銀座のクラブ嬢スカウトの最新手法「TwitterとLINEで集めるんだ」

日刊SPA!

2018/10/13 15:54



銀座のホステスをはじめ、夜の繁華街で働く艶やかな女性たち。彼女たちは一体どんなルートで水商売の世界へと入ってきたのだろうか?

まず思いつくのが「街でスカウトに誘われて」という理由だ。たしかに、ひと昔前までは “街での声掛け“ がスカウトの主流であった。しかし時代とともに女性をスカウトする方法も大きく変わりつつある。「いまどき街での声掛けなんて原始的で効率が悪いよ」と銀座で13年スカウト業を営む城戸さん(30代後半・男性)が話す。

◆銀座スカウトマンの主流はTwitter

声掛け以外のスカウトの主流となっているのが、やはりネット上でのスカウトだ。新宿の風俗のスカウトマンをしていた座間市9遺体遺棄事件の白石容疑者もTwitterを利用していた。城戸さん自身はTwitterでのスカウトは行っていないというが、風俗業界に限らず、銀座クラブ業界でもTwitterは使われているという。

「Twitterには“アルファーツイッタラー”というフォロワーが多い人間をさす言葉がある。スカウトマンのなかにもそういったフォロワーが1万人を越えるような人間がいる。その場合、わざわざ街で声をかけなくても女性の方からDM(ダイレクトメッセージ)がくるんだよね」

人気スカウトマンは有名なキャバ嬢らと遊んでいる様子を逐一、Twitter上にアップし、水商売の女性たちに慕われているというアピールをする。それを見て、「この人ならいい仕事を紹介してくれるはず」とDMがバンバン飛んでくるそうだ。情報商材の詐欺師が「とにかく稼げるんです!」とSNSに札束をアップし、カモを信じ込ませる手法と同じである。とはいえ、フォロワー数とスカウトマンの信用度は比例するようだ。

「DMではなくわざわざリプライ(外部にも公開されるやり取り)の形で女性とやり取りをするスカウトマンも多い。そうすれば2人のやり取りがオープンになる。それを見て安心した女性が、そのスカウトマンを頼って連絡してくるというわけ」

では、フォロワー数が少ないスカウトマンが街で声掛けをしているということなのだろうか。

「街での声掛けはさっきも言ったように効率が悪いけど、その分メリットもある。ネット上のやり取りで終わるよりも直接会って人間関係を築けた方がもちろん長続きする。ネットで拾った女性は仕事を紹介しても途中でいなくなってしまうことが多いよ。

フォロワー数が少ないスカウトマンはTwitter上で水商売に興味がありそうな女性を探し、自分からDMを送っている。かなり泥臭いやり方だけど、知名度がない人間はそうするしかない。あと、フォロー数とフォロワー数が同じ数のスカウトマンは怪しいね。フォロワー数なんてやろうと思えばいくらでも水増しできるから」

Twitterのフォロワー数という明確な判断材料ができたことによって、女性よりもスカウトマンの方が優位に立つケースが増えているのだという。また、経済的な理由から水商売を希望する女性が増えていることも理由の1つであろう。スカウトマンが頭を下げるのではなく、女性が「働かせてください」と頭を下げることもあるのだ。

◆900人のグループLINEに一斉送信

これほどTwitterでのスカウトが主流となっているにも関わらず、城戸さんの場合、Twitterは使わないという。なぜなのか?

「私の会社はひとりひとり声掛けしている時間なんてないということで、街に出ることはやめた。基本的には求人をネット上に載せることで女性を集めているんだ」

求人を出せば女性が集まるという状況なら、たしかに街での声掛けはする必要はなさそうだ。さらに城戸さんは「この仕事はとにかく人脈が命。私の場合、仕事があればすぐに女性が集まってくるネットワークができているんだよね」と続ける。城戸さんはスマホを取り出し、LINEのグループを見せてくれた。

「人材紹介のネットワークがある私には、受け持っているお店から『今日あと2人欲しい』『明日までに何人用意できる?』などとヘルプの要請が来ることが多い。そこで私が作ったLINEグループに案件を投げかける。すると色んな女のコから連絡がくるってわけさ」

LINEグループにはなんと900人以上もの女性が参加していた。いまでも“会員”は増えつつあるというので今頃は1000人を越しているだろう。とはいえ、そんな膨大な数の女性をどうやって管理しているのだろうか。顔と名前が一致しないと採用の判断などできそうにない。

「女のコたちには少し申し訳ないけど、それぞれランク付けをして名前を登録している。A~Dまでランク分けして、さらにその中で上中下に区別している。ほら、いま連絡がきた子は“ゆうこ@Cランク中”。こんな感じさ。Cランクの中だと高級店は厳しいから、ほかの子にお願いすることになるね」

洗練された合理的なシステムに感心してしまった。しかし、なんだろうかこのモヤモヤとした気持ちは……。銀座クラブをはじめとして、キャバクラ、ガールズバーなど日本には様々な水商売がある。その主役は紛れもなく美しい女性たちであるわけだが、こういった裏を知ってしまうと彼女たちは主役などではない気がしてくる。上に君臨する男性たちが女性たちを歯車の1つにすることで全体を回している。そんなことを城戸さんに問いかけると、こう答えるのであった。

「僕たちみたいな男性がいないと、彼女たちはお金を稼げないよ。持ちつ持たれつという関係だからね」<取材・文・撮影/國友公司>

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