露出、鞭打ち、羞恥プレイ!『私の奴隷になりなさい第3章 おまえ次第』

まいじつ

2018/10/13 10:30




映画評論家・秋本鉄次のシネマ道『私の奴隷になりなさい第3章 おまえ次第』


配給/KADOKAWA 10月13日より池袋シネマ・ロサにて公開
監督/城定秀夫
出演/毎熊克哉、杉山未央、福山理子、範田紗々、榊英雄ほか

壇蜜主演で大ヒットしたSMエロス作『私の奴隷になりなさい』(12年)の、新たな趣向を凝らした新章の第2弾『同・第2章 ご主人様と呼ばせて下さい』に続く第3弾である。ただし、今回も壇蜜は不在。そうガッカリしなさんな。補って余りある過激なエロスと、ソソられる新しい女優がお迎えしてくれるぞ。

大手広告デザイン会社に勤める目黒(毎熊克哉)は、数年前に人妻を調教した実績を踏まえ、今では何人もの女奴隷を飼っていた。そんなある日、繭子(杉山未央)という強烈に調教願望を刺激させる美女と出会い、運命が狂い始める…。

男の悲哀、女の強さ


第2章から引き続き今回も監督は城定秀夫。ピンク映画界で鍛えたワザも引き続き健在。というより“進化”している。「濡れ場はいつも以上に力を入れた」と豪語するだけあって、鞭打ち、露出、羞恥などのプレイに力を入れる。無機的ではなく、精神的にどうなのか、をきっちり描く。特に、渋谷スクランブル交差点で全裸? の趣向はゾクゾクするほど見事だった。今回、最初は地味な書店員のヒロインがやがて、SM行為によって徐々に輝きを増してゆくプロセス、男女の主従、支配・非支配が逆転してゆく構図もSM作品としてはよくあるパターンとはいえ、まさに王道を征く、である。

主演の毎熊クンが、宣伝キャンペーンの余興でもやっていた女王様から鞭を食らうシーンは劇中にもあって、なるほど、男は結局こういうところに落ち着くのか、彼を見るにつけ、男の悲哀を感じ、対する女性の強さを感じ、妙に得心した次第であった。

第2章のヒロイン、行平あい佳もなかなか良かったが、これが銀幕デビューとなるヒロインの杉山未央は、松たか子にも似た美貌で全裸の熱演が素晴らしい。個人的には、未央クンの方を“場内指名”してみたい。特に、前出の“スクランブル交差点”の設定での身悶えするような感じがエロい。彼女自身は、水を含んだタオルで体を鞭打たれるシーンが、一番辛くて印象的だったそうだ。ともあれ、もしロマンポルノがまた復活するなら、ぜひ彼女を使ってほしい、とお願いしたくなるような逸材である。

浜の真砂は尽きるとも、世に“SMモノ”の種は尽きまじ、である。少々厄介だが、奥の深いこの性愛行為を極めんとする意欲に満ち満ちた力作に仕上がった。

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