朝ドラ『まんぷく』衝撃の展開予想。実在する安藤仁子の激動人生

女子SPA!

2018/10/13 08:46



インスタントラーメンの生みの親である安藤百福(ももふく)氏の妻・仁子(まさこ)さんをモデルにした、連続テレビ小説『まんぷく』(NHK)。激動の時代を生きた彼女の人生と、夫婦の知られざる物語を描く同作が、10月1日からスタートしました。

ヒロイン福子を安藤サクラ(32)が務め、夫となる萬平に長谷川博己(41)を迎えたこのドラマは、初回平均23.8%という高視聴率を記録。これは、今世紀の朝ドラ初回として最高の視聴率だそうです。

まだ始まったばかりの物語ですが、これから先どうなって行くのか、気になる方も多いのではないでしょうか?

そこで、今年9月20日に刊行された仁子さんの評伝『チキンラーメンの女房 実録 安藤仁子』(安藤百福発明記念館著、中央公論新社)をもとに、これからの展開を予想してみたいと思います。もちろん、ドラマはフィクションであって史実通りに進まないことも多々あるため、外れる可能性も大いにありますがそこはご愛嬌ということで(逆に、ネタバレかもしれないのでご注意ください、以下敬称略)。

◆疎開先で子を失い…。電気やトリカブトを使って魚取り

ドラマでは、福子と萬平の結婚生活が描かれていくことになると思いますが、実際の仁子と百福の新婚生活は、戦争によって大きく歪められていくことになります。疎開した先で赤ん坊を授かったものの、8か月たらずの早産児で、亡くしてしまうという経験もしています。

出産後の肥立ちが悪かった仁子を救ったのは、どこからともなく食べ物を持ってきてくれる百福でした。結婚時に仁子に誓った「食べる物には苦労させない」という約束を、百福は何があっても守ろうとしていたようです。

人間を生かすのはなんといっても“食”。夫婦は、食料確保のためにさまざまな手段を用いていました。

<今度は、家から電線を引いて川に電流を流し、魚を捕ろうということになりました。

「よーし、いいぞ」と百福が合図すると、家で仁子がスイッチを入れます。ボンと大きな音がしました。ヒューズが飛んでしまったのです。魚は一匹も捕れませんでした。>

(<>内は『チキンラーメンの女房 実録 安藤仁子』より引用。以下同)

さらに、トリカブトを使ったり、ザルで追い込み漁したりといったこともあったそう。こうした“食”への思いと行動力を描くエピソードから、後にインスタントラーメンを発明するモチベーションを持つ流れになっていくかも?

◆脱税容疑で夫が収監。苦しい生活を強いられて、涙ながらに懇願

終戦後、百福はいろいろな事業を手がけていました。しかし、社会奉仕のために行っていた一つの事業で、脱税を疑われてしまいます。その結果、裁判で4年間の重労働を言い渡され、収監されてしまったのです。

無実を訴える百福は、周囲の支援で弁護団を組織し、処分取り消しを求める裁判を起こします。裁判が進むと、旗色の悪くなってきた税務当局は、自由の身にするという条件と引き換えに、訴え取り下げを求めるように…。しかし、百福は自身の正義を貫き、戦うつもりでした。

<仁子は、面会に行っては「もう訴えを取り下げてください」と涙ながらに頼みました。

百福は「あとしばらく辛抱してくれ」と突っぱねます。>

2年という長い間、百福の収監中に生まれた幼子を抱え、夫のいない苦しい生活を強いられていた仁子の願いは、彼の正義に拒まれていました。ですがある日、面会を終え、手を振って帰っていく子どもと仁子の後ろ姿を見た百福は、家族のことを思い、訴えを取り下げることを決めるのです。

釈放され、晴れて自由の身になった百福と家族の2年ぶりの一家だんらん…、そんな涙腺崩壊シーンがドラマで描かれる可能性、けっこう高そうですよね。

◆インスタントラーメン誕生のきっかけは仁子の天ぷら

楽天家でおおらかな福子が魅力的に描かれるドラマ『まんぷく』。福子のある行動が発明のきっかけになる?(『まんぷく』HPより)

ドラマで扱われていいようなエピソードに事欠かない、波乱万丈の人生を送った百福ですが、なんといってもインスタント麺の開発は外せないでしょう。

理事長を務めていた信用組合の倒産で、すべての財産を失った百福。そんな彼が、自らを奮い立たせ、作ることを決意したのが「お湯さえあればすぐ食べられるラーメン」。

それは戦後の闇市で、たかだか一杯のラーメンを食べるために、寒さに震えながら長い行列を作る人々を目にしたからでした。百福はそこで、「ラーメンはきっと人を幸せにする」と思ったのだそうです。

麺の開発は難航していました。素人である百福が、いくら死にものぐるいで研究しても、長期保存ができるほど乾燥していて、なおかつお湯ですぐ戻る麺は作れなかったのです。

<ある時、研究小屋から出てきた百福が台所に入っていくと、仁子が夕食の天ぷらを揚げていました。小麦粉の衣がついた野菜を油の中に入れると、ジューと音を立てて水分をはじき出しています。浮き上がってきた時には、衣の表面にはぽつぽつと無数の穴が開いていました。>

発明は、仁子の天ぷらがきっかけでした。天ぷらの原理を応用すれば、麺の水分が油によって飛ばされて、その水分が抜けた穴へお湯を注げば、吸収されて元のやわらかい麺に戻るということがわかったのです。

今でも人々に愛されているインスタント麺は、百福のそばに仁子がいなければ発明されていなかったかもしれないんですね。この逸話は、ドラマの後半にきっと描かれることでしょう。

視聴率的に好スタートを切ったとはいえ、みんなが見続けるかは今後の展開次第。ぜひ『まんぷく』には、飽きずに毎日食べ続けられるインスタントラーメンのようなドラマになってほしいところです。

<文/A4studio>

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