袴田巖さん、自らに死刑判決出した元裁判官と50年ぶりに対面


日本テレビ系ドキュメンタリー枠『NNNドキュメント’18』(毎週日曜24:55~)では、「袴田事件」の死刑囚・袴田巖さんの釈放後の生活に4年半にわたり密着した「我、生還す-神となった死刑囚 袴田巖の52年-」(中京テレビ制作)を14日に放送する。

1980年に死刑が確定してから、独房で1人で生きてきた袴田さん。死刑確定から10年が経過したころから、獄中の袴田さんは自ら“神”と名乗り、死刑執行のない世界に救いを求めるようになった。14年に釈放され、自由の身になっても、獄中で作り上げた“神の世界”は変わらず、浜松の自宅で「御身の神、袴田巖、天下人」と名乗り、虚空にピースサインを送る。

実は、半世紀にわたる拘禁生活の中で、精神が蝕まれ、強固な妄想に支配された「拘禁反応」と診断されている袴田さん。番組では、280時間に及ぶ独自の密着映像から、拘置によって精神を狂わされ、今なお、自ら作り出した神の世界の中で、日常を生きる袴田さんの姿を伝える。

そして今年1月、袴田さんは姉・秀子さんに連れられ、住まいがある浜松を離れ、福岡の病院に向かった。訪れたのは、袴田さんに死刑判決を下した当時の裁判官の1人である熊本典道さん。実は、熊本さんは、袴田さんに「無罪」の心証を持っていたそうだが、担当裁判官3人のうち、他の2人が「死刑」と判断したため、判決は死刑になった。熊本さんは、それを間違っていたと後悔し続けて生きてきたという。死刑判決を言い渡した法廷以来、50年ぶりの対面の瞬間、2人は何を感じるのか…。

ナレーションを担当するのは、袴田事件を描いた映画『BOX 袴田事件 命とは』(2010年)で、熊本さんの役を演じた俳優・萩原聖人。役作りのために、熊本さんご本人にも会ったという萩原さんは、番組からの依頼に「ぜひやりたい」とナレーションを担当した。萩原の思いがこもった“声”にも注目だ。

あなたにおすすめ