松本明子、森尾由美ら“不作の83年組”が集結!? SNSの普及がもたらす「昭和のアイドル」に会いに行ける時代

wezzy

2018/11/2 06:15


 きたる11月19日・20日、東京の博品館劇場で『“83年組アイドル35周年イベント”~不作と言われた私たち「お神セブン」と申します~』なるライブイベントが開催される。

これは、「お神セブン」と名乗る、1983(昭和58)年に歌手デビューした女性アイドルたちによる合同コンサートだ。

メンバーは大沢逸美(52)、桑田靖子(50)、小林千絵(54)、徳丸純子(52)、木元ゆうこ(51)、森尾由美(52)、松本明子(52)の7名。タイトルにある「不作と言われた私たち」というのは、彼女たち“83年組”のなかからはトップアイドルが生まれなかったことに対する自虐的なフレーズだ。

前年の1982(昭和57)年は、松本伊代(53/実際のデビューは1981年10月)、小泉今日子(52)、堀ちえみ(51)、石川秀美(52)、早見優(52)、中森明菜(53)と、女性新人アイドル空前の“当たり年”だったことの反動もあってか、83年組は誰ひとり、歌手としてはブレイクできなかったのである。

「森尾由美、松本明子はタレントとしては成功し、今も地上波のテレビに出てはいますが、そんな彼女たちでさえヒット曲はゼロ。“お神セブン”以外の83年には、後にグラビアアイドルとして一時代を築く武田久美子(50)、テレビドラマ『不良少女とよばれて』(1984年/TBS系)で知られる伊藤麻衣子(現・いとうまい子/54)など、芸能界にそれなりに足跡を残した人物もいますが、それでも誰も、音楽活動ではヒットチャート上位の常連になる、『紅白歌合戦』(NHK)に出演する、などといったところまでは上り詰められませんでした」(芸能誌編集者)

彼女たちの翌年デビューの84年組には、長山洋子(50)、荻野目洋子(49)、菊池桃子(50)、岡田有希子(故人)らトップ戦線で活躍した面々がいることを考えても、83年は、まさにアイドル不作の年だったのである。

「お神セブン」の7名は、現在でもなんらかの芸能活動を展開はしているが、歌手活動を継続してきたのは桑田靖子のみ。そもそもアイドル時代のレコードセールスがかんばしくなかったので、おのおの、きちんとした歌手活動期間は短く、ほとんどが長いブランクを経てのステージ復帰ということになる。

80年代アイドルがライブ活動を再開させる裏事情
 実は、「お神セブン」に限らず、近年、音楽ライブ活動を再開させた昭和のアイドルが増えている。

松本伊代、早見優、浅香唯(48)らは、「アイドル気分」なる、ウェブを通じた一種の“合同ファンクラブ”の会員を優待したジョイントライブを行っている。

事務所とレコード会社のトラブルに巻き込まれ、短期間での解散を余儀なくされたセイントフォーも、2018年に入って、岩間沙織(54)、浜田範子(53)、鈴木幸恵(52)の3名で本格的に再結成、小規模ながらライブハウスでライブを行っている。この12月29日には、吉祥寺で「セイントフォー年忘れLIVE2018」を開催予定だ。

おニャン子クラブ、およびニャンギラスのメンバーながら、卒業後は芸能活動を行っていなかった会員番号15番の立見里歌(52/現在は芸能活動中)、会員番号22番の白石麻子(49)は、2017年から何度かライブを行っている。またこの2名は、Twitterでのファンとの交流も盛んだ。

「お神セブン」のライブ会場はキャパ380と中規模だが、ほかの“復帰アイドル”についてはもっと小さなライブハウスが主体であり、その分ステージとの距離は近く、内容的にも“ファン参加型”の色合いが強い。いってみれば今は、“昭和のアイドルに会いに行ける”時代なのだ。

いったいこの現象には、どんな背景があるのだろうか?

