愛知・瀬戸の職人技を全国に広めたニット柄コップ「Trace Face」

TABILABO

2018/10/14 10:00


写真の中に見える白いコップには、凸凹しためずらしい模様がついています。これは「Trace Face」という、愛知県瀬戸市の陶磁器メーカー、エムエムヨシハシの職人が作る手彫り型で製作されたもの。堅いイメージのある陶磁器に、柔らかい雰囲気の手編みセーターのようなニット柄を組み合わせているのが特徴です。

業界のあたり前を変える



「Trace Face」を手がけているのは、祖父の代から焼き物の型を作っている職人の吉橋さん。以前は、高い技術があるにもかかわらず「明日やる仕事がない」という状況で、廃業寸前まで追い込まれていました。

そこで、日本各地のものづくりを行う企業の商品企画から流通までをサポートする「セメントプロデュースデザイン」に相談したところ、「精巧な技術を活かすしかない」ということになり、型職人が商品を企画し販売するという業界のタブーに踏み込むことを決意。最初は、表面に凹凸のある「Trace Face」の型の多くは不良品となってしまいましたが、何度もやり直すうちにコツを掴んでいきました。

仕事の依頼を呼び込んだ
「ニット柄」



完成した「Trace Face」は、テレビ番組やデザイン性の高い商品を揃える東京・表参道のミュージアムショップ「MOMAデザインストア」などで取り上げられたことで、全国に広まっていきました。

商品の認知度が高くなるにつれて、作り手も「高い手彫り技術職人」としての名前が広まっていくことになります。そして、瀬戸や美濃の窯元やインテリアショップからの仕事依頼がくるようになり、今では新規の依頼を断るほどに忙しくなっています。「細かな作業ができる職人」であることをニット柄に活かしたことが、仕事を呼び込んでいるのです。

この商品の価格は2000円(税抜)で、直営オンラインショップ「コトモノミチ」で購入できます。

Top image: (C) 2018 セメントプロデュースデザイン

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