取材記者が見たZOZO前澤友作氏の“正体”――。剛力の話はOKで、球界参入話はNG、最後は「世界平和」で…

TOCANA

2018/10/13 08:00


 ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営する株式会社ZOZOの前澤友作社長が9日、東京・有楽町の外国特派員教会で民間人初の月周回計画「♯dear Moon」に関する記者会見を行った。開始時間の午前11時半になるや、場内が暗転し、この日のために用意された月旅行計画のプロモーションビデオが流れた。その後「ユーサク、マエサワー!」のコールで登場した御仁には、カメラマンが殺到。会見テーブルに置かれたロケットと宇宙用ヘルメットを両手に持たせ、即席の撮影会が始まった。「社長、いいですよ!」「社長、最高ですね」とカメラマンにおだてられながら、ノリノリでポーズを決める前澤氏。その様子を会場の記者はニヤニヤしながら眺めていた。

マイクを握った前澤氏は「今日はZOZOの社長ではなく、前澤個人の会見です」と述べたが、直後に「今日着ている服は全身自分のブランドのものです。ZOZOスーツで作りました」と宣伝も忘れなかった。

同氏は先月18日に米国の宇宙開発企業「スペースX」社と組んで、2023年の月周回旅行をブチ上げた。「自分の夢は『世界平和』。4~5年前に初めて月へ行けると聞き、その時自分のメッセージを世界に発信できるチャンスだと感じた。『やっぱり平和がいいじゃん』と伝えたい」。

そう力説した前澤氏がガンジーばりの平和主義者であることはわかったが、芸術作品を通じてどうやって世界を平和にするかの具体的な方策については無回答だった。

月旅行には、前澤氏が審査した6~8人のアーティストやミュージシャンが同乗予定。会場の芸能マスコミからは交際相手の女優・剛力彩芽の“同伴説”について質問も飛んだ。これに前澤氏は「ついに来た!」とばかりに笑みを浮かべ、以下の回答。

「彼女は『私も行きたいな』と言っているが、今回は大きなミッション。それぞれのアーティストが、それぞれの役割を担って、僕自身もホストとして役割を担っている。ただ、楽しんでいく旅行とは違う。彼女に、もし役割やミッションがあって、全ての船員が受け入れてくれるのであれば彼女にも行くチャンスがあるのではないか」

これを受け、翌日のスポーツ紙では「剛力も月へ」という見出しが躍ったが、海外ジャーナリストにしてみれば、ど~でもいい話。“剛力質問”が飛んだ瞬間、会場では失笑が漏れたことも付け加えておく。

終始饒舌だった前澤氏だったが、都合の悪い質問には答えをはぐらかした。今年7月17日、ツイッターで突如「プロ野球球団を持ちたいです。球団経営を通して、ファンや選手や地域の皆様の笑顔を増やしたい」と投稿。球界参入をブチ上げて話題をさらったが、この日、進捗状況を聞かれると「動いていないことはないです」とビミョーなコメント。来たるべき時に話すとのことだったが、テレビ関係者によると「あの球界参入ツイートの翌日、前澤氏の『スタートトゥデイ(現ZOZO)』の株価は年初来高値の4875円をつけた。それ以降、同社の株価はダダ下がりしていることから、市場では『株価吊り上げが狙いだったのでは?』という見方が圧倒的」という。

月旅行にかかる総額700億円以上とも言われる費用の調達法についても、同氏は固く口を閉ざした。海外の経済誌記者からは「保有するZOZO株や美術品の売却で賄うのか?」と突っ込んだ質問も飛んだが、前澤氏は「お答えすることはできません」の一点張りだった。会場で前澤氏をつぶさに観察していた一般紙記者はこう総評する。

「質問者1人ひとりに『ご質問ありがとうございます』と声をかけていたし、話もわかりやすい。“ジジ殺し”と言われるのもわかる気がしましたね。しかし、話の中身は具体性に欠けるし、肝心部分は答えないし、はぐらかす。最後は何でも世界平和、社会貢献に結び付けようとするところも、逆に怪しい(笑)。おそらく言っていることと考えていることは違うんじゃないか。つかみどころがないというのが正直な感想だね」

わずか数年で時価総額1兆円企業を作り上げた男は、やはり一筋縄ではいかなかった。

※画像は、月刊目の眼 2018年5月号/目の眼 月刊版

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