「インターネット、特にブログやSNSの普及が大きいですね。元アイドル本人やその関係者が、ウェブを通じ、今でも熱心なファンが存在することを知ったわけです。すると今度は、本人の側も『もう一度ファンの前で歌いたい』『ファンとコミュニュケーションを図りたい』と考えるように。となると関係者は、ビジネスに結びつけたいと動くのは当然の流れでしょう。

現在は彼女たちのアイドル時代と違い、不特定多数の人が読む新聞にわざわざコンサートの広告を出す必要などありません。ウェブを通じて、コストをかけず、確実にファンに情報を届けることができる時代です。こうして、50歳を超えた元アイドルでも、小規模ならばライブやファンイベントを開催することができる環境が整ったわけです」(スポーツ新聞記者)

さらに、Twitterなどを舞台に同好の士との交流が進み、ファン側も往時のアイドル熱が再燃しやすい状況に。そこへ、元アイドル本人がブログを始めたりSNSに降臨したりすることで、徐々にライブ開催への機運が高まる──といった流れが、典型的なパターンのようだ。

70年アイドルの接触イベントは塩対応ナシ!
 実はこうした現象が起きているのは、何も80年代アイドルに限った話ではない。さらに時代をさかのぼった70年代のアイドルたちも、再びファンの前に姿を現すようになっているのだ。

今年デビュー40周年を迎えた「まちぶせ」の石川ひとみ(59)は35年ぶりにオリジナルフルアルバムをリリースし、数度の記念ライブを開催。『TVジョッキー』(日本テレビ系)のアシスタントで人気を博した相本久美子(60)は2014年以降、ファン参加型のライブを定期的に行っている。そのほか、『みずいろの手紙』のあべ静江(66)、テレビドラマ『燃えろアタック』(テレビ朝日系/1979年)の荒木由美子(58)らも、コンサートなどを時折開催している模様だ。

こうした70年代アイドルの場合、単にスタージ上で歌うだけではなく、ファンと密接な交流を図っているケースもある。

テレビドラマ『がんばれ!レッドビッキーズ』(テレビ朝日系/1978年)の主演を務めた林寛子(59)は、都内でカラオケサロンを経営。そこでは彼女自身が接客をしてくれるのであろうし、公式サイトによれば、店内で毎日のようにミニライブを行ってもいるようだ。

「わたしの彼は左きき」で『紅白歌合戦』にも出場した麻丘めぐみ(63)は2009年、実に33年ぶりにファンクラブを結成。以後、「ファンミーティング」として、有料会員を対象としたパーティを定期的に開催している。飲食を共にしたりゲームを楽しんだり、はたまた一緒に歌ったり──と、ファンにはたまらない内容のようだ。

テレビドラマ『おくさまは18歳』(TBS系/1970年)の岡崎友紀(65)も、ホームパーティ的なファンとの交流イベントを盛んに行っている。彼女のブログでは、参加者一人ひとりと丁寧なコミュニケーションを図っている様子がうかがい知れる。

「元アイドルたちにとっては、今でも応援してくれるファンは大事なメシのタネなので、彼らを必死に囲い込んでいる──という突き放した見方もできるでしょう。ただ、年齢を重ねることで、『ファンこそが自分の何よりの財産であり、その人たちに恩返しがしたい』と純粋に考えているのもまた事実なのだと思います。だからこそ、そうしたライブやイベントに参加すれば、“神対応”が期待できるわけです。常連になれば顔や名前を覚えてもらえるという、彼女のたちのアイドル時代には考えられなかった展開もあり得るのです」(前出のスポーツ紙記者)

ハロー!プロジェクト、AKB48グループ、坂道シリーズと、現代のアイドルには握手会などの“接触イベント”は必須ながら、ファンとの間にはそれなりに太い線が引かれている。できることといえば、握手、ハイタッチ、ツーショット写真の撮影程度だ。高い代金を払って「○○と行くバスツアー」の類いに参加しても、その線が多少細くなる程度だろう。

しかし、時間がたてば、彼女たちと同じテーブルで食べて飲んで、親しく話して、デュエットができる──そんな日が来るかもしれない。2018年のアイドルファンは、30年待とうではないか。

(文/ミゾロギ・ダイスケ)

当記事はwezzyの提供記事です。

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