のテラハ卒業である。慣れたもので、去り際のあいさつも「楽しかった。みんなに出会えて」と、通りいっぺん。メンバーとハグして別れる際も、掛け合う言葉は「(身長が)デカいね」「(肌が)黒いね」と身体的特徴にほぼ終始し、これといった感動はなかった。「ミステラスハウス」と呼ばれる聖南さんにしては寂しい、約1分30秒のあっさりとした卒業シーンだった。

寮長も、野澤麗花なる人物への告白が成功したことで、やっと卒業。当日、朝7時半から芝を刈り、風呂掃除、食卓磨き。その姿は、寮長というより管理人だった。別れのあいさつは、「元気で」「じゃあな」。芝刈りシーンからカウントしても2分と、これまたあっさり。最後まで爪痕を残さない男であった。

優衣、お得意の被害者アピールで視聴者を味方に!(36話)


 就活中の大学生である優衣ちゃん。『テラハ』のオンエアを見て、「客観的に(自分を)見ると友達になりたくない」と、自分の性格の難に気付き始めた。ネット上の批判も見ているらしい。これまでブライダル業界を志望してきたが、SNSで視聴者から「向いてない」などの意見もあったことから、「3社くらい選考が進んでいたけど自分から蹴った」ことをメンバーに泣きながら報告した。

ちょっとだけ同情したくなる。が、忘れてはいけない。優衣ちゃんがこれまでも、自らの行動を棚に上げて被害者アピールし、味方に付けたいメンバーの気を引くという手を使ってきたことを……。今回も「自分の性格の難」という問題を、「視聴者からの批判で夢を諦めた」とすり替えている。一部視聴者を悪者にすることで、そのほかの視聴者を味方に付けるという高度な技! さすが優衣ちゃん!

最後に優衣ちゃんが放ったのは、「ブライダルは、やりたいって思うならいつでもできる仕事だと思う。年齢制限もないし。(違う仕事に就いてみて、やっぱりやりたいと思ったら)そしたらそっちに行けばいい」という台詞。どうやら「自分がその気になればいつでも行ける」と思っている様子。だから優衣ちゃん、そういうとこだぞ!

新メンバーとして加入したIT系会社員の聡太。25歳にしてバツイチ子持ちの彼だが、その言動や服装には、自意識過剰な中学生男子感が漂う。私服は、パステルカラーのダボダボTシャツ。家の中なのにキャップもかぶっている。似合っていないし、中学生男子が頑張ってオシャレして街に繰り出した感が漂う。

また、ドライブに誘われただけで「え? 足ってこと?」、ジェラートをジェラと略した若者に「ジェラートね。ジェラって何?」など、いちいち面倒くさい発言をしてくるのも、いきがった中学生を思い起こさせる。

さらに、自分がバツイチ子持ちであるという告白の仕方にも一癖ある。会話の中に「俺、〇〇の歳には子どもいたね」という決め台詞をさらりと仕込み、相手の「え?」を引き出してドヤ顔を見せる。「中学時代、こういう子いたわ~」と、人を酸っぱい気持ちにさせることのできる、貴重な25歳の今後に期待したい。

計算し尽されたノーモザイク入浴(37話)


 軽井沢編になってから男性女性問わず入浴シーンが差し込まれるようになった。今回は、ヘアメイク志望の俊亮が卒業することになり、思い出作りとして男性メンバー3人が全員でお風呂へ。

なぜか皆、腰にタオルを巻かない。カメラを意識している様子もなく立ち上がったり、浴槽の淵に腰かけたり、シャワーを浴びたりする。あの『テラスハウス』にモザイクが入るのかしらと思いきや、隠すべきところはお互いの体でギリギリ隠され、ノーモザイクで乗り切っていた。アキラ100%の芸をも思わせる。あの絶妙なアングルや動きのタイミングを、スタッフが計算したうえで演出しているのだとしたら、あっぱれである。

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