川崎麻世がカイヤと離婚裁判へ。裁判してでも妻と別れたい夫って…どんなケース?

女子SPA!

2018/10/13 08:47



俳優の川崎麻世(55)が、妻でタレントのカイヤ(56)に離婚を求めて東京家裁に裁判を起こしたことが明らかになりました。裁判の詳細については夫婦ともに公式なコメントはしておらず、これまでに報道された不倫疑惑や夫婦問題との関係は明らかになっていません。

離婚裁判を起こすほどの状態になった夫婦、彼らの間にはいったいどんな問題があるのでしょう。話題の報道を、男女関係や不倫事情を長年取材し著書多数のライター・亀山早苗さんが読み解きます。(以下、亀山さんの寄稿)

◆話し合いや調停では解決しなかった夫婦問題

泥沼の裁判に突入した、川崎麻世・カイヤ夫妻の離婚問題。巷の反応は「今さら離婚?」なのだが、数年前から川崎さんは話し合いを求め、調停にも訴えていたようだ。だが「話し合いや、離婚調停での解決を目指しましたが、相手方の出席が無く、今回このように裁判を起こす次第となりました」と川崎麻世のブログにもある通り、妻側がなんら対応しなかったため今回の事態に至ったのだろう。結婚して28年、子どもたちももう成人した今だからこそ、夫は離婚してすっきりしたかったのかもしれない。

一方のカイヤは自身のブログで「今回の裁判についてナイーブな家族問題も絡んで降り子供達も体調に変調を来たしておりますで後日改めてご報告がで来ると思います」(原文ママ)とつづっている。

男性が、裁判まで起こして離婚したいと思うのはどんな理由からなのだろうか。自分や相手の不貞行為がもともとあるならいざ知らず、それ以外にどんな背景があるのだろう。

今回レポートするのは、妻と離婚するために裁判を起こしたある男性のケース。言うまでもなく、川崎麻世・カイヤ夫妻とは一切関係がない話である。

◆子どもに虐待する妻を相手に、離婚裁判を起こした男性

「うちは妻の子どもへの精神的虐待でした。私は早朝から夜中まで仕事をしているような会社人間だったんですが、あるときからなんだか娘の様子がおかしいと思うようになった」

タイジさん(45歳)はそう言う。35歳のとき、友だちの紹介で知り合った30歳の女性と結婚した。彼女は専業主婦を希望し、高収入だった彼はそれを快諾した。2年後にはひとり娘を授かった。

「娘はかわいい。でも私は仕事に追われていました。妻の母親が手伝いに来てくれていましたが、それでもきっと妻は寂しかったし心細かったんでしょう。私も仕事を家に持ち帰ったりして、なんとか家庭と仕事の両立を図ろうとがんばってはいたんです」

子どもが2歳になったころからは、年に数回、家族で旅行に出かけた。休める日は休んで、妻に出かけるよう促したりもした。

だがそんなとき、親友が興した会社が危機に瀕する。それを聞いた彼は、自分の仕事とは別に親友の会社を助けるべく働き出した。もちろん彼の会社は副業OKである。

「1年間、とにかく必死にがんばってみたいから、なんとか協力してほしいと妻にも事情を話しました。親友もうちに来て、妻に涙ながらに頭を下げてくれた。とにかく彼の会社を助けたい一心でした」

1年後、親友の会社は危機を脱した。彼は社外取締役として今後も助けていくことを確約。ほっとしたのと同時に、彼は気づいた。娘から笑顔が消えていた。

「ある日、3歳を過ぎた娘と一緒にお風呂に入ったんです。なんだか痩せているんですよね。話しかけてもあまりしゃべらないし、なにより笑わない。風呂から出て妻にそう言ったんですが、『最近、反抗期なのよ』と。そんなものかと思ったけど気になってしかたがなかった」

◆妻は娘にごはんを食べさせていなかった

ある日、早く帰れたので連絡もせずに帰ってみると、娘がリビングの床で正座していた。どうしたんだと聞いたが、頑(かたく)なに返事もしない。妻は台所でワインをあおっていた。娘に夕飯を食べさせた形跡もない。台所の隅には寿司桶がふたつ置いてある。

「どうやら妻と義母が夕方、お鮨をとったようです。それはいい。どうして娘には食べさせないんだと聞くと、『どうせ食べないのよ』って。

私はあわてて娘を抱いてファミレスに行きました。『パパは何も知らなかったけど、ちゃんとごはんを食べているのか』と娘に聞いたら、うつむきながら首を横に振りました。大丈夫だよ、これからはパパと一緒にいようと娘を説得したんです」

娘はその日、少しだけ食事をとった。彼はそのまま実母に電話し、すぐに上京してくれるように頼んだ。翌日は会社を休み、取り急ぎウィークリーマンションを予約、実母と娘を避難させて自分は妻と向き合った。

「やはり私が仕事三昧だったことが妻のストレスになったようです。娘が憎いわけではないらしい。数日様子を見ましたが、妻は娘がいないことで泣きわめくし、娘も『ママ、ママ』と泣く。しかたがないのでいったんは家に戻りました」

ところが仕事をしていても、彼は娘のことが心配でたまらなかった。妻に娘を人質にとられているような気分だった、と吐き捨てるように言った。

◆娘の身体への暴力まで……

2週間ほどたったころ、タイジさんは娘の体につねったようなアザがあるのを見つけた。

「どうしたのと聞いても娘は何も言わない。それどころか、たまたま私が小バエが飛んでいるのを見つけて手を上げたら、娘が頭を庇(かば)うようにしてよけたんですよ。それを見て、ついに妻が娘に手を上げているんだなと思わざるを得なかった」

彼は妻の留守に、こっそり家のあちこちに小型カメラをとりつけた。離婚は決めていたが、どうしても娘の親権がほしかったので証拠を手に入れるためにしかたがなかったのだという。結果、妻が娘を足蹴にしたりつねったりしているのがわかった。

彼はきちんとマンションを借りて娘とともに家を出た。それから家裁に調停を申し出たが、妻は娘の親権を渡さないと言い張る。調停は不調に終わり、彼はついに裁判を起こした。

「すべて娘のしつけの一環だと妻側は言い張っていましたが、私が次々に証拠を出しました。

私と母とで暮らしているうちに、娘はようやく笑えるようになりました。ふたりであちこち一緒に行って、私と一緒だと自分が怖い目にあわないとわかったようです。ママにぶたれたことや、外で遊ばせてもらえなかったこと、幼稚園の友だちと遊ぶことも禁じられていたことなどを自分の言葉で言えるようになっていた。

調停から裁判まで3年かかりましたが、ようやく親権を手にしました」

彼は本業の会社を辞め、今は親友の会社で余裕をもった働き方をしている。収入は下がったが、今は小学生になった娘と毎日一緒に夕飯をとっている。

「もうひとつびっくりしたのは、けっこう稼いでいたはずなのに貯金がほとんどなかったこと。妻の浪費がひどかったんですよね。さすがにこれには裁判官も呆れていたようです。財産分与の裁判では、家がほしいという妻の要求は却下、前の家は売って娘のために貯金しています」

タイジさんはようやく平穏な生活を手にいれた。だが、仕事三昧だった反省も今はあるという。妻を追いつめたのは自分にも責任がある。だからこそこれからは娘のために生きたい。彼は最後にそうつぶやいた。

<文/亀山早苗>

【亀山早苗】

フリーライター。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。

【亀山早苗】

フリーライター。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数

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