このカードを引くひとは「土」に引きよせられている【覚 和歌子エッセイ】

OTONA SALONE

2018/10/13 20:30



『千と千尋の神隠し』の主題歌『いつも何度でも』の作詞を行った、詩人の覚 和歌子さん。

彼女が手がけたオラクルカード『ポエタロ』の、各カードのテーマに沿って執筆されたプチエッセイです。

第2回目のテーマは「地」。

地面をどっしり踏みしめて、背筋をピンと伸ばしたら、なんだか気持ちも新たに引き締まるよう。はじまりにふさわしい「地」のエレメントにこめたことばのちからとは。

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【地】大地と食物 土とわたしたち




友人は畑でひとつかみの土くれを手にとると
「『お土』はすごいよねえ」と
しみじみとした口調で言った。

彼女は「土」に敬語を使っていた。
土の恵みがなければ人間も動物も生きられない。
このことの感謝を身にしみて知っているひとの言葉づかいだった。

自分が生まれた土地のものを食べることで心身が養われる。
そういう考え方を
「身土不二」
と言う。

身体と生地(生まれ故郷)は密接に関係していて、
例えば赤道周辺原産のコーヒーは
身体を冷やす陰(いん)の質であり、
コーヒーが育たない日本の私たちの身体に
実は合わないらしい。

今では世界規模で当たり前の飲み物になってしまっている裏に、
身体を冷やして免疫力を下げ、
人間を機能不全に陥らせる陰謀があるのかもしれない。笑

心が不安定で落ち着かないときには、
土の地面を裸足で足踏みするといいという。

鬱症状には土いじりが有効なのも知られている。

15年ぐらい前から
裸足で歌う女性シンガーが目立つようになったのも、
この伝(でん)かもしれない。

ポエタロでは農や陶芸など土に従事する人、
そわそわ浮わついて地に足が付いていない人、
土地購入を計画している人
などが
「地」のカードを引く。

基本エレメントの代表格「地」は、
どんなときでもどっしりと
「ポエタロ」全体を支えてくれている。

覚 和歌子

(C)FUKAHORI mizuho

詩人・作詞家

山梨県生れ/千葉県育ち。早大一文卒。平原綾香、smap、新垣勉、夏川りみ、クミコ、ムーンライダーズなどの作詞で、多くの作品をCD化。NHK全国学校音楽コンクール課題曲、校歌、合唱組曲等の作詞なども多く手がける。01年『千と千尋の神隠し』主題歌『いつも何度でも(曲・歌唱/木村弓)』の作詞でレコード大賞金賞。詩集『ゼロになるからだ』(徳間書店)、『はじまりはひとつのことば』(港の人)、『2馬力』(ナナロク社)など。エッセイ、絵本、翻訳など著作多数。映画監督、脚本、舞台演出、朗読、自らのバンドを率いてのソロライブ、米国ミドルベリー大学日本語学特別講師など。詩作を軸足にマルチな活動を展開。

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「ポエタロ」とは?




「ポエムタロットカード」を縮めた名前、『ポエタロ』。

47枚のカードにはそれぞれ、美しくやわらかい日本語の詩と、かわいらしくも不思議な魅力のあるイラストが描かれています。

使い方はいたって簡単。シャッフルしたカードの中から、その時の直感で1枚、あなた自身のためにカードを引いてみてください。1日のはじまりにその日の指針を得てもいいし、なにか大きなチャレンジの前や、なかなか超えられない壁に直面しているときに。

そのときの気持ちや環境にリンクした、やさしい詩とメッセージが、次の1歩を踏み出す勇気や確信を与えてくれる不思議なカードです。あなたの心強い味方になってくれるはず

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『ポエタロ  いのちの車輪をまわす言葉』

覚 和歌子・著 石川 勇一(相模女子教授)・監修 大野 舞(Denali)・画 カード47枚 ガイドブック付き 3,780円(税込)/地湧社

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