「痩せたければ脂質に依存しなさい」糖質制限の達人が教える<ダイエットの不都合な真実>

日刊SPA!

2018/10/13 15:52



脂肪をもって、脂肪を制す。実業家として数々の事業を成功に導いた金森重樹氏が提唱する「糖質制限&高脂質食」のダイエットメソッドが話題を読んでいる。90kg→60kgの減量に成功した金森氏はもちろん、モニターとして募集した“弟子”たちも1か月で10kg減など続々と成果を挙げているのだ。連載第四回目では、その核心に迫る。

* * *

前回の記事では、糖質を絶って、脂質をたくさん摂り、運動もせずに痩せる「高脂質食ダイエット」についてお話しました。

なによりダイエットで重要なのは「体重よりも血糖値」。血糖値をコントロールするためには、糖質を極力カットした食生活にシフトしていくことが大切です。

とはいえ、単に糖質をカットすればいいか? と言ったら大間違い。糖を切っただけではカロリー不足に陥って、体が省エネモードになり、代謝が落ちてしまいます。その結果、かえって体内に脂肪が蓄えられていく。

そこで僕が提唱するのは、大量に脂を摂る「ハイファット(高脂質)派」の糖質制限です。

カロリーが高く、一般的には「ダイエットの敵」と言われる脂質。そんなものをわざわざ大量に摂るなんて「とうとうこの人は頭がおかしくなったんじゃないか」と思った方もいるかもしれませんね。しかし前回の連載から今なお反響も大きく、ツイッターではたくさんの質問やモニター希望者が殺到しています。

◆糖中毒から脂質依存にアップデートせよ!

資産形成にしても、事業にしても、ダイエットにしても、僕はこれまで理詰めで成功してきました。気になることがあれば調べ、専門家に会いにいき、実践しながらコツを体得していく。ふるさと納税でも、誰も注目していなかった時期に着目し、節税につながると信じて本を出版。その後、大ブームとなりました。僕は裏付けなしに行動するような人間ではないです。

そんな僕が、なぜ高脂質派のダイエットに行き着いたのか。それは何を隠そう、僕自身が重度のラーメン中毒だったからです。一蘭、一風堂、天下一品……毎日のように通って、ポイントを集めるのがひそかな楽しみでした。日々ラーメンを食べて、ビールを1日2リットル飲み、朝には起き抜けにヨックモックを食べていた。いわば、「糖質中毒」の状態でした。

そもそも糖には強烈な依存性があります。その強さはラットの実験でコカイン以上に脳内報酬系を刺激するほど。薬物中毒以上の中毒性でした。糖を摂ると血糖値が急激に上がり、ハッピーな気分になります。いわゆる「シュガーハイ」と言われるものですね。

しかし、幸せな気分になるのは一瞬。その後、すぐに血糖値が落ち込み、猛烈な渇望感が生じていく。この繰り返しによって糖への依存性が高まって、ますます止めれなくなるのです。

そこで糖への依存を断つために僕が考えたのは、「新たな依存先」を作ることでした。依存の対象先を糖から一般的には「体に悪い」と思われている脂にシフトさせる。糖質中毒から脂質依存になるのです。

◆牛脂を食べることが理に適っている理由

特に僕のダイエット法では、牛脂を使って脂質依存に移行させるのが肝。中毒性の高い糖に中毒性の高い牛脂を当てる。「毒をもって毒を制す」ならぬ「脂肪をもって脂肪を制す」の考えと言えましょう。

脂依存になると、自然と脳は甘いものを求めなくなります。これは、高脂質食を始めたフォロワーさんたちが口を揃えていってることですが、完全に脂質依存になった段階で甘いものへの欲求とか渇望が消滅します。

もうひとつのわかりやすい効果としては、脂が脳の視床下部に作用して、満腹感を感じさせるホルモン「レプチン」を分泌させるので、結果として食事の量も減っていきます。

牛脂を50g食べると満腹になって、コースのメイン料理は入らない……なんてこともザラです。よく糖質制限をしている人は野菜から食べる「野菜ファースト」を呼びかけますが、僕は「脂ファースト」を提唱したいと思います。

