銃乱射の直後に「ハッピー」の曲を流されて…アーティストが怒りの猛抗議

女子SPA!

2018/11/2 08:44



人々が手を叩きながら、リズムに合わせて楽しそうに踊る曲「ハッピー」。日本でもHONDA(ホンダ)「FREED」のCMで使われたり、『ミュージックステーション』『SMAP×SMAP』などの人気番組でこの曲が披露されたりとお茶の間にも浸透していたので、なんとなく耳にしたことがあるのではないだろうか。

リリース当初はそこまで売れていなかったのが、MVが公開されるとたちまち世界的ブームになったという「ハッピー」。動画の再生回数は2億回を超えたともいわれている。

世界中でファンによるビデオがウェブ上に公開され、日本でも水原希子や久保田利伸、ふなっしーなど有名人が出演する「ハッピー」日本版も作られた。世界中で「ハッピー」が歌われ、幸せなダンスで人々がつながっていることを知ると、この曲を作詞・作曲して歌うファレル・ウィリアムスは、感動し涙を流したと言われている。

そんなファレルが今回、楽曲の使用停止通告書を送ったと報じられている。ファレルが通告書を送った相手は、ドナルド・トランプ現アメリカ大統領。

ことの発端は、大統領が27日(土)に行われた政治集会で「ハッピー」を無断使用したこと。この政治集会は、11人が犠牲となったペンシルバニア州ピッツバーグのユダヤ教礼拝所銃乱射事件の直後に行われたという。これを受け、ファレルは弁護士を通じて使用停止を求める文書を送った。

ザ・ハリウッド・レポーターの入手した同通告書には次のように綴られている。

「11人もの人々が、狂信的な『国家主義者』の凶弾に倒れた日に、あなたはインディアナ州での政治集会に集まった群衆に向けてファレルの『ハッピー』を流しました」

「土曜日に我々の国を襲った惨劇に『ハッピー』な点は一切ありません。また今回の集会での同曲の使用も認められていませんでした」

「ファレル・ウィリアムスは『ハッピー』の著作権所有者で、使用独占権を所有しています。ファレルは今までもこれからも、あなたの政治活動中いかなる発言の場においても、楽曲の使用許可を与えることはありません」

トランプ大統領による楽曲無断使用に警告を出したのはファレルが初めてではない。今月初めにはプリンスの異父兄弟であるオマール・ベイカーが、「プリンス遺産管理団体は、トランプ大統領またはホワイトハウスに対し、プリンスの楽曲使用許可を与えたことはなく、即刻使用停止するよう要求します」とツイートしている。

またスティーヴン・タイラーも、3年前の大統領選キャンペーン中におけるエアロスミスの『ドリーム・オン』使用に対し警告を送ったのにも関わらず、今年8月の政治集会で『リヴィング・オン・ジ・エッジ』を無断使用したとして停止通告書を送っていた。

テイラー・スウィフトは民主党支持を表明

就任してからこれまで2年間に対する「国民の審判」であり、2年後の大統領選挙の前哨戦ともなる中間選挙を控えたトランプ大統領。野党民主党が勢いを増し激戦が予想されているなか、政治集会を活発に行っている大統領に向けられた楽曲無断使用への批判。

アーティストたちの声を真摯に受け止め、今後政治集会で彼らの曲が流されることはなくなるのだろうか?

ちなみに、今回の中間選挙については、これまで政治的な立場を一切表明してこなかったテイラー・スウィフトが、野党民主党を支持することを表明している。

1億1200万人のフォロワーに向けインスタグラムで発信したこのメッセージが、多くの人々、特に若者に影響を与えるのは必至とみられている。

このように国民からだけではなく、アーティストたちからも大統領や現政権に厳しい視線が向けられているが、結果はいかに? 米中間選挙は11月6日に投票が行われる。

<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>

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