学園祭「ミスコン」廃止になった女子大学、名前・顔写真非公開の大学も

wezzy

2018/11/2 12:15


 毎年11月は大学の学園祭シーズンだ。慶應義塾大学や青山大学、早稲田大学などの有名大学の学祭には、その大学の在学生以外の人々も多く訪れる。キャンパス内には出店が並びステージではサークルの発表なども行われるが、なかでも大いに盛り上がるのは “ミスコン”だ。

大学のミスコン出身者が、テレビ局やフリーのアナウンサーになるケースは少なくない。たとえば、先月から『報道ステーション』(テレビ朝日系)でMCを務めるテレビ朝日の竹内由恵アナウンサー(32)も、慶應義塾大学出身であり、2006年のミス慶応だ。

また、フリーアナウンサーとしてCMや女性誌に引っ張りだこの田中みな実(31)も、2007年のミス青山に輝いている。
ミスコンは女子アナやタレントへの登竜門?
 しかし、田中みな実は今年3月に出演したテレビ番組の中で、「ミスコンがアナウンサーの登竜門」というイメージを否定。彼女は「今は逆にミスコン出身の子はタレント気質が強すぎるとか事務所に所属しているとかで、あまり採用しない風潮もあったりする」という趣旨の発言をしている。

一時期ほどではないにせよ、女性アナウンサーは番組の司会やニュースを報道するだけでなく、歌手としてCDを出したり、カレンダーを発売したりするなど、“タレント要素”も強い。ミスコン出場経歴をいかすべくテレビ局の門を叩く人の中にはアナウンサーとしてタレント的な活動をしたいと望む女性も多いのかもしれないが、テレビ局はあまりそういった人材を求めていないということなのだろうか。

とはいえ、2018年入社の各テレビ局の新人女性アナウンサーの経歴をみてみると、ミスコン出場経験者や学生時代からタレント活動をしていた人は多い。やはりテレビ局もそういった人材を求めており、ミスコンはアナウンサーへの登竜門とみる傾向はまだ根強そうだ。

また、ミスコン出身のなかにはタレントとして活動する女性もいる。2017年のミス青山で準グランプリを受賞した井口綾子(21)は、現在大手芸能プロダクション「レプロエンタテイメント」に所属。ミスコン出場前から読者モデルをしていたようだが、準グランプリ獲得後は「ミス青山」という肩書きと共に、雑誌やテレビバラエティに出演している。

SNSを通じ、学外の人々にも投票を募る形式が一般的になっている今、有名志向のミスコン候補者は積極的に情報を発信し、自らを売り込む。写真週刊誌では、ミスコン候補者が水着姿を見せるグラビアページもある。彼女たちにとってミスコンは自身の価値を高めるツールとして機能するもので、不用意な発言で炎上するリスクもあれど、メリットも大きいものなのだろう。また単純にレースで競うのが楽しいのかもしれない。

ミスコン出場者の名前・顔写真非公開の大学もあれば、廃止になる大学も
 しかし一方で、女子大生の容姿に優劣をつけるミスコンの開催に異議を唱える声も以前からある。セクシズムやルッキズムを過剰に煽る点については、充分な議論がされてしかるべきだろう。

また、慶應大学ではミスコンを主催してきた団体の問題行動がたびたび報じられ、ついに団体は解散。今年は新たに立ち上がった団体によるミスコン開催が予定されている。

ミスのみならず「ミスター」に関して言えば、ミスター慶應候補、ミスター東大候補が相次いで女性への暴力行為で逮捕されたことも記憶に新しい。問題含みの企画という見方も強まっているが、それでも今年も多くの大学が、今年もミスコン・ミスターコンを派手に開催する。

ただ、出場した候補者の名前と顔写真を学外には一切非公開にしている大学もある。

白百合女子大学は、先月27日にミスコン「Pure Lily Show」を開催。しかし、ファイナリストに残った学生の名前も顔写真も外部に公表されておらず、ミスコン専用のツイッターアカウントなども存在しない。

2018年11月8日号の「週刊新潮」(新潮社)の大学関係者への取材によると、「うちのミスコンでは最終選考に残ったファイナリストの学生の顔写真はおろか、名前も表に出ない。グランプリに輝いた学生が誰かも公表されません」「とにかく大学側の締め付けが厳しいんです」ということだ。

白百合女子大学の場合、ミスコンはあくまでも大学内限定の内輪イベントという扱いであり、芸能界への登竜門という要素はほぼないのだろう。

また、一時期はミスコンを開催したものの、参加者が集まらず廃止になった大学も存在する。

昭和女子大学は2013年に、スピーチ力などの教養も踏まえたミスコン「白雪姫コンテスト」を開催した。翌年も参加者を募ったが、手を挙げた人は少数。昭和女子大には、ミスコンの開催を支える“広告研究会”などのサークルはなく、学際実行委員の負担が大きいということもあり、2015年から「白雪姫コンテスト」は廃止されることとなった。

(栞こ)

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