【直撃インタビュー】ラグビーNZ代表「オールブラックス」はなぜあんなにも強い? 世界最強軍団の常勝秘訣に迫る



4年に一度の祭典・ラグビーW杯が日本で開催されるまで1年を切った。大本命はもちろんオールブラックスことニュージーランド代表。2015年の前大会で史上初の連覇、そして最多3度目の優勝を飾った常勝軍団は世代交代をしても死角がない。

番狂わせが起きにくいスポーツとはいえ、オールブラックスは常に完膚なきまで対戦相手を叩きのめす。これまで対戦したすべての国に勝ち越している世界最強軍団ということは今さら説明するまでもないが、この度相手の心を折ってしまうほど強い秘訣に迫ることができた。

・特別イベントで強さの秘訣が明らかに!
それは、2018年11月2日に行われた特別イベント「オールブラックス・フライデー」でのこと。ニュージーランド貿易経済促進庁とニュージーランド航空が主催の同イベントに、オールブラックスの6選手が参加した。

ミッチェル・ドラモンド選手、ディロン・ハント選手、ナニ・ラウマペ選手、マット・プロクター選手、アサフォ・アウムア選手、ティム・ペリー選手。間近で見るオールブラックスは丸太のように太い腕で、立っているだけでも圧倒されるようだった。

マオリ・伝統の舞であるハカで威嚇(いかく)される相手は平常心じゃいられなくなるワケだ……ということはさておき、いかにして最強軍団は作られているのだろうか。まずは強さを維持し続けることができる理由をオールブラックスに直撃した。

・なぜオールブラックスは強いのか
──オールブラックスは国際試合であらゆる国に勝ち越しています。これはスポーツ界で異例中の異例なことですが、ここまで強さを維持できている理由は何でしょう?

「オールブラックスは歴史のあるチームですし、ニュージーランドはラグビーが盛んな国です。5歳からラグビーを始めて、ラグビーが人生そのものとなっていきます。

そして10歳になるあたりから、オールブラックスの一員になることがみんなの夢になります。そのなかで意識しているのは、今までやってきたことを信じることです。とにかく自分を信じる。それが根っこにありますね」

──自分を信じる。これって、実は非常に難しいことですよね。ニュージーランド国内、いや世界中のラガーマンすべてが憧れるオールブラックスの一員に選ばれるのは、ほんの一握り。それだけにプレッシャーはハンパないと思います。オールブラックスに選ばれた時の心境はいかがでしたか?

「オールブラックスになるということは、とても光栄なことですし誇りです。もちろん、家族も喜んでくれます。中には黒いジャージに袖を通して涙を流す選手もいますね。それだけジャージにかける思いは普通じゃないです」

──国を背負うことはもちろん、長い歴史が黒いジャージに紡がれているんですね。技術面の質問も少しだけさせてください。私個人が感じるオールブラックスのスゴさは「サポートの速さ」だと思っています。次々に選手が顔を出し、瞬時に最善のプレーを選択できているように見えますが、それはどのような形で培われたのでしょうか?

「ニュージーランドでラグビーは、子どもの頃から身近なものです。初めてボールを触ってから、何回も何回も挑戦しては失敗を繰り返してきました。一言でいえば経験です。成長した今、高いレベルでプレーするようになると同じ失敗をしなくなり、常に正しい判断ができるようになりました」

──体が覚えているというやつですね。それにしても、オールブラックスの波状攻撃は他国にない迫力を感じますよ……。ちなみに日頃の練習はどれくらい時間を費やしていますか?

「ウエイトトレーニングは大体1時間半くらいですね。練習は2時間の時もあれば3時間やることもあります。全体だと4時間から5時間くらいが多いですかね」

──フィジカルが重要なスポーツだけにウエイトの時間も長めですね。鋼の鎧をまとったような体ですが、もっとも気をつけていることは何ですか?

「間違いなく食事ですね。90%くらい影響すると思っています」

──今の時代、どのスポーツにおいても食事管理は徹底されていますが、オールブラックスも例外ではないんですね! 最後にひとつ。明日11月3日は日本戦(東京・味の素スタジアム)です。オールブラックスといえばハカですが、カマテとカパ・オ・パンゴの2種類があります。試合によってこちらを使うなど、決まりごとはありますか?

「ニュージーランドのどこ出身かということ、どこで試合をするかによって変わってきます。また、新しい選手がいる場合、カマテを使うことが多いですかね」

──実はそういった背景があったんですね。明日のハカも楽しみにしています。ありがとうございました!

・明日、日本戦
ジャージに袖を通して涙するなど、オールブラックスの強さは国と伝統が築き上げているようだ。また、それに対する選手たちのプロ意識も高い。当然、同じ人間なのでプレッシャーはあるだろうが、それを跳ね返すだけのプライドと経験が彼らにあるように感じた。

なお、日本代表(ブレイブブロッサムズ)はオールブラックスに対して5戦全敗。とはいえ、日本代表は強豪の南アフリカ相手に世紀の番狂わせを起こしたことがある。W杯に向け、最高の試金石となるよう勇敢な戦いを期待したい。

Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.

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