『西郷どん紀行』のNHK島津有理子アナが退局。NHK辞めてよかった!ひとたち

日刊SPA!

2018/10/13 08:52



NHKアナウンサーの島津有理子(44歳)が9月26日、司会を務めるレギュラー番組『100分de名著』(NHK、以降特記がなければNHKの番組)の公式サイトにてNHK退局を発表。島津は1997年にNHKに入局して以来、『ひるまえほっと』のキャスター、『NHK紅白歌合戦』のラジオ担当アナウンサーなどを勤め人気を博していた。

退局を決断したきっかけは、『100分de名著』の番組内で『生きがいについて』(神谷美恵、1966年、みすず書房)を読んだことだったという。今後は幼い頃からの夢であった医師を目指し、大学で勉強したいと述べた。

言わずもがな規模、知名度ともに申し分ない公共放送事業体であるNHK。就職すれば生涯の安定が約束されたようなものだが、己の可能性を信じ、あえて退局という道を選んだ先達は他にも少なくない。そこで今回はNHKを退局し、フリーとして活躍している人物を紹介していこう。

有働由美子:『news zero』に抜擢された期待のNHK卒業生

今年3月にNHKを退局したことが記憶に新しいのが、有働由美子(49歳)だ。

1991年にNHKに入局し、『サタデースポーツ』や『あさイチ』のキャスターを担当。2001~2003年には『NHK紅白歌合戦』の紅組司会を、2012~2015年には同番組の総合司会を務めた。

2007~2010年にはアメリカ総局へ特派員として配属され、海外での勤務経験も。実は退局にはこの経験が大きく影響したようで、退局理由は「海外での現場取材や興味のある分野の勉強を、自分のペースで時間をかけてしたいという思いが捨てきれ」なかったためとコメントしている。

そして、2018年10月からは『news zero』(日本テレビ系)のメインキャスターに抜擢され、話題を呼んでいる。自身初の民放レギュラー番組となった『news zero』だが、今月1日に放送された初登板回では、緊張のせいか言い間違いや珍発言を連発し、しどろもどろの進行になってしまっていた。励ましの声と批判の声が上がったが、じき慣れてくればお馴染みの有働節も乗ってくることだろう。

◆池上彰:NHK記者時代の下積みを生かした実力派ジャーナリスト

NHK出身者として着実に知名度を上げ、名実ともにフリージャーナリストとして成功を収めているのは池上彰(68歳)だろう。

慶應義塾大学経済学部を卒業後、1973年に記者として入局。始めは地方記者として勤務していたが、次第に『ニュースセンター845』や『イブニングネットワーク』などのキャスターを担当するようになり、1994年からは子ども向けにニュースを解説する『週刊こどもニュース』の番組編集長兼キャスターを務めた。

2005年にNHKを退局し、フリーランスに転身。『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)などで知名度を上げ、現在は『池上彰のニュースそうだったのか!!』(テレビ朝日系)や『グッド!モーニング』(同)他でレギュラー出演している。これらの番組で手腕を発揮できているのは、NHK時代の『週刊こどもニュース』での経験がよき糧となっている証左かもしれない。執筆活動も盛んで世界情勢、歴史、経済、ニュースに関する書籍を多数出版している。

◆膳場貴子:9年でNHKを退局し、TBSの顔になった堅実女子アナ

島津と同じ1997年にNHKに入局したのは膳場貴子(43歳)。

『NHKニュースおはよう日本』、『プロジェクトX~挑戦者たち~』などの番組を担当し、2003年には有働とともに『NHK紅白歌合戦』の紅組司会を務めている。

2006年のNHK退局後は、TBSと専属契約を結んで『NEWS23』(TBS系)のサブキャスターに就任、その後メインキャスターに昇格した。2015年には3度目の結婚と第一子妊娠が明らかになり、堅実な仕事ぶりとは裏腹な男性関係が取り沙汰されたことを、覚えている方も少なくないはず。

2015年の第一子出産を期に産休に入り、復帰後は『報道特集』(同)のメインキャスターを務めている。その後、彼女のプライベートに関する大きな話題は聞こえてこないが、それは逆に『報道特集』の顔としての安定性を示していると言えるだろう。

◆野際陽子:NHKアナウンサーから女優に転身した異例の大御所

最後に紹介したいのは、名女優として数々の功績を残した野際陽子さん(享年81歳)である。

彼女がNHK出身だったことは、知らない人も多いのではないだろうか。1958年にNHKに入局し、『おはようみなさん』などで司会を務めていたが、1962年に退局。退局後はフランス留学を経て、女優業をメインに活動を開始。

代表作には『キイハンター』(TBS系)、『ずっとあなたが好きだった』(同)、『トリック』(テレビ朝日系)などそうそうたる名作が名を連ねる。NHKアナウンサーから女優に転身し、成功を収めた稀有な例だろう。

そんな野際は、2017年6月に肺腺がんで逝去し、多くの国民が涙したものだった。余談だが、お亡くなりになる前に撮影していた『やすらぎの郷』(TBS系)では、酸素吸引器を使いながら撮影に臨んでいたという。プロの女優魂を感じさせるエピソードである。

今回はNHK所属という安定を自ら手放し、独立した方々を紹介した。フリージャーナリストやフリーアナウンサーとして、報道の道を極める選択をした有働や池上がいる一方、医学や女優というまったく違う道への転身を行った島津や野際の事例もある。NHK出身者たちの多岐に渡る活躍を、今後も期待したい。<文/A4studio>

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