◆「植物油は体にいい」はウソだった

もちろん脂といっても、どんな脂でもいいわけではありません。脂質には動物性脂肪や植物油などさまざまな種類があります。高脂質派の僕が薦めるのは、飽和脂肪酸とオレイン酸を含む牛脂、バターやオリーブ油です。

よく「マーガリンやサラダ油などの植物油は体にいい」「バターなどの動物性脂肪は体に悪い」と言われていますが、それはとんでもない間違い。これも覚えていただきたい大事なポイントです。

植物油は、種を炭化水素溶剤に浸して、高温で漂白&脱臭。さらに保存剤や泡止め剤を投入して作られます。また、ほとんどの人が炎症を促すオメガ6を含んでいるので、決して体にいいとは言えません。

◆ヘルシンキビジネスマン研究の衝撃的な中身

植物油信仰を打ち砕く研究データもあります。

男性約1200人を15年間追跡調査した「ヘルシンキビジネスマン研究」の研究データでは、『動物性脂肪とコレステロールの摂取を減らし、植物油を増やす』食生活は体に悪い、という結果を明らかにしています。

この研究では、

「カロリー制限をして、飽和脂肪酸やコレステロール等の摂取を減らし」

「マーガリン、魚、鶏肉等の摂取を増やす」

という食事指導を受けたグループは、なにもしないグループに比べて総死亡率が1.4倍、心筋梗塞による死亡率も2.4倍に増えたのです。おわかりでしょうか。「動物脂肪で血管がつまる」という一般的な常識は、情報操作以外のなにものでもないのです。

事実、日本脂質栄養学会は「ごま油、大豆油、綿実油などのリノール酸が豊富な植物油は、心血管死亡率を増やすので減らしたほうがよい」とする指針を出しています。また、最近では植物油の摂取量が多い人は、がんや胆石になる確率が高く、「飽和脂肪酸の摂取量を減らしている女性は心臓疾患のリスクも高い」という研究結果も多数あります。逆じゃないですよ。飽和脂肪酸の摂取量を減らすと、心疾患リスクがあがるんです。

ちなみに動物性脂肪は、一時的に血液中のコレステロール値を上げますが、長期的には値は変わりません。また発ガン性についても、動物性脂質との因果関係を示すエビデンスはありません。最近では、動物性脂肪を摂るほど脳梗塞になる危険度が低くなることも、数々の研究で明らかになっています。

少し話が難しくなりましたね。僕が言いたいのは、食べ物にまつわる「常識」ほどいい加減なものはないということなんです。

◆開始1か月で10キロ減のモニターも!

これまでの常識やダイエットの定説を疑っていく。これこそが僕が提唱する「逆説のダイエット」。つい先日は、モニター第1号のわたなべさんが1か月間で10キロの減量を達成しました。

「牛脂を大量に食べるなんて、信じられない」

とたくさんの人から言われました。しかし、そんな中でもわたなべさんはこれまでの常識を捨て、糖を絶ち、牛脂を大量に摂って、リブレを使って血糖値をハックするこのダイエット法を信じてやり通してくれた。素晴らしいと思います。

この連載やツイッターでメソッドの一部を公開していることもあり、最近では高脂質食に興味を持ってくれる人も徐々にですが増え始めています。フォロワーさんからレシピや糖質制限が可能なレストランの情報もたくさん集まってきています。ツイッターでも発信していくので、ぜひそちらも見てもらえたらと思います。

●著者プロフィール

70年生まれ。東大法学部卒業後、フリーター時代に1億円超の借金をつくる。不動産会社に就職後、29歳で行政書士として脱サラ。現在は不動産、建築、医療法人など年商100億円の企業グループオーナー、ビジネスプロデューサー。ツイッターは@ShigekiKanamori

あなたにおすすめ

ランキング

もっとよむ

注目ニュース

もっとよむ

あなたにおすすめ