業績不振だっためがねの材料商社を黒字にした福井・鯖江の「高級耳かき」

TABILABO

2018/10/13 10:00


眼鏡フレームの日本国内の生産シェアトップの街、福井県鯖江市。この街でちょっとユニークな「耳かき」が生まれました。作っているのは、一時は業績不振だった株式会社キッソオ。めがねの街の町工場ならではの技術で、”かけ心地”ではなく”かき心地”を追求しています。

めがねの街で生まれた
「鯖江ミミカキ」



amazonだと数百円で購入できるものもありますが、「鯖江ミミカキ」は3900円(税抜)と耳かきにしては高額。それでも人気の理由は、人目をひくパッケージデザインです。

パッケージは、「めがねの街・鯖江」と組み合わせた、紳士や少女が眼鏡をかけているように見えるデザイン。これが「面白い!」と話題になり、日本全国で知られるようになりました。

そして、眼鏡のテンプル(つる)部分の加工技術を耳かきに活かしたことなどが評価され、2013年にはグッドデザイン賞を受賞。発売から2年で販売本数は1万5000本、4年で3万6000本を売り上げるキッソオのロングセラー商品になりました。

壁を乗り越えて
約5000本を完売



もともと、キッソオは業績が伸び悩んでいる状態でした。そんな時に、日本各地のものづくりを行う企業の商品企画から流通までをサポートする「セメントプロデュースデザイン」に相談し、眼鏡の素材や既存設備を利用できる耳かきを作ってみることに。

はじめは、原価が想定外に高くなることもありましたが、それでもあえて素材をより高価で優れたものに変更したり、パッケージデザインに仕掛けを加えることによって壁を乗り越えていきました。

キッソオの「現状を変えたい」という思いと行動力により、約半年というかなり早いスピードで完成した「鯖江ミミカキ」。2012年のギフトショーでは、当初の心配をよそに約5000本の注文が入りました。また、大阪の梅田阪急で開催されたイベントの目玉商品にも選ばれ、知名度を上げていったのです。

「次は鯖江を盛り上げたい」



キッソオは、2014年には黒字へと回復。眼鏡にとらわれていたそれまでの価値観を見直して、「眼鏡もつくる会社」として新しい道を開拓することができました。今では、「鯖江をもっと盛り上げたい」という目標に向けて、新しい仕掛けを試みています。

この商品は、直営オンラインショップ「コトモノミチ」で購入可能です。

Top image: (C) 2018 セメントプロデュースデザイン

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