ハズキルーペは序の口!? テレビ業界人に話題の「不気味」「笑える」「感動」CM3選


 「新聞も企画書も小さすぎて読めなぁい!」と渡辺謙が紙をばら撒けば、ミニスカートの菊川怜が「ハズキルーペ、だぁい好き」とハートマークを描く……。一介のCMプランナーならば、およそ作らないであろうCMが話題を呼んでいる。もちろん、おなじみメガネ型拡大鏡、ハズキルーペのCMだ。

「9月20日からは同CM第4弾となる新バージョンがオンエア。武井咲が、昨年の主演ドラマ『黒革の手帖』(テレビ朝日系)を彷彿とさせる高級クラブのママ役として登場し、常連客らしき小泉孝太郎にハズキルーペをいきなり薦めたり、3人のホステスとともに強度アピールのためハズキルーペをお尻で押し潰す場面も。さらに第2弾にも出ていた舘ひろしがCMの途中にシレッと出現。最後の商品名コールも、主役の武井が言うのかと思いきや舘が決めるなどツッコミどころ満載です」(芸能ライター)

もともと同商品はHazuki Company株式会社の30年来のロングセラー商品。初代CMは石坂浩二、2代目は舘が出演していたが、3代目の渡辺からは同社会長である松村謙三氏が直接ディレクション。劇中のセリフや菊川のハートマークも同氏が発案し、菊川の衣装も自ら指定したという。

異彩を放つCMは、理由はどうあれ業界内でも一目置かれているようだが、ほかにテレビ業界人が気になるものはどんなCMがあるのだろうか?

「9月22日から全国放送されている、写真館『スタジオマリオ』の新CMです。子どもの七五三や入学式など、記念行事の思い出を残す撮影スタジオの会社で、元AKB48前田敦子が起用されているのですが、ここに出てくる彼女は、顔は本人なのに、首から下は子どもの体形という姿。我が子の晴れ着姿を喜ぶ親を、冷めた目で見ている姿が印象的です」(制作会社勤務)

ただし、SNS上ではその違和感のあるビジュアルに「怖い」「不快」「気持ち悪すぎる」とあまり評判がよくないようだ。

「ベビーフェイスといえばベビーフェイスの前田だけに、合成したあとも、意外とうまくハマると思ったのかもしれませんが、アンバランスさが際立って不気味な出来に。『スタジオマリオ』には、この失敗を今後に生かしてほしいです」(同)

続いては、あのお笑いモンスターが登場するCM。

「中華料理用の調味料『創味シャンタン』(創味食品)のCMは、これまで高良健吾と早見あかりのカップルによる掛け合いがシリーズ化していましたが、新バージョンにはどういう風の吹き回しか、明石家さんまが出演。『どんな料理もおいしくなるって、そんなわけ……』と半信半疑だった彼が、同商品を使った料理を食べて『ホンマや!』と叫ぶという、お決まりのセリフを生かした作品です。ただ、注目なのは、食べている時にさんまが食べ物をかすかにこぼしているところ。大物を前に、さすがの監督もNGを出せなかったんだろうなと想像すると、ジワジワと面白い」(放送作家)

SNS上の意見としては、「ほいけんたがやってるのかと思ったら普通に本人だった……」「見るほどに、ほいけんた感が強い。本人なのに」などと、さんまのモノマネ芸人「ほいけんた」と見間違えたという声が多い。

不気味なCM、笑えるCMときて、感動系のCMが上がってきた。

「水産物・畜産物の専門商社『マルハニチロ』の新企業CMが9月24日から始まりました。アラスカ・ベーリング海で、船の乗組員が黙々とスケトウダラを漁獲。一方、日本のとある食卓で、お母さんから白身魚フライをもらってうれしそうに頬張る少女。2人の姿がカットバックで映し出され、ナレーションが読み上げられます。『男たちに、その魚を頬張る誰かを思い浮かべる暇はないかもしれません。ハナちゃんもその魚を誰が獲ったかなんて、考えることもないでしょう。だけど、その魚がおいしかったとしたら、2人はお互いをちょっと幸せにしてるんだと思います』(一部略)。こうして生産者と消費者の日々の1コマをつなげて見せることで、原料の調達から加工・販売まで一貫して手がける同社の働きを表現しているのです。このCMには思わず見入ってしまいますね」(民放ディレクター)

CMと一口に言っても、心がザワつくハズキルーペから、心が洗われるマルハニチロまでさまざま。「録画視聴」でつい飛ばしてしまいがちだが、たまにはちゃんと見てみるのも一興だ。

あなたにおすすめ