ビジネスマンが知っておくべき『グルメの新常識』 第6回 色が変わる不思議ドリンク「バタフライピー」


次々に新しい料理や食材などが登場するとあって、『食のトレンド』は刻一刻と移り変わっていく。しかし、クライアントや職場の同僚と「あれ食べた?」という話になることはよくある。そんなときに「……聞いたこともない」というのは、かなりマズい。この連載では、ビジネスマンが知っておけば一目おかれる『グルメの新常識』を毎回紹介していく。第六回はSNSなどでも真っ青なドリンクなどでお目見えするようになった「バタフライピー」。

○バタフライピーって何?

タイを原産地とし、主に東南アジアで栽培されている青い花「バタフライピー」。乾燥させたものにお湯を注ぎ、ハーブティーとして飲むのが一般的な楽しみ方だ。バタフライピーティーの特徴は、何と言ってもその鮮やかな青い色。これは花の持つ天然の色素が抽出されているためで、原産地のタイでは衣類などの染料にも使われているのだとか。

さらにユニークなのは、バタフライピーティーにレモンやライムなど柑橘系の果汁を垂らすと、化学反応を起こして青いお茶が紫色に変化するという点。色の変化前も変化後の様子も「SNS映えする!」と、若い女性の間で人気を呼んでいる。

見た目だけでなく、バタフライピーが持つ栄養にも注目。特にアントシアニンが豊富に含まれており、その量はブルーベリーの約4倍ともいわれている。アントシアニンは高い抗酸化作用があることで知られ、眼精疲労回復や視力改善、美肌効果や内臓脂肪蓄積の抑制といった効果があるとされている栄養素。女性はもちろん、男性にも嬉しいアンチエイジング効果が期待できるのだ。
○バタフライピーを使ったドリンクはどこで飲める?

バタフライピーの茶葉やティーバッグは、輸入食品を扱うショップやハーブの専門店などで購入可能。飲食店で楽しむなら、アジア料理の店で提供されていることが多い。

たとえば、今年4月にオープンしたタイ料理店「クルンサイアムGEMS神宮前店」。タイ国内の有名ホテルで腕を磨いたタイ人シェフが腕を振るうこちらの店では、バタフライピーを使った「タイ・レモンサワー」(税込650円)が提供されている。別添えのレモンを搾って果汁を入れると、青みが強い紫から赤っぽい紫へと色が変わる様子を楽しめる。

今年9月に開業して話題の商業施設「渋谷ストリーム」内にあるタイ料理&アジアンビストロ「スパイスリップ」では、「ブルーアンチャンティー」(税込594円)を提供。「アンチャン」とは、タイ語でバタフライピーのこと。バタフライピーに、エルダーフラワー、ラベンダー、スペアミントをブレンドした茶葉を使用。こちらも、カットしたレモンと一緒に提供される。
○バタフライピードリンクを飲んでみた

まずは「クルンサイアムGEMS神宮前店」のタイ・レモンサワーから。見た目の美しさは言うことなし! 天然色素とは思えない青いサワーは、まさにSNS映え必至だ。オーダーする人の多くは、スマホで撮影をしてから口をつけているのだとか。

そのまま飲んでみると、インパクトのある見た目に反して味は普通においしいサワー。実はバタフライピー自体は味も香りもほとんどない。別添えのレモンを手で絞ってみると、青みの強いサワーがみるみるうちに赤っぽい紫へと変化! マジックのような演出にテンションが上がるだけでなく、爽やかなレモンの香りと酸味が加わり、おいしさも一段階アップしたようだ。スパイシーなタイ料理ともマッチする、スッキリとした味わいのサワーだ。

続いて、「スパイスリップ 渋谷ストリーム店」のブルーアンチャンティーを飲んでみる。ホットでオーダーすると、ポットに入った状態で運ばれてきた。1分ほど蒸らしてからカップに注ぎ、一口飲んでみると、砂糖を加えていないのにほのかな甘さが感じられることに驚く。これは主にエルダーフラワーの持つ天然の甘みが抽出されているからで、風味の少ないバタフライピーティーをおいしく飲むための工夫とのこと。

こちらも、レモン果汁を絞り入れると青いお茶が紫色に変化。ストレートでもおいしく飲めるが、レモンが入るとさらにサッパリとした風味を楽しめる。リラックス効果のあるラベンダーや爽やかなスペアミントの香りも感じられ、仕事の合間のリフレッシュに飲みたくなるような一杯だ。

バタフライピーの色が変わる様子は、女性にとってはロマンチックに、男性にとっては科学実験的な楽しさにも感じられそう。デートにもおすすめの華やかなドリンク、ぜひ不思議な色の変化を体験してみてほしい。

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